怒りを感じないようにしている?
周りに、自分の辛い話を平然と、あるいは少し楽しそうに話す人がいたり、自分自身が怒るべき時に怒りを感じないことはありませんか?
私もかつては人前でそのように振る舞っていました。辛いことがあっても、その場の雰囲気を壊したくない、相手を傷つけたくないと思い、怒りを抑えて「私は大丈夫ですよ」と装っていました。
自分の辛い気持ちを自覚しながら相手を思って行動していたなら良いのですが、私の場合は無意識にそうしていたので、怒りを抑えていることに気づきませんでした。
人は耐え難い辛い出来事があると、現実を切り離して忘れようとする「乖離」を起こします。大きなトラウマだけでなく、小さな辛い体験の積み重ねでも、その場でうまくやっていくために辛い体験を忘れようとするのです。
最初は、辛い体験をしたときに怒りを我慢していることを自覚していたかもしれませんが、繰り返し怒りを抑えていると、だんだんと怒りを抑えている自覚がなくなり、無意識になってしまいます。
外から見ると、怒りがなかったように見えるかもしれませんが、実際には体の中に怒りが溜まっています。その怒りは時として、自分を必要以上に責めたり、身近な人に怒りをぶつけてしまったりします。
怒りの感情を解放する
まずは無意識に感じないようにしていた感情を意識して感じることから始めましょう。怒りを感じた相手に怒りをぶつける必要はなく、まずは「今、理不尽なことを言われて嫌だな」とか「なんでそんなことを言われなければならないのだろう」と自覚することが大切です。
そして、自分でその辛かったことを「辛かったね」と労わるだけでも、常に身構えていた体の感覚が変わってきます。
習慣を変えることは一人では難しいと感じる方は、私の公式LINEまでご連絡ください。