腹帯(さらし)の効能
腹帯を巻く事をお勧めしたいのは妊産婦さんをはじめとして骨盤部の不安定性からくる姿勢不良、肩凝りや腰痛などの症状の強い方です。
骨盤部は左右の骨盤(腸骨)が背骨の土台部分である仙骨を挟み込んで支えています。腹帯を巻くことで骨盤がしっかりと仙骨を挟み込みます。土台が安定してくれば背骨も立ち上がり、綺麗なS字を描くことができます。
背骨が綺麗なS字を描き猫背が解消されると、また背骨の左右の不均衡が是正されてくると、必要以上の筋肉の伸長や短縮状態が緩和され、腰痛や肩凝りといった症状も改善してきます。
そして背骨が綺麗なS字を描くことで腹部のスペースが広がり内臓器の圧迫が解かれ、その正常な機能を果たすことができるようになってきます。骨格の問題は姿勢や筋肉、関節だけの問題にとどまらず全身の機能に影響を与えます。
また子宮や卵巣といった骨盤内の臓器は骨盤骨の内壁に靭帯を介して吊り下げられています。骨盤の緩みや位置異常が直接的にその機能に影響します。
ですから妊娠の維持のためにはもちろん、これから妊娠出産を考えられている方にとっても骨盤部の安定性を高めることは非常に重要なことです。
肩凝りや腰痛といった症状が無く、姿勢もそれほど気にならないという方の中にも骨盤の不安定性の高い方がおられます。
座位姿勢が長時間にわたるデスクワークの方や長時間車の運転をされる方、立ちっぱなしでほとんど動く(歩く)ことのない方、中腰や前屈みになる事の多いお仕事の方は知らず知らずのうちに骨盤が緩み、不安定性が増していくので注意が必要です。
ぜひ普段から腹帯を巻いたり、たまの休みには歩く時間を作って頂くなどして、骨盤部の安定性の維持・向上に努めて頂ければと思います。
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