Staubの鍋に見る台所道具の適切な選択
Staub ストウブの鍋が好きで愛用しています。
一番最初に買ったのは20cmのピコココット。
オーストリアのアウトレットモールで買ったものです。
それからパスタソース作りなどに使おうと16cmのピコココットを追加で買って使っていました。
16cmのやつはどこで買ったのか思い出せない…ネットに履歴がないから街の食器屋かも?
買ってから少しして、オーストリアの当時住んでいた街から東京に越すことになり、引っ越し荷物の中にも入れて持っていった(重いのに)くらい、大事にしていました。
同時期にはフィスラー鍋5点セットも買っていたので、それも持っていきました。
これはAmazonで。
日本ではこれらのヨーロッパ製台所用品は高いので、ヨーロッパで買うとたまにすごく安くなっていることもあって、お得感がありました。
ピコココットではチゲなど、最初に油で炒めて作りたい鍋物、定番のカレーなどの煮込み料理、短時間でも味を深く出したいものに使いました。
20cmは、1人か2人分の分量を作るのには最適な大きさです。
カレーとかシチューとか、煮物とか。
16cmは、スンドゥブチゲのように中身の具材が少なめな汁物や袋麺を作るのにも良いし、パスタソースを作るのにもよく使いました。
ただ、16cmは鍋底の大きさが小さいだけでなく、浅くもなるので、1リットル水を入れたら煮ている間に吹きこぼれるほど容量が少なく、この用途には16cmは小さすぎるなと感じていました。
どうしても欲張って野菜などを入れがちなので、もう少し余裕が欲しいなと。
もう一つ持っていたのがオバール型の鍋。
これは日本で安くなっていた時に買った平たい鍋です。
これに関しては、ちょっとしたソテーなどを焼こうと思って買ったのですが、何せけっこう浅くて汁気のない肉や魚を焼くには焦げつきやすく、持て余しました。
特に小麦粉をまぶして焼いたりするとなおさら。
こびりつきを取るのが大変で。
で、ここまでなぜ過去形で書いているかというと、これらの鍋達は全て手放してしまったからです。
4年前に東京を引き上げてオーストリアに再度住むことになり、所持していた鍋類でヨーロッパでまた購入できるものは結構いい値段で売りました。
ストウブのピコココットの16cmと20cm、オバールプレートの3つ
そしてフィスラーの5点セットも全部です。
購入した金額を日本円に換算して数千円引いたぐらいで売った気がします。
そうしてオーストリアに再び住み始めてからまたストウブを買うことに。
今度は
18cmのココットと
24cmのボルドーのココットです。
両方とも、同じタイミングでAmazonで購入しました。
なぜ18cmにしたかというと、
上に書いたように16cmは小さすぎたということと、20cmを使っていて、たまにもう少し小さめが欲しいなと思っていたからです。
18cmは狙った通り、パスタソース作りやちょっとした煮込みに大活躍。
ただ、18cmでカレーやスープを作るにはちょっと嵩が足りなくなりそうで不安。
24cmは、18cmより2つ飛ばしのサイズにしようと思って22cmを当初検討してたけど、たまたま24cmが安くなっていたので買いました。
使ってみると24cmは…
重い。😅
18cmは熱い状態でも片手で布巾で取っ手を持って中身を盛り付けられるけど、24cmはとてもじゃないけど無理。
そしてデカい。
野菜スープをまとめて作ったり、カレーを作るのには使えるけど、それにしてもさすがに大きすぎて、一人暮らしで使う大きさじゃない。
3人とか4人の量を作るものだと思います。
というわけで、3年ばかり使ってはきたけど出番は少ないので、24cmは手放すことにして、カレーなどを作るのにちょうどいい大きさのものを買うことにしました。
20cmと22cmでかなり迷ったけど、20cmの使い心地が良いことを知っているし、やっぱり
調理器具は大は小を兼ねない
ということは確実に言えるので
ブラックフライデーウィークを狙って色々なサイトを比べた結果、ノルディックネストというサイトがどこよりもお得だったので、ちゃんと真偽を確かめた上で数日間同じページを(クッキー削除しながら)検討していました。
そしたら、ブラックフライデーを迎える前の火曜日、在庫が切れている!
しばらくしたらすぐ入荷するということで、すぐに購入。
そのまま購入できてホッ。
注文してから10日の今日、鍋を無事受け取りました。
ストウブのココット20cm、色はトリュフ
使い始める前に油を塗りこんで、さていつ何を初めてこの鍋で作るか、楽しみ。
それで、売る時の値段の参考のためにメルカリを見てみてるんだけど、
これだけたくさんの出品があるってことは、買ったはいいものの必要なくなった人がこれだけ大勢いるということ。
いくつか開いて見てみると、コレクションしてただけで一度も使ってないとか、5回しか使ってないとか、さまざま。
10cmとかの、それじゃ何も作れなくない?っていう大きさのものも、26cmとかの大物も、日本向けのご飯炊き用もありとあらゆる鍋が出品されています。
やっぱり鍋選びで重要なのは、使いやすい大きさと形状だと思うので
できれば実物を見て持って使いやすいかどうかを確信したものを家に迎え入れるべきだと思います。
寸法だけじゃなくて、反り具合とか、持ち手の感じとか、持った感じやコンロに置いた感じとか、色々しっくりくる鍋がベストです。
私はできるだけ実物を見て物を買いたいのでネットは煩わしいし嫌なんだけど
近くにストウブを売っているお店がないし、ネットですごい安くなっているということと、
ストウブの鍋はどんな品物であるかすでに知っているためネットを利用して購入しました。
ストウブは日本向けにご飯炊き用の鍋や、ワナベという和食に適した鍋も製造していることを考えると、日本は大事なターゲットなのでマーケティングにとても力を入れているのでしょう。
確かにストウブやル・クルーゼはおしゃれで見栄えがします。
でも、基本的に扱いは日本の一般家庭に普及しているアルマイトや雪平鍋、表面加工された鍋より格段にハードルが高いです。
気をつけないと焦げやすいし、火加減もちょっと難しいし、非力な日本人には重いし、重いために収納もしづらいです。
素敵な台所にしようと思ってストウブを買った結果、使いきれなくて、でも日本円で3万も出して買ったような鍋なのでみんなメルカリ等でなるべくいい値段を付けて売ろうとしているのでしょう。
でも見ていると、ひどい状態で出品されているものが多いです。
中には、調理済みのこびりつきが取れていなかったり、鍋底や蓋の塗装が剥げたり、焦げが取れていないまま1万円以上値段をつけて出品している人がいます。
驚いたのは、こーんな状態にまでしてしまう人がいるということ↓
こんなクレーターだらけの鍋底、どうやったらなってしまうの?
こんなふうにしてしまう人は、高級な鍋を買う資格ないです…。
この写真を見た時愕然としました。。
何をどうしたらこんな穴ボコになってしまうのか…
熱々のまま冷水につけたとか、レンジにかけたとか、金だわしでガシガシ擦ったとか?
私も以前鉄製のフライパンを買って使いこなせなかったことがあったように、
どれだけ世間で良いと言われている台所用品も、使いこなせないと意味がない。
それぞれの家事ニーズに合わせた製品を使わないと満足感は得られない。
おしゃれで気分良く料理ができる台所用品はあっても、それが自分のライフスタイルに合っているか、自分の使用目的に合っているか
多くを望むあまり使いもしない機能や大きすぎる物を選んでしまうと、自分のためになりません。
ストウブやル・クルーゼのような高級な鍋は、万人向けではありません。
ちゃんと汚れすら落とせないような人は、そもそも手を出さない方がいいでしょう。
台所用品は料理をしやすくするためのものであって、使いづらいものを背伸びして買っても持て余すだけ。
大きさも材質も、自分の使い勝手に合うものを使うべきです。