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20代の人生と本との出会い


私は現在20代中盤に差し掛かり、ようやく自分の人生について考えるようになった。
周りを見ればみんな着々と人生を歩み始めていて
焦りも感じていた。
将来を考えれば人生は暗く曇天に包まれていて、
不安ばかりであった。

遅いとは思っていたが、何かを始めるのに遅いなんてことはない。
そう思いながら
自分の将来を少しでも良くしたいと思い、
たまたま、本を手に取った。



それ以前の大学生時代はひどいものであった。

何も目標なんてないものにとって
4年間もある大学生活では時間を持て余すのだ。


そんな凡庸な大学生活で覚えるのは、オトナの遊び、というやつだ。

飲み会、酒、女、ギャンブル、喫煙、夜の街

親元を離れ、鎖から解き離れた者にとってすべてが魅力的に刺激的に感じた。

全てにハマり大学卒業まで自堕落な生活は続いた。

しかし、そんな日々は長くは続かない


大学も終盤に差し掛かると、「就職活動」、などというものがあるらしい。

黒と白の服を纏い、みなが自分の内面を装う。

僕の目には、まるでカルト宗教のように狂気じみた光景に映った。

多分に漏れずその集団に交じり、内定をなんとか頂戴した。




なんとか大学を卒業し、世間の歯車として働く日々が続いた。

その間も「オトナの遊び」がやめられなかった。

あまり人間として成長なんかしていなかったのだ。



私はとにかくタバコとゲームがやめられなかった。好きだった。

暇を潰してくれるタバコとゲームは至福の時間だった。

星が七つの銘柄のタバコを1日2箱。
飲み会があればそれ以上。

暇があればPS4のスイッチを入れ、シューティングゲームにのめりこんだ。
現実世界ではさらさら世の役に立っていないが、その中では活躍できるのだ。

ある時、ふと将来のことを考えると不安になった。タバコは百害あって一利なし。ゲームは時間の無駄。

よく聞く言葉がなぜか気になった。

まず、禁煙を考え、ふと手に取ったのが「本」だった。
「禁煙セラピー」などと書かれているが本当に大丈夫なのか。。。。

とりあえず書かれていることを忠実にやってみた。

すると、1日、3日、1週間、1カ月

するすると期間は伸び、いとも簡単にやめることができた。

あ、じぶんにもやればできるんだ!

そこから自分に自信がつくようになった。
本にもはまり、食いつくように読んでいる。

「オトナの遊びも」ほとんど辞めた。

時間と金の無駄であると本が気づかせてくれたのだ


そんなこんなで今の自分がいる。
やりたいことを叶えたい。そんな自分がいる。

まだまだやりたいことがあり、全力で生きていたい。

全てを変えてくれたのは本だった。
感謝しても仕切れない。そんなものだ。




おわり




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