さらしの使用状況
現在、健康や医療の目的でさらしを巻く人の9割9分が妊産婦さんだと思います。
妊産婦さんといっても出来るだけ自然なお産を志向する、助産院などで出産を考えておられる、また出産された人が大半だと思います。
色々な統計を見ると何らかの腹帯類を使用した事があるという人は約半数で、その中でさらしを選択された方は2.3割位という現状のようです。
私の実生活や臨床経験から考えても大体その位であろうなという印象があります。
残りの1分は腰痛治療のために整骨院を受診した人だと思います。
整骨院でも大概もっと簡便なテーピングやバンド・コルセット類を処方する院がほとんどです。
さらしを置いている院であっても、寝返りや起き上がりも困難、まともに歩けないといったかなり重症な腰痛(いわゆるギックリ腰)の治療の際に使われる位です。
ですからさらしを巻いたことがあるという人は非常に少ないと思います。
ただそれは骨盤関節を締めることの重要性や意義があまり認識されていない、今まで分かりやすく説明されてこなかっただけで、その点がクリアされれば扱いに関してのデメリットを差し引いてももっと使う人が増えてくるのではないかと考えています。
骨盤関節に限らず全身の関節は締めてこそその機能が十分に発揮されるというというのが私の治療の要諦であり、健康な生活を送るために必要不可欠な概念であるため、少しずつでも周知していければと思っています。
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