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国立音大出身の先生やバングラディッシュ人YouTuber、元アメリカ軍の韓国人小説家が、今、私を刺激する

最近なんだか不思議なんだけど、相手のこと何も知らずに出会った人の経歴や経験がすごいことばかりでびっくりしている。

たとえば、昨年からピアノを習い直してるんだけど、今住んでいる場所は地元でもなんでもないからピアノの先生の当てもなく、ピアノの先生検索サイトでいちからピアノの先生を探した。
ピアノの先生検索サイトって、先生が教えることのできるレベル、使用するテキストの種類、得意なジャンル、ピアノの種類(グランドピアノ何台とか)しか情報がないので先生の経歴はあまり書かれてないことが多い。過去10年ピアノ経験があるのでそれなりにこだわりも自分の軸もあるのでどんな先生でもいいというわけでもなく、いろんなピアノの先生を探して体験レッスンを受け、最終的に非常に理論的かつ表現豊かな教え方をする先生を選んだ。体験レッスンをしてもらって先生のピアノを弾く姿を見ればどんな感じの先生かなんとなくわかる。ので、経歴がどうとかは、素人のピアノ経験者が習い直しをする分には関係ない。
昨日、ふと「大学でも教えているので〜」と聞いたことを思い出し、県内の大学かなぁ?と思って何気なく先生の名前を調べてみた。すぐに大学のHPがヒットして先生の経歴が載っていたのだけど、なんと先生は国立音楽大出身で学位まで取ってて、NHK交響楽団をはじめ外国の楽団のコンサートで演奏経験もあり、さらには宮内庁主催御前演奏会の経験もあるようで、目玉が飛び出た。
何も知らなかったとはいえ、すごい経験をお持ちの方に教えてもらっているんだなと。


また、私は2年以上前からオンライン英会話をやっていて日常会話は問題ないくらいまで話せるようになったんだけど、先生のわかりやすい英語ではなく生の英語に触れるため、たまーにペンパルサイトで外国人とチャットをするようにしている。そこで最近、日本でいつか映像を学ぶために留学したいというバングラディッシュ人の男の子と仲良くなった。
「僕はYouTuberだよ」といってインスタのアカウントを教えてくれたので見てみたら、なんとフォロワー5万人弱!! そのときは「バングラディシュのインフルエンサーなんだな」くらいに思ってたんだけど、聞くと彼は映像制作会社の社員で、有名人や歌手のライブ配信をしたりプロモーションビデオを制作しているのだとか。
あるとき、「今仕事中です」って鮮やかな水色の迷彩服の男性の動画を送ってきてくれて、なんだこれと聞いてみたら「海軍の公式プロモつくってるよ」と。またあるときは、「今日は州の大臣の会見をLIVE配信してる」といって仕事の様子を見せてくれた。
昨日は「今日コカコーラのプロモーションムービーのプロジェクトとサウンドをうちの会社が手掛けてて、今日ローンチだよ」とこれまた動画を見せてくれた。どうやら、コカ・コーラバングラディッシュ(コカコーラジャパンみたいな?)のプロモーションを彼の会社が手がけているらしい。
彼はそんな素晴らしい環境なのに、それを捨てて日本に来たいと言っている。今の環境最高なのに本当に大丈夫?と心配している。(言えないけど)

一昨日、来月一人旅に行く予定の東南アジアの国の情報を集めようと思って、その国に在住しているという韓国人と話す機会があった。いろいろ話をしていたら、彼は日本のJAICAのような団体で各国に滞在し、今は滞在国の大学でマスコミ学を教えているのだとか。過去には韓国出身ながらアメリカ軍に所属した経験もあり、何冊か本を出している小説家だった。ロマンス詐欺も多いので嘘の経歴かと思ったら、どうやら本当のよう。現地のリアルな話もたくさん聞けてありがたかった。

なんだか最近こういう、素晴らしい経験をしている人に遭遇する機会が多いように思う。
以前ペンパルサイトで仲良くなったのは、日本のアニメ大好きなアメリカ人のオタク男性や、日本のコスプレが大好きなオランダ人オタク女子で、彼らは彼らで素敵なのだけど言ってみれば私と同じ普通の生活をしている普通の人たち。
ここ数ヶ月で会ったのは、あるジャンルを極めた素晴らしい経歴の持ち主や、規模の大きい素晴らしい仕事に恵まれている青年、世界中のいろんな場所でいろんな経験をした男性。普通ではなかなか経験できないような経験をしてきた人たち。なんだかすごく刺激をもらえる。

インタビューの仕事をしていても思うけれど、いろんな経験をしている人に触れると、自分ももっと経験したくなるし、もっといろんなことを知りたくなるし、刺激をもらえて原動力になる。

なんだろう、神様は私に何か新しい経験をするように言ってくれているのかな。
実際に私は来月、これまで行ったことのない初めての国に、12年ぶりの海外一人旅を経験しようとしている。国内はウロウロと1人で出かけることが多いのだけど、海外は本当に久しぶり。
今や外国人向け高級住宅街やトレンドエリアになっているホーチミン2区が、開発前の、ぬかるみだらけの場所の上にブルーシートを張って生活する貧しい人たちの住む様子を見て衝撃を受けた、12年前のベトナム一人旅以来。

ああ、もっと色々な人に会って、色々な刺激をもらって、いろんな経験を私もしてみたい。


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