どうやって
忘れないようにと
さわってたあなたのすみずみまで
まんまと
忘れられないでいる
ふとしたときに
あなたの感触がよみがえってきて
それは今もさわってるみたいで
なのにあなたはいなくて
どうして
忘れないようになんて
思ったのかな
わたしは
あなたとはなれることを決めていた
ずっとずっと決めていた
だから大切にさわった
くりかえされる約束
「今度はいつ?」
とあなたはきく
「水曜日かな」
わたしはいつもそれにこたえてしまう
大好きだけど大好きって
言わなかった
だって永遠の約束みたいだから
お別れをしたら
連絡をしちゃいけないなんて
暗黙の了解を
わたしは無視したいけど
それでどうする?
またもとにもどる?
会って話をできたころに
もっと話もしたらよかったね
でもそんなこと
きりがない
夏がやって来る
すこしすけた窓
あなたのくれた花瓶に
背の高いひまわりの蕾
すーっと涙を流して
なんだこれって思う
それでもすこしずつ忘れてゆく
あなたのことを
これからどうやって愛そうか