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「過去のトラウマで苦しんでいる方へ」考え方を変える方法【アドラー心理学】
今回は、過去の失敗やトラウマに囚われて、苦しんでいる方へものの考え方を変える方法をお伝えします。
1.「原因論」ではなく「目的論」
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原因論とは?
過去の出来事が、現在の状況を作っているとする考え方。
目的論とは?
人は何かの目的があって、今の状況を作り出しているとする考え方。
アドラーはこの「原因論」を否定し、「目的論」でトラウマなどの原因や過去に縛られるな!と伝えています。
例えば、
「過去の失恋がトラウマになって恋愛ができない」とするのが原因論。
一方、目的論では「振られて傷つきたくない(目的)。だから恋愛をしたくない(行動)」という目的のために、自らその感情を作り出して行動をしていると考えます。
このように目的論は、トラウマさえも否定し、過去の原因に着目するのでなく、人は目的の為、行動を選択していると考えています。ある目的のために、自分自身が現在の状況を作っているとするのです。
◆「目的論」を他人の言動に置き換えてみると・・・
過去に私は上司に職場の皆の前で怒られ、仕事が終わった後も呼び出され、上司の家で朝方近くまで説教されたことがあります。今思えばパワハラですね(笑)
この上司もある目的があったから怒ったのだと今の私は考えます。
自分の言動を改善したいのはもちろんあったとは思いますが、職場で皆の前で怒った目的は「ほかの若手が自分に歯向かわないようにしたい」「自分の職場での価値を皆に証明したい」などの目的があったのではないかと思います。
また、上司の家で何時間も私を説教をした目的としては「私を支配し味方につけコントロールしたい」などの目的があったのではないかと思います。
しかし、私が同じようなミスをしても、上司とは違い、冷静に注意する人もいます。
このようにミスの大きさは変わらなくても、上司のように相手をコントロールしたい目的があれば声を荒げて怒るし、「今後、ミスが起きなければ良い」という目的の人は声を荒げる必要はなく冷静に声をかけてきます。
このように、原因論では無く目的論を意識すると、色々見えてくるものも変わってきます。
上司との過去の話は私にとってトラウマといえます。しかし、過去は変えられないものです。このトラウマをいつまでも見ていても良いことなんて何もありませんし何も変わりません。
こんな過去があった私ですが、「目的論」の考え方を学び、行動を起こして今は自信をもって幸せに暮らしています。
◆簡単にまとめると•••
【原因論】
⇒現在は過去の結果
過去は変えられないから現実も変えられない。過去に縛られていると、自分で自分の可能性を縛り付け行動できなくなる。
【目的論】
⇒あらゆる行動は未来の目的の手段。いくらでも未来は変えられる。前向きな姿勢を維持できる。
過去の変わらないことに着目するのでなく、より良い未来に目を向けて、「今ここ」にいる自分はポジティブな行動を選択しよう!
②「今ここ」を生きよう!
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大切なのは「今ここ」です。
過去でも未来でもない。あなたは今を生きています。
人間が苦しむのは過去や未来に心が飛んでしまうからと言われています。
つまり多くの人の悩みは過去や未来、他人など「今ここ」以外の所が多いのです。
よって過去でも未来でもなく「今ここ」を意識して考えましょう。
また、人は「今ここ」で行動しない理由を探すとキリがないです。
●「辛いことがショックで何もできない。」と過去の原因で何もしない選択をすること。
●「あいつより自分はダメだからやる気にならない」と劣等コンプレックスにまみれて行動を起こさないこと。
●「自分はあいつよりは成功してるから、もうやらなくていいや。」優越コンプレックスにハマり前に進まないこと。
などなど。
アドラーは、さまざまな口実を作って今やるべきことをしないことを「人生の嘘」と呼んでいます。
「一度しかない人生を嘘で塗り固めるな!
今まで何があっても、どんな立場でも関係無い!
大切なのは今ここを生きること」
「君が今までに何度失敗しようが、今ここで自分の信じる道を一歩進もう」
アドラーは述べています。
過去と他人は変えられない
未来と自分は変えられる
人は死の直前まで生き方をいくらでも選べます。
勇気を持った自分として生まれ変わることもできます。「今ここ」であなたが選択し、行動さえすれば。
◆簡単にまとめると•••
◇過去の後悔や未来への不安はキリがない・・・過去は変えられないし、未来の不安は本当に起こるか分からない不確かなもの。実はあまり起きないとも言われている。
◇人間関係で他人の承認を気にしすぎると振り回され、「今ここ」を妨げられる。
◇「今ここ」を生きる自分を意識する。これからどうしたいか?目的論で現在の行動を選択し未来を作っていきましょう。
◇自分の行動はいくらでも選択できる。
◇過去と他人は変えられないが、自分と未来は変えられる。
皆さんも「今ここ」を意識して生きていきましょう!
最後まで拙い文章を読んで頂いてありがとうございました。