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新たな美味しいの発見③ 美味しいお米の育てかた#006

新たな美味しいの発見も今回で最後になります。

自然栽培の勉強会でメカニズムや社会の現状などを聞き

さらに自然栽培の畑で衝撃の光景を目にし、その大根を1本家に連れて帰ってきました。


トイレで覚醒「新たな美味しい」


次の日の朝、いつものように便意を催しトイレに向かいました。

座って普段通り過ごしていると

なにかが通り抜けると同時に

なんと、今まで味わったことのない解放感のような心地よさ!

それは軽くスムーズで森の煌めきを駆け抜けるそよ風のような感覚。

ツルンもツルン。人生史上最高のツルン。

あまりにも気持ちの良い朝の儀式だったため、思わずトイレで1人大笑いが出てしまいました。

あはははー!なにこれー!!って感じで笑

時間的に考えると、そう、

前日食べた、あの自然栽培と天然菌調味料のランチに違いありませんでした。

その時、はじめてちゃんと確信しました。


言うなれば

排便までどうかということが

美味しいかどうか

ということを。


そういう目線で見る食の判断基準により

本質がわかる。

カラダ全体で感じる美味しいの感覚は、口の中だけの満足を遥かに上回るということをこの時、実感してしまったのでした。

今までもカラダはそのように問いかけてくれていたはずですが、鈍感な僕はわかりませんでした。


そうか、そうだったのか。


全てを物語るうんち


後日、とあるペットフード関連の方にペットフードのクオリティとペットたちの健康のバロメーターを見るときに、

やはり糞を観察すれば大体わかる、といったことを聞くことができました。

やはり排便はさまざまなことを物語るものだと思いました。

食生活、精神状態、健康状態から何から何までひょっとしたら今の技術でわかってしまうかもしれません。


少なからず

カラダが喜ぶ食とは、入って出るまでを見ることで

美味しい

という感覚に、更なる証明を付け加えることができそうだ。

この出来事はそんな新しい感覚を実感させてくれました。

そして、販売する野菜やお米の判断基準やさらに、自分の栽培するもののクオリティを計るための感覚にもなっていきました。

だんだん慣れてくると、口に運んだときにカラダがどんな反応をするのかがわかるようになってきて、出ることを待つことなく大体の雰囲気を判断できるようになっていきました。

こんな技能を普通の人が持っている必要はないかもしれません。

しかし、食を提供する側だった僕にとっては大発見の観点だったのでした。


新たな美味しいのアイディアとは

さて、ようやく結論です。

美味しい」

というなかなか測れない感覚を

口にしたとき

のどを通るとき

食べた後の感覚

出るときの感覚


これらカラダの反応を付け加え観察することで

より立体的に捉えることができるようになる。

さすがにお米の食味検定でも、便まではカウントしていませんが、ぜひ採用していただきたい項目でもあります。無理か笑


こういった観点から

美味しいお米を再定義してどのように栽培していくかを模索した結果

自然栽培という栽培プロセスが最も反応が良く、

また、その中でも年数やロケーション、天候でどのようになるのかなどが

ますます興味深い理解になっていくということが

この一件でパーっと広がったビジョンでした。

ちなみに、勉強会で心配された、夢のアイテム参加者限定特別割引商法はありませんでした。

大根だけ。

やるかやらないか、知るか知らないかはあなた次第

とでも言われたような肩透かし感に、益々信ぴょう性を感じ、興味が膨らみました。

はい、沼にハマった音が聞こえてきたでしょうか笑

僕はここから販売コンセプトをオーガニックや有機から、

自然栽培にシフトチェンジし、自分でも栽培に挑戦し、そこから10年間の長い沼生活が始まっていきました。

もう本当に発見に次ぐ発見のそれは楽しい沼探究生活が待っていました。


というわけで

美味しいお米の育てかたの

美味しい

とは単に味覚だけではなく

カラダ全体で感じることも含めた

美味しい

であることを共有した上で、具体的な稲作についてのアプローチに入っていきたいと思います!


ここまでお付き合いいただきありがとうございました!


続く


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山田憲吾
映像制作をはじめとした活動費に使わせていただきます。ありがとうございます!