複雑性トラウマ（PTSD)と愛着の関係
https://stand.fm/episodes/scheduled/641bcf1a59f03d4b3d3d0a24
今日は、少し専門的なお話になりますが
自分の性格と思っていたものが
そうではなかった！
という発見になればと思い
書いてみたいと思います。
複雑性PTSDというのは
幼少期の自分ではどうすることのできない逆境体験が
長期に渡った場合起こるものや
その他自分ではどうすることもできない環境に
何度もさらされた経験があったりした場合起こりうるものです
その症状は
★人との関係が上手く良好に維持できなかったり
★感情のコントロールが出来なかったり
★自己評価が低かったり
★ちょっとしたことに敏感になっていたり
★思い出したくない事を突然思い出したり
★嫌な体験をした状況に近い所や人や物への回避
などです。（一部ですが・・・）
一方、愛着に問題を抱えた人も
これによく似た症状を持ちます
愛着というのは
親と子の間で結ばれる特別な心理的絆のことです。
よく、愛情と間違われるのですが
「愛」という言葉が付くのでそうなり勝ちです。
ですが、愛着というのは
愛情ではなくて「絆」です。
つまり=「安心感」のことなんです
「安全基地」ということなんですね
この愛着関係が上手く結ばれないと
社会の中での人間関係に歪みが生じます
症状としては
【不安型】
★見捨てられ不安
★相手への執拗な依存
★常に不安感がある
★周囲との間でビクビクしている
★感情に振り回される（コントロールがうまくいかない）
【回避型】
★人に興味がない
★自他の感情に鈍感
★冷めていることが多いので、冷たく感じる
★事件が起こっても、平然として動じない
★一人でいるのが落ち着く
★自分の気持ちがわからない
【怖れ/回避型】
★人に近づきたいのかそうでもないのか
理解に苦しむつかみどころがない感じ
です。
愛着というのは、0歳から築きあげる
親子の絆です。
つまり、人生の土台になるんですね。
しっかり可愛がられた
大切にされた
沢山欲しいものを与えてもらった
毎日おいしいごはんを作ってくれた
だから、愛着は大丈夫です・・・・？
というと、そういうことではないんですよ
そこに「安心感」はありましたか？
あなたがそのままでOKでしたか？
何があっても自分の味方になってくれる
何があっても、助けてくれる
何があっても支えてくれる
大事に思ってくれている
大事にしてくれている
暖かい目を向けてくれる
どんな自分を見せても大丈夫
というものです
愛着は=安心感
なんです。
この安心感があれば
複雑性PTSDにはならない・・・・
なったとしても、短い期間一時的にはあるかもしれませんが
回復力が違います
でもそもそも
複雑性PTSDになるには
自分ではどうすることもできない状況があった
（多くは、家庭ので不適切な環境があった）
ということだから
そもそも、愛着がない状態なのでは・・・？
ということになるんですよね
鶏が先か卵が先か・・・
という話ですが
どちらも絡み合っている
そんな関係なんですね
なので、愛着にテーマがある人の人間関係と
複雑性PTSDの人が見せる人間関係は
とっても良く似ているんです
ですから、自分の他者との人間関係の在り方や
自分の考え方の片寄りは
このどちらかが原因で
症状として起こっている
と考えられるわけです
何を言いたいかというと
このいまの性格は
あなたの素の性格ではなく
作られた性格であるということなんです
もし改善したい
もう少し調整できるようになりたいのであれば
第一にしなくてはいけないこと
それは「安心感」の確保です
先ずは、頭で今起こっている事を理解する
トップダウンという方法と
身体の内側から反応を変えていく
ボトムアップという方法があるんです
こちらのブログで
今、起こっていることや心理学的な理解
をすることを
トップダウンと言います
でも、トラウマというのは
身体に染み付いた脳の働きからくる
神経の反応なんです
そう考える思考
そう動く身体
抑えられない感情
つい気にしてしまう周囲への思い込み
それは、そういった神経回路が
できてしまっている
そう言う身体になっている
ということなんです
つまり、トラウマを回復するためには
心と身体へのアプローチの
二つがいる
ということなんですね
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