#128 秋の公式戦
「この前の試合はどうやった？」と私が言うと、「準決勝で負けたわ。三回戦まで行ったけどな。惜しいところで負けたわ。」としょうへいが言った。６年生が引退して、５年のしょうへいたちが中心の新チームが作られた。
先日には、新チームでの初めての公式戦があった。「よう頑張ったんと違う？前のチームの時は、外野にボールが飛んだら、大量点になって負けてることもあったと思うわ。」と私が言った。
「今年はセンターに、守備のうまい、はるとになったのは大きいわ。守備範囲も広いし、センターにとんだら安心してみているわ。」としょうへいが言った。
「しょうへいとか、おじいちゃんの知っている、ほかの子は、どこ守っているの？」と聞くと、「俺は、ショートやけど、内野はどこでも守るわ。ピッチャーは、りくや。今は調子いいねん。あいつのボールはスピードが早いねん。調子のいい時は、三振をとることが多いで。ゆうとは、レフトになってん。あいつ力あるので、当たったら、右中間にボールがとぶわ。４番バッターやで。」としょうへいは、新チームでの同級生を紹介してくれた。
「３年生のキッズもこの秋から、レギュラーになって頑張っているで。キャッチャーをやっているたかしも頑張ってるわ。この前の試合でセンターオーバーのヒット打ったで～。公式戦、初ヒットやってんで。ベンチは盛り上がったわ。おれも、ほんまにうれしかったわ。あいつ、力あるからボールに当たったらよう飛ぶわ。お父さんも、このチームの出身やで～。家でも特訓を受けているそうやわ。」とキッズのことも話してくれた。
「今年は俺たち上級生４人が、チームを引っ張ることになったわ。上級生になって気合が入るわ。今年は頑張るわ。・・・俺の目標は、塁に出ることなんや。ヒットでもフォアボールでもええねん。試合に勝ちたいねん。勝ったらうれしいねん。」と言った。
「今のチーム１０人でぎりぎりなんや。俺たち４人抜けたあとの、後輩のこと考えたらかわいそうや。俺ら強くてたのしいチームを作りたいねん。そしたら、俺らのチームのメンバーも増えてくると思うわ。」と、しょうへいは私に言った。
＠家族 １９