私にとって面白い本
平日の読書時間は、限られている。
通勤時(帰りは、読めない事が多い)、昼休みの時間といったスキマ時間の中で、本を読んでいる事が多い。
ごくわずかな時間しかない
にも関わらず、今の読書に満足している。
なぜか?
面白い本を読んでいるからだ。
そこで思ったことがある。
面白い本とは、何だろうか?
考え事が思い浮かばない本である
と言いたい。
どういう事か?
スロー・リーディング(遅読)を実践する前の話である。
読書中、こんな事が頭の中で浮かんでいた。
明日も仕事か……
あの案件は上手くいくだろうか……
来週が締切の仕事、無事に終わるか……
本を読んでいるのに、内容に集中できないのだ。
うーん、本に集中したいのに……。
本の内容が頭に入らない……。
しかし、スロー・リーディング、一冊の本にできるだけ時間をかけ、ゆっくりと読む事で、読書の楽しみを徐々に見出すようになった。
文章の一文一文を正確に読んでいくことで、こういうことを言いたかったのか!と分かるようになったからだ。
読書が楽しくなると、余計な考え事が浮かばなくなった。今では時間を忘れるほど、読書に集中している。
以上が、私が考える面白い本である。
寝食忘れるぐらいの本に出会えるのは、いつになるだろうか…………。(fin)