Q1.人と繋がりたいのに、ブレーキをかけてしまう…この矛盾をなんとかしたい!(後編)
まさか前後編に分かれてしまいました…!!汗
私はよっぽど書くことが好きらしい(笑)
ということで前回に引き続き、頂いたお悩みはこちら↓↓↓
今回のお悩みとこのnoteの扱い方
前回と同様、同じ目線に立って、
できるだけたくさん提案してみる
ことを目的に書いております!
読みたいところから読むもよし、
必要なところだけ読むもよし。
どれをどう活かすかはあなた次第。
あなたが自由に決めていい!🙌
本編は、質問者様のご相談内容の後半に当たります。
1.2人きりでももっとうまく振る舞いたい!
2.親しくなりたいのに、ブレーキをかけてしまう!
の2部構成でお送りしまーす
1.2人きりでもうまく振舞いたい!
こちら🔗から読めます ↓↓↓
2.もっと相手と親しくなりたいのにブレーキをかけてしまう!
質問者様のお悩みは、
・二人きりのシチュエーションでうまく振舞えないこと
・本当は相手と親しくなりたいのに、距離が縮められないこと
・このとき、自分の心にかかっているブレーキを外せないこと
であるとおっしゃってました。
なのでまず最初に、
心にかかっているブレーキの正体
を知る必要があると考えました。
根本に潜む原因は何なのか。
◎心のブレーキの正体
正直にお話しすると、私もこの悩みの当事者であります。
質問者様のお気持ちはよく理解すできる一方で、
「これが正解!」「こうすれば万事解決!」
という画期的な提案はできないのが現状です。
なので、これについては
「私、光はこんな感じで向き合ってみようと思うんだよね~」
という、よりフランクなスタンスでいきたいと思います🌸
私は、この「親密さを阻むもの」について
考え、書き綴り、整理することで、
自分にも何かヒントが得られるように感じているので、
まさに一緒に考えていくスタンスで生きたいと思います!
同い年くらいの、同じ悩みを抱えている子が
どんなふうに立ち向かっているかで
鼓舞、できれば、いいな………..。
(それでも、より専門的で詳しくこの問題に向き合っていきたい人のための導線は、この記事の最後の「参考書籍」で確保しておきます。)
さて、前提となるスタンスを示したうえで。
質問者様の「親密になりたい」と願うのを阻むのは、
いったい何なのか。
それは、
「親密になることへの不安や恐れ」
ではないか。こう私は考えます。
◎実は誰もがぶつかる課題
もしかすると、
「いやいや、
私は人と親しくなりたい・親密になりたいと
切に願っているんだから、
怖がるはずも不安になるはずもないでしょ!!」
と思うかもしれません。
けれど実はこれ、今を生きている私たちが
必ず経験する悩みでもあるのです。
https://www.hokekan.tsukuba.ac.jp/tu_healthcenter/wp-content/uploads/students614-22.pdf
上の記事は、筑波大学の保健管理センターが学生向けに宛てた
センター便りです。10年以上前の。
何が言いたいのかというと、
私たちの10年上の先輩方も
同じようなことで悩んでいた。
だから大学側が生徒宛にメッセージを出した。
そして、
この悩みは実際に臨床研究が行われている程度に
重要であり注目されているものでもある
ということなのです。
こんな風に、私たちの先輩方が悩んできたことは
その時々に必要な乗り越えるべきステップであると言えます。
(専門用語を用いると「エリクソンの発達段階」と言います。↓)
そして、センター便りにもある通り、
私たちはいま
青年期から成人期への移行期
にあります。
・およそ大学1,2年生は青年期
年齢はざっくりとしたものなので、
大学1,2年と定義するのは少々不適切かもしれませんが、
青年期にぶつかる課題は、こんな感じ⇩
自分って、どんな人間なんだろう?
こんな風に悩む時期なのだそうです。
これを乗り越えることで、
ある程度「自分らしさ」を培っていける土壌が整うわけです。
就活生らが自己分析でウンウン苦しめられるとき、
ちょうどこの乗り越えるべきステップと格闘しているのかも知れませんね。
・成人期の幕開け!「親密性VS孤独」
大学3年生あたりから成人期に差し掛かります。
そしてこの成人期の乗り越えるステップが
「親密性と孤独との葛藤」
なのです…!なんと、私たちはドンピシャ!
ただし、断っておきますが
必ず恋愛しないと乗り越えられないというわけではありません。
ここでいう「親密さ」とは、
その関係の中で自分を犠牲にしたり裏切ったりせず、
相手を変えたり説得しようという要求を抱かずに、
相手のその人らしさを承認しあうことができる
ことを指すので、必ずしも異性との関係である必要はなく、
相手が友達でもいいのです。
いまは「友情結婚」というものも存在する時代です。
あなたが「好ましい」と思う関係性のなかで、
自分らしく、かつ相手の「らしさ」も受け止め合える関係を
育んでいく選択をしてよいと
私は思います😌
◎親密になるのが怖いのは「至極真っ当な感情」
ここまでで、
いかに私たちの悩みが普遍的なものであり、
世代を越えて受け継がれてきていて、
決しておかしなことではないということを書き綴ってきました。
「人と仲良くなるには、まずは自分から自己開示しよう!」
という話は、聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。
自己開示。
会社や企業で例えると、自社の情報をオープンアクセスにすることと言えそうでしょう。
私へのアクセスをオープンにするということ。
このとき、何が想定されるでしょうか。
開示した情報が誤解され、誤って拡散されたら…?
ものすごい批判を喰らったら…?
情報を手に取ってほしい人とは全く
検討違いの人がアクセスしてきたら…?
親密になるために必要な自己開示というのは、
自分を脆弱にさせること
ともいえるかもしれません。
傷つくことも、理不尽を被ることも考えうる。
誰しもきっと「傷つきたくない」と思うはずです。
だから、「親密になることが怖い」のは
ある意味当然の発想であるともいえます。
けれど、
「自分も相手も相互に尊重した、本当に親密な関係」を築くためには、
自分の弱さをまず自分が認めて、
「親密になりたい」という意思表示として
ありのままの、脆弱な自分をさらけ出す必要があります。
これを私たちは、およそ40歳までの歳月をかけて、
試行錯誤して乗り越えていくことになります。
ここでもう一歩、「親密さへの恐怖・不安」を深堀します。
私たちが認めたいと切に願う、自分の柔くて弱い部分には、
なにが潜んでいるのでしょうか。
.…と、その前に。
※🚨相手を変える方法ではありません
まず前提として、これは成人期に差し掛かった私たちがが抱えている恐怖や不安を理解するための一助であります。
あなたの親しい友達やパートナーが抱えていそうな恐怖も見えてくるかもしれませんが、よく、考えてください。
怖がっている人に対して「怖がる必要ないよ!」と自分の意見を押し付けることは、本当のやさしさと言えるでしょうか。
なにを怖いと感じるか。
この感情はあなたではなく、他でもないその人自身から湧き出てくる感情です。
あなたが決め込んだり、怖さを克服するよう無理やり促すのは、
却って相手が抱えている恐怖心を強くさせたり、彼らが自分自身と向き合う機会を奪うことになってしまいます。
私たちにせめてできることは、
この記事をその人と共有し、
相手が重い腰を上げるのをのんびりと待ち、
努力を始めたその人を認め尊重し、
あたたかく見守ること。
そしてともに努力し、歩み寄ること。
ただそれに尽きることを、どうか心に留めておいてくださいね。
ー①依存してしまうのが怖い
こう感じる人の多くは、
といったメッセージを、誰かから受け取ってきたり
自分に向けていたりするようです。
(ちなみに、大学入学したての私がこれでした。
いまでは人に頼れるのも才能と思えるようになり、
人と手を取り合ってやっていきたいと感じるようになりました😌)
自分からは相手によりかかることができないので、
自分にものすごく寄りかかってくれる人を無意識に選んでいることもあるそう。
自分から助けを求めたり甘えたりするのも、恐れから抵抗を感じるので、親しくなりたい相手の援助要請を突っぱねてしまうことにも繋がります…!
親しい関係、特に恋人関係の場合でいうと、
お互いを支え合うことで二人でいる意義を感じるでしょう。
パートナーシップにおいてこれは至極真っ当なニーズであるので、
このタイプの人が人と親しくなるためには、
健康な甘えや適切な依存を認める努力が必要となります。
適度な甘えはかえって、親密関係を潤わせることになると
繰り返し学んでいくことで、少しずつ学んでいくことができます!
ー②自立するのが怖い
①と正反対のタイプであり、①と強く結びついてしまうタイプともいえます。このタイプは、
こんな心のメッセージを抱えていることが多いそう。
このタイプは、自分の足で立つことを恐れてしまっているので、自信を無くしがちで、親しい相手でも自己主張をするのが苦手です。
自分のサポートをしてもらうのが最優先なので、相手のサポートをすることができないといった側面も。
パートナーに幸せにしてもらいたいという思いが強すぎて、「自分の幸せはパートナー次第」と考えてしまうことも。言わずもがな、自立する努力が幸せへのカギになると言えそうです。
ー③感情の存在が怖い
このタイプは
といった心のメッセージを抱えており、感情よりも理論や理屈を強く重視しています。ものすごくまじめだったり、理性的で頑固であるという特徴がうかがえることもあるそう。このタイプは自分の感情を認知することがそもそも難しいため、自分が「怖いと感じている」と自覚することがまず第一関門になります。
実は家庭がヒントになることが多く、
幼いころから激しく感情をぶつけあったり喧嘩を頻繁に見てきたり、
自分の素直な感情を他者の激しい感情によって否定・無視されたりしてきたために、感情に対するセンサーを鈍くさせてなんとか自分を守ってきたという背景が考えられます。
このタイプは、自分の「考え」の根底に隠れている「自分の気持ち」に気づいていくことが大切になります。感情のセンサーが鈍いので、パートナーの気持ちを理解するのも難しい傾向にあるのですが、パートナーをよく観察し、パートナーの心を想像してみるというのも有効です。
感情を共有できるというのは素晴らしいことです。
「喜びを2倍に、悲しみを半分に」というのはまさにこのことで、
お互いを理解し、受け止めあえ、二人の関係がかけがえのないものになるためには、大切なことです。
ー④怒られるだけでなく怒るのも怖い
このタイプは④とは少し違い、
「怒り」という感情に強い恐怖をもっています。
「怒らない」のではなく「怒れない」タイプということもできるでしょう。
(実は私はドンピシャでこれ…
交際当時、自分の素直な感情をなかなかうまく表現できず
とても苦戦した記憶…
一緒にいたいのに、一緒にいたくない
というわけわからん状態に陥っていました…)
たしかに怒りは厄介な感情ではあるのですが、喜怒哀楽というだけあって、無視することのできない基本感情でもあります。扱いには注意が要るものの、適切に表現できれば感情の共有につながります。
怒りに過敏なこのタイプは、
パートナーのちょっとした愚痴にも過敏に反応し、必要以上にオドオドしてしまって対等な親密関係を作るのを、自分で困難にしてしまいます。
また、自分の怒りを適切に表現する方法を知らないため、「自分の怒りでパートナーを傷つけまい」と無口になったり距離を取ったりと、素直な感情表現をすることに課題を感じています。
怒りは、あなたを理不尽や恐怖から守るための、大切なセンサーのような感情です。うまく表現することが大切になってきます。
ー他にも…
⑤コントロールを失うことが怖い、コントロールされるのが怖い
⑥拒絶されるのが怖い、見捨てられるのが怖い
というのがありますが、
そろそろ5000字に達しそうなので……汗
(夢中になって書いてた…
前編と合わせると半日で1万字書いたことになるwww)
冒頭のセンター便りにも詳細が書いてあるので、気になる方はこちらも読んでみてください🙌
自分が心に抱えているものと近そうなものがあったら、
まずはそのことを否定することなく受け止め、
どんなふうに乗り越えていくかを模索してみてください(^^)
大切なのは〇〇を理解すること
久しぶりに質問箱でまさか自分が
1万字も書くとは思っていませんでした!笑笑
これで私、自信もって論文書けるかも??笑
前編では、
自分のニーズを理解し、
自分がコントロールできる範囲を知ることで
等身大の自分であろうとする
後編では、
あくまで「私たちの悩みは至極真っ当なものなんだよ」、と
自分の悩みを受け止めた上で、
自分の感じていることを深堀する
を軸に、いろんな提案や知恵を書き綴ってみました。
対人関係で相手があることであろうと、
まずは自分が自分のよき理解者になっていく。
自分をよく理解し、
自分の弱くて柔いところも
きちんと自分で受け止めていく。
これを繰り返していくことで、私たちは
自分を通じて「理解できること」が増えていくので、
結果的に他者に対する理解も深くなり、
よりお互いのことを深く理解し合い、尊重し合えるような
親しい関係を築いていくことができるようになると
私は考えています。
その過程は、Try & Error の繰り返しになると思います😌
体当たり的にとにかく経験を積んでいく人もいれば、
私のようにまず理論で概観を掴み、頭から入る人も
いると思います。
どちらがいいということはないし、どちらも必要です。
このnoteが、質問者様および読んでくれた方々、
親しい関係に悩んでいるひとの一助になれば幸いです。
今回はあなたのお悩みを私に相談してくださり
ありがとうございました🌻
今回参考にした書籍📖
私のように理屈や頭から入るのが得意な方に、参考書籍を紹介いたします🙌
・夫婦・カップルのための…
この本は
①依存してしまうのが怖い etc…
に始まる「親密さに対する恐怖」の解説だけでなく、
☆親密関係における建設的なコミュニケーションの方法
☆そもそも「親密になる」ってどういうこと?
☆実は、「二人で乗り越えていかねばならない危機」はある程度分かっている
という点についても詳しく書いてあります!
とくに、建設的なやりとりを見たことがない・想像できない人や、
親しい人との間に葛藤が生じたとき、それを乗り越える方法を知りたい人にお勧めします🙌
このnoteに書けなかったこともこの本にはまだまだたくさんあるので、よければ手に取ってみてください!
☆現在もDtto内でマシュマロ経由のお悩み相談室を開いております🙌
感想なども、マシュマロやDttoにてお待ちしております。
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