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Psy Borg2~飾り窓の出来事~

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オリジナル小説「Psy-Borgシリーズ」の第二弾「飾り窓の出来事」。 毎日連載でアップしている小説をまとめています。 「ラブドールを抱ける店”飾り窓”で俺は『ルナ』に誘われた…
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psyborg 飾り窓の出来事完結しました。

あとがきです。 おかげさまでpsyborg 飾り窓の出来事完結しました。最後までお付き合いいただ…

Psy-Borg2~飾り窓の出来事㉔ 最終回

「ちょっ!店長」 呼び止めるレイジの声がかすかに聞こえる。 やつらの企みは成功した。 こ…

Psy-Borg2~飾り窓の出来事㉓

何をする気なんだ。 俺は何も知らされていない。 「納品されている商品は全てAIが仕込まれて…

Psy-Borg2~飾り窓の出来事㉒

「昔勤めていた月島さんってのは天才でね。義手や義足をただの補助用具として捉えずに、その人…

Psy-Borg2~飾り窓の出来事㉑

「店長の家、まるで反対側じゃないですか?なんでこんなところにいるんです」 訝しげな様子で…

Psy-Borg2~飾り窓の出来事⑳

俺は部屋の明かりを消し、もう一度ベッドに潜り込むと、目を閉じた。 シャー シャワールーム…

Psy-Borg2~飾り窓の出来事⑲

それから数日は何事もなく過ぎていった。 一人きりにならないように、なるべくせわしなく動いていたが、ふと周りに誰もいなくなるとたまらない不安が襲ってくる。 特にレイジがシフトの時は不安感が増した「店長、大丈夫っすか?ここんところ調子悪そうっすよ」ジュンイチが心配そうに声をかけてくれる。 「ああ、大丈夫だ、ここのところ忙しかったからな。疲れが抜けないのかもな」 「そうっすね」 いつもは辟易する他愛のないおしゃべりが、こんなにもありがたいと思った事はない。 俺はあれから

Psy-Borg2~飾り窓の出来事⑱

俺は薄暗い部屋の中、戯れに買った雑学のムック本を読んでいた。 副島氏のインタビュー記事と…

Psy-Borg2~飾り窓の出来事⑰

仕事が終わり明け方近く、レイジは家に戻ると、何も言わずに自分の部屋へと向かった。 父であ…

Psy-Borg2~飾り窓の出来事⑯

ドアの隙間から見たその光景は、まるで神話の一場面を切り取っているかのようだった 「ルナの…

Psy-Borg2~飾り窓の出来事⑮

行為後のむせるような生臭さは、いつまでたっても慣れることがない。 ましてやここには男の欲…

Psy-Borg2~飾り窓の出来事⑭

(嫌な本が置いてやがるな) レイジは机に置いてある本を見つけ拾い上げると、顔をしかめてペ…

Psy-Borg2~飾り窓の出来事⑬

「よりによって2人とも遅れるってどういうことなんだよ」 俺は行き場のない怒りを呟きながら…

Psy-Borg2~飾り窓の出来事⑫

はじめて女を知ったのは中学の時だった。 親があてがった家庭教師と関係をむすんだ。 そのインテリぶった淫乱女は親が不在の時にやってきては執拗に彼の体を弄んだ。そして母屋から離れた彼の勉強部屋は、いつしか男女の逢瀬の密室となった。女は罵倒しおびえる彼を見て愉悦することもあれば、レイジにたたかれ、踏みつけられ虐げられることに快楽を見出すこともあった。 気持ちとは裏腹に、目に入る女の裸体とその柔らかな肌心地だけで、彼の人格から切り離され屹立し続ける体の一部。 彼女はそれを求め