「自分と向き合う」について、栗原はるみさんの本からの学び
こんにちは。
前回の記事では、この本のはるみさんの言葉から「大切な人との向き合い方」についてお伝えしました。
その記事は、こちらです。(https://note.com/kokko213standfm/n/n86e857925fd6 )
今回は、栗原はるみさんの本「栗原はるみ(はみちゃん)」の中から、
阿川佐和子さんとの対談ページを読んで感じた「自分との向き合い方」について書いてみたいと思います。
「自分に向き合う」とは?
まず最初に、今の私にとって「自分と向き合う」とは、
自己を受け入れ、自分を肯定することに向かうプロセスだと感じています。
完璧ではない自分、迷いながらも歩む日々を、そのまま受け入れ、少しずつ前向きに過ごしたい。
そう思いながら日々を過ごしています。
今回、栗原はるみさんと阿川佐和子さんの対談を通して、
その思いがより深まったと感じています。
彼女たちの言葉が心に響き、
「同じように感じる方もいるのでは?」と思い、この気づきをシェアすることにしました。
普段、
「落ち込みやすい」
「自信がない・・・」
「幸せになりたいのに・・・」と感じている方は、
私に響いた言葉が、なにかのヒントがあるかもしれません。
「まるで成り行き任せで偶然のようだけど、小さな選択の積み重ね。選んでいるのは自分自身」
対談の中で、阿川さんが有名監督のインタビューの際のエピソードが語られます。
監督は、自分の才能に自信はなく
「なんとかここまでやってきたんだ」と話していたのが印象的だったそう。
阿川さん自身も堂々とというより、その場その場で
できる選択を積み重ねてきたと思ったことを話されていました。
そのエピソードを受け、はるみさんも「たしかにそうなのかもしれない」と対談の中で話されていました。
私には、こうして第一線で輝かれている方々も
過去の選択を振り返って「成り行き任せ」と感じる部分があるなんてとても意外でした。
成功した人たちが皆、特別な芯を持って選択をしているように一般人としては見えますよね。
でも実際には、同じように迷い、不安を抱えながら一歩ずつ選択しているんですね。
これを知ることで、「完璧じゃなくても大丈夫なのかも」
「迷っても良いのかも」と思えました。
「無い物ねだりしてても仕方ない」
「今が一番幸せ。去年よりも今日、今年よりも来年をもっと良くしたいと思う」
私は、以前ダイエットを猛烈に頑張ったことがあるのですが、
その時、大好きになったダイエットのトレーナーさんも、
「自信が無い」と嘆く私に
「これ以上インプットしなくて大丈夫。今あるもので十分なんだよ」
「無駄に落ち込まず、次の自分に申し送りを」と言っていました。
私はその場では「そうします!」と意気込んでも、少し立つと自分の足りなさを新たなもので補おうと必死になっていました。
今もまだ気づくとやっています。
はるみさんのこの言葉は、私のダイエットのトレーナーさんと同じことを話しているのかもと解釈しました。
それはさらに広い視点で考えると「自分に優しくすること」なんですよね。
そうやって自分の今あるものに目を向けて過ごすことで
幸せな気持ちを自分で作り出して、前向きに毎日を取り組んでいける。
そしたら、自然と悩みが減っていったり、結果がついてきたりする。
「もっと頑張らなきゃ」
「あの人みたいにこれが出来るようにならなきゃ!」
そうやって自分にムチを打っても
やる気になるどころか、どんどんつらくなってしまう。
これでは全く自分に優しくない
ですよね。
ただ、こういった言葉に対して
「わかる!わかるんだけど・・・!!それができたら、
こんなに悩んでないし、苦労しないんだけど!」と思う方いますよね?
私も突っ込みたくなりました(笑)
そんな気持ちに応えるように、私には次の言葉が響きました。
「今の自分が幸せだと思えなければ、やりきれないじゃない」
これって、
「頑張らなきゃ」
「自分をもっと追い込まなきゃ」と思いがちな私にとっては、
とても新鮮で、少しほっとする考え方に感じました。
私が「自分に優しく」と励まされても、
その場限りになってしまう理由はなぜだろうって考えてみたんです。
それって、自分に優しくすると、
自分を甘やかしているような、
ぬるま湯のような感覚になって「このままじゃヤバイ!」って怖くなるんです。
だって、今までの人生ずっと
”頑張って、追い込んで、やっと生きてこられた今がある”わけですから。
違うことをやったら、この先が不安になるんですよね。
「私このまま過ごしたらダメ人間になるんじゃない?」って(笑)
これは、難しい言葉で「恒常性」と言うそうで、人間が本能的に感じることなんだそうです。
やり方に関係なく、単純に今までと違うことをしているから感じる
本能的な不安なんですね。
そんな不安なっている私にこの言葉は、
「それだけ頑張ってきた自分に、私は今幸せだよっていいてあげなきゃ、これから先のあなただって頑張れないでしょ?」と
優しく過去の自分を受け止めてくれるような、
今の自分を励ましてくれているように感じたんです。
おそらく私も、友達や大切な人が
私と同じように自信が無く、「もっと頑張らなければ!」と言いながら
「幸せになりたいんだ・・・」と辛そうにしていたら
同じような気持ちで接すると思います。
「これまでも、今日もよく頑張ってるじゃん!」
「大丈夫だよ、ゆっくり進もう」と。
そう接してはたして友人はダメ人間になる?って考えると
答えはNOですよね。
じゃあ自分には?
同じ人間です。
きっと自分にもそういう言葉をかけていいんですよね。
今までと違うから不安になります。
でも、そうやって今を大切に自分に優しく過ごしてきた
栗原はるみさんのような方々が
私の憧れる生活や考えで幸せに生きているんです。
ならば、「私もそう思ってみよう」って素直に思えました。
これについては、阿川さんも対談の中で
「嫌なことなんて誰にでもあるもの・・・」とおっしゃっています。
みんな、すべてキラキラしている生活ではないこと、
嫌なことも感じながら、それでも「今の私が一番幸せ!」と思い直して
言葉にして、態度にしてそうやって自分で幸せを見つけて
過ごしていることを教えていただきました。
まとめ
いかがだったでしょうか?
本にある対談を読むと栗原さんと阿川さんの言葉が、
自己受容や自己肯定に向かう道、自分との向き合い方を、
より実感しやすい形で教えてくれました。
「成り行きに任せた選択」や「今の自分を大切にする」姿勢は、
私たちが不安や迷いを抱えながらも一歩ずつ前に進むための勇気となります。
また、「今が一番幸せだと感じる心持ち」は、
頑張りすぎず自分に優しくすることの大切さを教えてくれます。
日々の選択に迷い、周りと比べてしまう自分を許しながら過ごすこと。
そうやって過ごす中で自然と未来への自信が育まれるのかもしれません。
今の私にとって「自分との向き合い方」とは、そうやって自己受容や自己肯定に近づくこと。
この対談を読んで、同じように感じる人もいるのではないかと思います。
字面だけを見れば、自己啓発本やビジネス本でよく語られる
「ポジティブに過ごそう」
「自分に優しく前向きに」などと似ているかもしれません。
しかし、栗原はるみさんと阿川さんの対談で見る言葉は、
実際の体験から生まれた言葉の力を感じられます。
たまには息抜きとして、大好きな人のエッセイ本に触れてみること、おすすめです。
ぜひ栗原はるみさんがお好きな方、興味持たれた方は読んでみてください。