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【となりの家のはなし➉】恥ずかしいの詰め合わせ

前回は、自力では生活ができない小学校低学年が、親のいない休みをどう過ごしたかお話しました。今回は小学校高学年編です。

小学校高学年ともなると、異性を意識して羞恥心とやらが芽生えてきます。そこに来て気になるイベントと言えば、バレンタインデーです。「私が好きなんだから好かれて当然」な女子は、あげるチョコもぶっりぶりのハートでキメてきます。一方「私なんてどうせ」派代表の私は・・・電卓型チョコなんかをなぜか選んでしまう。これキッカケで嫌われることは避けたいと相手に寄せてしまい、ぶっりぶりのハートチョコにあっさり敗北するわけです。何事も自己肯定感て大事だなぁと今になって思います。

またこのころ私は、学校主催の音楽隊に入り、トランペットを吹くことになります。小太鼓・大太鼓・三連太鼓・持ち歩ける鉄琴、そしてトランペットという構成でした。とにかく数と勢いが勝負の音楽隊でしたが、当時は珍しかったのか、地元のパレードに参加したり、それなりに忙しかった記憶があります。

有名なパレードに参加することが決まり、その時の衣装が、体操服にブルマ・頭にはベレー帽・首には赤いストールを仮面ライダーよろしく斜め巻・・・。今考えれば赤面ものです。そして演奏した曲が六甲おろし。なぜこの曲なのか。沿道には競馬帰りですか?的な全体的にグレーの服を装ったおっちゃんが多く集まり、ビール片手に「えーぞぉ!」と褒められるという、なかなかなカオスを経験しましらた。

一方わがクセ強家族はというと、今までの家族おでかけ=甲子園から脱却、初めて子供フューチャーなイベントが組まれます。なんと遊園地つきリゾート宿泊プランです。メンバーは、クセ強父母に加え、クセ強の権化である祖母が投入され波乱の予感。

夏休みでもあり、プールや遊園地を満喫するまでは平和に過ごしたんですが、食事で事件発生。

リゾートホテルのディナーはフランス料理、派手好きのばぁちゃんテンションMAXです。子羊のソテーの周りにちりばめられたレーズンを見て、「こりゃ、鹿のふ〇やが」とレストラン中に響き渡る声・・・。そして翌日の朝のバイキング、これもテンションぶちあがりの祖母は、持ってくるときにブドウを詰めてきたタッパーに、パンやおかずをぎっちぎちに詰めて持ち帰ろうとします。「食べられる分だけやで」と言っても「いいっちゃが」と聞く耳をもちません。お年頃の娘にとっては、ひやひやもので、食事の味も覚えていません。

今回も最後まで読んでいただいたありがとうございました。
いや~、しかし、無難に終えるよりハプニングがあった方が、記憶に残るもんだなと思いますが、高学年の私にとっては、同時に恥ずかしさも思い出してします出来事でした。

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