自分の目で見て、感じる。ベトナムで感じた優しさと発見〜旅行記ホーチミン編2024②〜
今回の旅の直前に、ホーチミンとバンコクに行くことを知人に伝えたら、こんなことを言われた。
「ツアーでいっしょになったひとたちに(海外旅行ツアーでいっしょにになったひとたちのことだと思う)、今まで行った国のなかで最悪だったのはどの国かって聞いたら、3人のひとが口をそろえてベトナムと言ってたわよ」
えっ、なんで?!?
聞けば、バイクでひったくりに合い転倒して膝を怪我したとか、ホテルの部屋に置いておいたスーツケースの鍵を壊され物を盗まれたのでホテルのひとに言うと証拠がないと言われ泣き寝入りしたとか、などという。(あともうひとりは覚えてない)
今まで海外に行っても一度もそういう経験をしたことがないので、そのときは話半分程度で聞いていた。
それでも、全く思いもよらない事実を聞いて(食中毒は心配していたけれどそう言った面では全く心配していなかった)、もっと気を引き締めなくてはと思った。
初めての国だし、わたしはベトナムのひとをまったく知らないのだし。
そんなことでホーチミンの空港に着いた時は少し警戒していた。強引な客引きとか(全然されなかったけど)怪しいやつはいないかとか。
まずはホテルまで行くのに、バスを使うことにしたのだけれど、わたしはこのバスのおじさんでさえ最初はとても警戒してしまっていた(おもいきりあの話に影響を受けてるではないか!)
実際、おじさんは(無駄に愛想を振りまくようなタイプではなく)親切なひとだった。降りるところを事前に聞いてくれて知らせてくれたし、最後にチャーミングな笑顔を見せてくれた。
わたしがこの旅で出会ったひとたちは、ほとんどのひとが優しいひとたちだったと思っている。
たとえば、ある素敵な通りに出くわしたとき(レコンキエウ通り 通称、骨董通りらしい)、わたしはその素敵さに感動してスマホで写真を撮るのに一生懸命になっていた。そこを通ったあるひとは、どうやら通るのをしばらく待っていてくれたみたいでわたしが気がついて謝ると、めちゃくちゃ笑顔だった。べつのあるひとは、素敵な風景をなんとか収めようとするわたしのそばに座っていて目があったら微笑んでくれた。
ベトナムのひとは写真を撮っている観光客にも寛容な気がする(写り込まないように待っていてくれる人が多い。仕事中のおじさんでさえ!)
また別の時、歩道に出したイスに座って食事をしていたミドルエイジの女性は、わたしがその食べ物を興味津々に横目で見ながら通った時に笑顔で挨拶してしてくれた。
ホテルのひとはもちろんのこと、GRABのひとや(基本しゃべらないけれど最後に空港まで送ってくれた人が親切だった)、店員さんも優しかった。
ホーチミンは都市といえども人々はゆったりとしていて(社会主義国だからか?)心に余裕があるのか、なんとなくやさしい人が多いような印象を受けた。
1日半過ごして、わたしは知人から聞いた話のようなことが起こるとはとても思えなかった。(きっとそのひとたちは治安が悪い場所行ったのだろう)
ところで、この1日半で、だいぶ道の渡り方が上手くなった。というか慣れた。
行く前にいろいろなYouTubeで見ていて、絶対こんなの渡れないし無理、パニックになってしまうと思っていたのだけれど、よく観察していれば無理なく渡れるタイミングがあることに気がついた。
というより意外と大多数は信号をちゃんと守っているし(守らない人も多いけれど)、バイクの流れに合わせれば渡りやすい。マレーシアのほうがずっと怖い!(クアラルンプールは最後まで慣れなかった)
心配していた食中毒は起こらなかったし(怪しいところで怪しいものを食べればそうなっていた可能性は高くなるけど)ベトナムの人や街からもまったく悪い印象は受けなかった。
むしろ、また好きな国が増えた。
YouTubeやガイドブックをみてもなかなかピンと来なかったので、今回はバンコクと一緒にして1泊2日のお試しだった(と言っても早朝着いたからめちゃくちゃ効率よく回れた)
でも、もっと知りたくなった。
人々から出る元気やパワーはすごい(とにかくバイクがすごすぎる!!)
それなのにゆったりしててどこか懐かしい気持ちになる。
外に座って食事したりお茶したり、バイクの上で昼寝してる人がたくさんいた。
街中に高い木やみどりがたくさんあって、歴史的な美しい建物もたくさんある。
そういうところがわたしはとても気に入った。
なんだかとても自分に合っているような気がして。
あの話をしてくれた知人は(そのひとは実際ベトナムには行っていないので)もしかしたらベトナムに対して良いイメージを持っていないかもしれない。
今度会ったらベトナムの良いところを教えてあげようとおもう。
最後に自分へ
先入観は持たないように、自分の目で見て感じて、そして自分が感じたままで良いと思う。