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記事の中で映画、ゲーム、漫画などのネタバレが含まれているかもしれません。気になるかたは注意してお読みください。
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「ミンナのウタ」鑑賞記

皆さん、おはこんばんちは。

前回「私の好きな映画監督」のシリーズで、清水崇監督を取り上げさせて頂きました。

その中で、書いた一文に後悔を覚えてしまったために、この記事を書いております。

それは清水崇監督の最新作「ミンナのウタ」を観てきたためです。
その鑑賞記と共に、前回記事を訂正させて頂きたいと思います。

※ご注意:
この記事は、ホラー映画について記載しております。ホラー映画の苦手な方、心臓の悪い方は御遠慮ください。


「ミンナのウタ」鑑賞記


ブログ記事での後悔

前回「私の好きな映画監督」シリーズその⑨で、清水崇監督を取り上げさせて頂きました。

ちょうど上演されていた舞台劇「呪怨 THE LIVE」の観劇記に絡めてアップしたんですが、その中で私は捉えようによっては大変失礼な文章を書いてしまったんです。
それは、

清水監督は「呪怨」以外の作品ではヒット作に恵まれてない

ですとか、

「呪怨」はジャパニーズホラーの金字塔だが、金字塔は一つでいい

ですとか…。

もちろん「呪怨」が最高に素晴らしい作品で、それ故に清水監督を大大大尊敬しているということをお伝えしたかった訳です。


「ミンナのウタ」の評判

しかし、ちょうど今年8月11日から公開されている清水監督の最新作「ミンナのウタ」が、私の好きな映画系YouTuber「沖田遊戯」さんを始め、他のSNSでもレビューを見ますとすこぶる評判が良かったので、これは観に行かねば…と思い、観てきました。

監督:清水崇
脚本:角田ルミ、清水崇
出演者:
GENERATIONS from EXILE TRIBE
 -白濱亜嵐
 -片寄涼太
 -小森隼
 -佐野玲於
 -関口メンディー
 -中務裕太
 -数原龍友
早見あかり
穂紫朋子
天野はな
山川真里果
マキタスポーツ
主題歌:GENERATIONS「ミンナノウタ」


鑑賞後の感想

観てきた感想は…

メチャクチャ面白かった!
そして…メチャクチャ怖かった!

ですから、まだまだ創作意欲満々の清水監督から、「呪怨」を超える作品が生まれて来ない、なんてことはない。
金字塔が二つ、三つになることは間違いない! と思いましたので、前回記事の文言は撤回させて頂き、修正させてもらいました。

という訳で、これよりネタバレを含む「ミンナのウタ」の感想を書いて行きます。

未見でネタバレを回避したい方、ホラー苦手な方は、↑上の目次まで戻り、「ネタバレ終了」までジャンプしてください。

ネタバレ終了後も、この記事を読んで下さっている皆さんに、
「私からのお願い」
がありますので是非、読んでみて下さい。
よろしくお願いします。

ネタバレ解説↓↓↓



恐怖の予告編

この映画には、GENERATIONSのメンバー7人が、全て本人役で出演しています。と言っても、数原龍友は演技NGですのでLIVEシーンのみ。
俳優として出演してるのは他の6人です。

ストーリーは、

GENERATIONSのメンバーがカセットテープから流れる呪いのメロディーを聴いてしまったことから始まり、このメロディーを聴いた者は自らも口ずさんでしまうように恐怖とともに伝染していき、不可解な事件に巻き込まれてゆく姿が描かれる。

Wikipediaより

↑この予告編もメチャクチャ怖いです。
もし、観に行こうとしていて、予備知識を得ようとこのネタバレを読んでいる人は、絶対にみて行った方がいいです。

なぜなら、この予告編の最後で関口メンディーが、走って来た男の子に抱きつかれると、突然コワイ女の娘になってるというシーン。

私はこの予告編を観てから行ったので、本編を観ている時は
「来るぞ、来るぞ!」
と構えて観れたのですが、多分これをみていなかったと思われる観客の女性が、劇場内に響き渡るほどの悲鳴を上げていましたから…😆

「呪怨」のテイスト

全体的な印象としては、これは「呪怨」の良いところを踏襲している、と思いました。

他のSNSにアップされている方のレビューをみても同じ意見が多かったですし、所謂いわゆる“原点回帰”と言って良いかもしれません。

また、清水監督自身の原点回帰であると共に、“ホラー映画の原点回帰”とも言えるような設定やシーンがありましたね。

まず、事件の発端となるのが『高谷さな』という女の娘がラジオ番組に送った“カセットテープ”に吹き込まれていた“ウタ”だったこと。

呪いのカセットテープに録音されていたウタが、GENERATIONSのメンバーに伝染していくというストーリー、これはまさに“呪いのビデオ”の「リング」へのオマージュですよね。

ホラー映画へのオマージュ

映像的にも、ホラー映画へのオマージュが散りばめられていました。
↑上の予告編で怖いと言った、男の子が走ってきて抱きつかれるとコワイ奴にすり替わっているというシーンとか、お母さんが布団の中をみるとさながいるとか、机の下を覗くと霊が見えたりとか、そういうシーンにオマージュが込められているという解説は、↑上で紹介した沖田遊戯さんのレビュー動画で説明してありますので、興味ある方は見て下さい。

もう一つ、私が「リング」へのオマージュが込められているな、と思ったのが、クライマックスの高谷家でのシーンで、壁にかかった“鏡”にさなの殺されたシーンが再現されるところ。
「リング」でも、同じような楕円形の壁掛け鏡に映った貞子の髪をく姿が怖かったですので、これもオマージュだと思いますね。

ストーリー展開

ストーリーの進行も「呪怨」を踏襲していると思います。
GENERATIONSのメンバー6人が、それぞれ“さな”の呪いに触れていく展開は時系列が連続しておらず、もしメンバーの名前がシーンの最初に「隼」「玲於」「メンディー」などと挿入されていたとしたら、それはまさに「呪怨」ですよね!

あるメンバーに焦点があたっている時に、別のメンバーがとった奇っ怪な行動の謎が回収されていく展開は痛快でした。

また、何気に“さな”の弟の名前が“俊雄”だったのにもニヤリとしました。

最恐シーン

佐野玲於くんが遭遇する、自販機の下に頭がめり込んでもがいている少女のシーンは怖かったです。このシーンは後で、さなが友達からノートを隠されて探しているシーンの伏線になっています。

そして、この映画で一番怖かったのは、中務裕太くんが高屋家に入って行ったシーンですね〜。
中務くんは実際の彼がそうなのかは知りませんが、霊感のある役でした。
他のメンバーや、探偵の権田(マキタスポーツさん)と一緒に高塚家を捜索していた時、階段に“俊雄”をみつけた中務くんは、それを追って家に入って行きます。
この時、誰もいないと思っていた家の中から「はーい」と返事が返って来て、妊娠してお腹の大きいお母さんが出てきます。
ここで、「さな〜、いい加減自分の部屋、掃除しなさ〜い」と、お母さんの同じセリフが数回リピートされた後、いきなり「私の子を返して〜!」(セリフ覚え微妙です😆 正しい言い回しを覚えてる方、コメントください😉)「私の赤ちゃんどこやったのよー!」(Blu-ray購入して確認しました😉)と、中務くんに迫ってくるシーンは、今思い出しただけでもゾワーッとします!
他の方のレビューを拝見しても、このシーンが最恐というのが共通意見でした。

呪いからの救い

物語は、さなが「魂の声を集める」という目的を叶えるため、自分を両親に殺させようと掃除機のコードを引っ張らせ、自らの声を録音するのをマネージャーの角田凜(元ももクロの早見あかり)が時空を越えて阻止します。
これによって、さなが笑みを浮かべて成仏し、呪いが解けて行方不明になっていたメンバーや番組ADが戻って来ます。
GENERATIONSのライブも無事に開催され、これが伽椰子の呪いが延々と連鎖していく「呪怨」とは違って、ハッピーエンドと思える救いのあるラストでした。

しかし…

エンドロール後に…

GENERATIONSのライブシーンから、ストーリーが回想される映像が流れるエンドロールが終わった後…

LIVEに来ていた観客の様子が少しおかしくなり、それをマネージャーの凜がいぶかしんでいると、観客の間に“さな”のシルエットが現れ、あの“恐怖のウタ”を口ずさむ…

つまり、さなが高校生の頃に文集に書いていた自分の望み、

「私の夢は、自分の歌を、みんなに届けて、みんなを私の世界に惹き込むことです」

これをGENERATIONSのライブに来ていた全ての観客に聞かせ、夢を叶えた瞬間だったのです。

このオチは中々のモノだったと思います。

私が観た回でも、エンドロールが流れ始めると席を立ったお客さんが何人かいましたが、これを観ずに帰ってしまったのは実に残念ですよね。

これについては、ネタバレ後の「お願い」として、エンドロール後にもオチがあるんだよ、とネタバレは交えずに書いてみたいと思います。

ネタバレ終了↑↑↑



角田ルミさん

共同脚本の角田さんプロフィールです。

1981年生まれ、神奈川県出身。
演劇ユニット角角ストロガのフの作・演出を経て、映画やドラマの執筆を始める。
主な映像脚本作品は、映画『純平、考え直せ』(18/森岡利行監督)やドラマ「こんな未来は聞いてない!!」(18/CX)、「GHOSTTOWN」(19/FODオリジナル)など。

「ミンナのウタ」公式サイトより
https://movies.shochiku.co.jp/minnanouta/

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角田さん、ありがとうございました😊

エンドロール見ます?

エンドロールで流れる、GENERATIONSが唄う主題歌がメチャ良いです。
※映画タイトルは「ミンナのウタ」と“の”が平仮名ですが、主題歌のタイトルは「ミンナノウタ」と全部カタカナです。

主題歌 特別予告

劇中で使われる“呪いのウタ”のメロディラインが使われていてちょっと不気味なんですけど、ロックテイストでめっちゃカッコ良くて、しっかりとGENERATIONSの曲になっているところがスゴイです!

ところで皆さん。
映画の終わり、エンドロールでは皆さんどうされます?
よく、エンドロールでキャストやスタッフの名前が流れ始めたら、席を立って帰ってしまう人がいますが…

私は、エンドロールが終わって劇場内が明るくなるまで、絶対に席を立ちません。それが、その映画を制作した人たちへの最低限の「礼儀」だと私は思っているからです。

また、エンドロールにはキャストで配役されているのに気付かなかった役者さんの名前を発見したり、外国映画でスタッフの中に日本人らしき人の名前を見つけるのも楽しいんですよ。

それよりも何よりも、このエンドロールの後にオチというか、最後のひとネタが挿入されることがあります。
私が好きな「ハリー・ポッター」シリーズの映画でも、何本かありますよね。

実は、この「ミンナのウタ」でも、エンドロール後に“オチ”ともいうべきシーンが挿入されています。
(どんなオチだったかはネタバレになりますので、↑上のネタバレで区切った部分に記しています)

私が観た回でも、エンドロールが流れ始めると席を立って帰ってしまったお客さんが何人かいましたが、その人たちはこのラストのオチを観れていません。
これは実に残念ですね。

私からのお願い

ですから、もしこの記事を読んで「ミンナのウタ」を観に行ってみようかなと思ったら、是非エンドロールが終わるまで席を立たないようにお願いします😉


という訳で。
最後まで読んで下さって、ありがとうございました。
また逢えるから、この言葉が言えるんですよね。
ごきげんよう、さよならDESTINY!

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好々爺Q(こうこうや・きゅー)
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