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何十年ぶりかに「チョココロネ」
休日の夕方、おいしいパン屋さんで「シナモンロールと紅茶」とか「アップルパイと紅茶」みたいな組み合わせでたべる幸せを選ぶことがある。
なんとなく今日は「チョココロネ」のことが気になった。なので、子どもの頃に食べた懐かしいあの味を楽しもうと思ったのだが。
そこに、わたしの知っているあのチョココロネの味はもう、存在していなかった。なんていうか「チョココロネ」のチョコ部分のクオリティが高すぎるっ!のだ。
な、なんだこりゃあ
なんちゅうなめらかさと、コクの深さよっ!
手元に置かれたレシートの情報によると、
「自家製ガナッシュのチョココロネ」と書かれていた。
なるほど、そうか。
こやつは、ただものではなかったのだ。
「自家製ガナッシュ!!」という何かの必殺技のような響きの枕詞がついている。そりゃあ、あの頃の「チョココロネ」とは似て非なるもののはずだわ。
(てか、ガナッシュって、結局のとこ何なんだ?)
ガナッシュは、チョコレートをベースに加温した生クリームを混ぜ合わせて乳化させ、なめらかなクリーム状に仕上げたものです。ボンボンショコラの中身(センター)のほか、生チョコレートや、ケーキの生地にサンドしたりするなど、様々な製品の材料にもなります。ガナッシュの仕上がりが商品のおいしさに影響します。
いやはや、商品のおいしさに影響しまくっていますわ。
もうあの頃の、ごくふつうのチョコが入ってる「チョココロネ」ではないのだ。時代は進んでいる。あの懐かしい「チョココロネ」も進化していて、それはとどまるところをしらない。
ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。よどみに浮かぶうたかたは、かつ消えつ結びて、久しくとどまりたるためしなし。世の中にある人とすみかと、またかくのごとし。