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第169回:成長と環境

赤ちゃんから小学生、中学生、高校生くらいまでは人は成長しているとわかります。

成長過程は人によって早い、遅いなどバラつきはあるんですが、なんとなく目に見てとれます。

身長が伸びたり、流暢に話せるようになったり、計算ができるようになったり、多方面で「できない」から「できる」ことが増えてきて、成長を本人も感じることができます。

しかし、大人になっての成長はどうでしょうか。

なんか、就職がゴールとなっているような気がします。

就職はゴールか?

中学、あるいは高校、大学まで進むと人は「就職」と言って、自分から企業を選び、あるいは、自身のチカラで収入を発生させ、「生きて」いくことができるようになります。

自分のチカラで収入を発生させているのは企業に属していても、そうでなくても、本当は一緒なのですが、起業に属すと、そこからの成長が急に分かりにくくなります

人によっては出世を考え、邁進している人もいますが、与えられたタスクがある程度上手にこなせるようになると、成長をする必要も緊急ではなくなり、急に成長が見えにくくなります。

これを成長停滞期という事にしましょう。

もし、あなたも今自信をもって「成長しているぞっ!!」と言えないようであれば、この成長停滞期にいるかもしれません。

成長停滞期にいるとどうなるか?

環境に対応するだけとなり、不平不満が大きくなっていきます

なぜなら、自分は言われたことはやっているし、できていると感じているのですが、周りから見ると「前とさほど変わらない」と判断されているのです。

当然与えられたことはできているのですが、周りに成長している人もいるので、その人が基準となり、どうしても目立ちにくくなります。

目立ちにくくなると、評価もされず、「埋もれて」いき、ストレスが溜まるといった問題が起きるのです。

没個性では「スタンフォードの監獄実験」の心理が働きやすくなります。

与えられた役割をこなすだけの人間になるということです。

認められる、認めたくない、にかかわらず、目立たないということは、いないということになっていきます。

ちょっとの痛みとスキーマ

と、成長しないこと目立たないということにつながり、意外とデメリットが多いのです。

・適正評価がされない

・環境が変わると、適応しづらい

・スキルが変わらないので、危機に直面するまで不平不満がある

などなど。


さて、成長を促すために知識として今日は「自制と自律の欠如スキーマ」の説明をします。

このスキーマを持っている人は、多くの場面において、自分を制御、欲求不満に耐えるということができません

感情のままに行動したり、「やりたい」と思ったら、すぐやれないと気が済みません。

長い行列に待てなかったりとかいったことです。

そのため、目標達成、自分の感情や衝動を抑制することができません

このスキーマが強すぎると、不快さを回避することに過度に焦点を当てだします。目標達成、他者との深い関わり、自分が成長したりできる機会を犠牲にしても、苦痛、葛藤、対立、責任性、努力といったことを避けようとし続けます

そして、ますます、不快な状況に入っていくという負のループになっていきます。

ですので、私たちが「苦痛、葛藤、対立、責任性、努力」といったことを避けようとしている、と感じたときは、このスキーマに陥って、成長の機会を投げ出して、長期的な負のループに入っていないか、という指針になります。

苦痛、不平不満は実は成長の機会のサインとして捉えることもできます。

この嫌だな、やりたくないな、という感情をサインとして捉え、成長停滞期から抜け出すこと、それこそが、日々を楽しく過ごす、コツの一つとなるでしょう。



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子ども達に明日への希望を届けよう
こころと言葉 礒村 博之
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礒村 博之@合同会社こころと言葉
虐待に関する電話はおよそ4分に1件。来年から児童養護施設の対象の児童が在宅支援になることもあり、さらに発見することが難しくなります。教育と虐待。線引きは明確ではないでしょうが、可能な限り関わっていきます。