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哲学とは何か?

今回は、こちらの本を紹介する。

哲学に関する本を無性に読みたくなり、家の本棚にあったこの本を再読した。

そして、自分なりに哲学とは何かを確かめる事ができた。

著者は次のようにいう。

できる限り前提をはっきりさせて議論をすすめるのが、哲学のやり方である。常識でははっきりしていると思われている前提でも、少なくとも一度は疑ってみて、再検討するのが、哲学の主要な仕事の一つである。

「世界十五大哲学」31頁 より引用

人生とは、○○であるべき……

成功するには、○○すべき…

ネットを見れば、こういった意見がたくさんあるが、これらの主張も本当にそうか?と疑う姿勢が大事なんだな。

「人生がラクになれる哲学」や「幸せになれる哲学」といった本が本屋にあるが、あれは嘘だな~と最近になって思う。

なぜなら、哲学には明確な答えは用意されておらず、自分の頭で考え抜く必要があるから
だ。

哲学を知れば知るほど、自分がどうしたいかが時々分からなくなる

しかし、それでいいと思う。

むしろ、この「分からなさ」が最近とても心地よい。

人生は「分からない」の連続で成り立っている、と最近思えてきた。

以前、この「分からない」をテーマにした記事を書いたことがある。

先ほど引用した著者も同じような事を言っている。

哲学は、人生についてのあらかじめ出来あがった答えを用意していて、これを与えてくれるものではないのだからである。

「世界十五代哲学」 44頁より引用

自分達は、誰かから答えや正解を求め過ぎているのかもしれない。でも、その答えが全部自分に当てはまるとは限らないし、そんな生き方は嫌だな、と思えてきた。

自分の頭で考え抜いて導き出した答えに従って生きた方が後悔しないし、失敗したとしても自分が選択したからその結果を自然と受け入れる事ができると思うからだ。

自分にとって哲学とは、「分からない」事について探求し続ける学問だと考えている。

その探求に、終わりは存在しないのだ。


こんな人にオススメ

・哲学に興味ある方
→自分のような哲学初心者にとって道標になる本で、哲学について学びたい!と思っている方にはオススメできる本。

・有名な哲学者の学説を知りたい方
→哲学思想史の大まかな概要だけでなく、ソクラテス、プラトン、アリストテレス、デカルト、カントといった主要な哲学者15人の学説を手軽に学べる。
















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