ふたりはともだち を読んで ゆっくり時間をかけた方がいいこともあるんだ と学んだ
絵本「ふたりはともだち」の「おてがみ」を久しぶりに読んだ。小学校の頃に国語の教科書に載っていたのを懐かしく思い出す。なぜか授業中、がまくんと、かえるくん役に分かれて、台詞を覚えて演技するっていうのをやった記憶がある。
わたしは「今まで一度も手紙をもらったことがなくて、悲しい」と言う「がまくん」の役をした。台詞をいうと、ほんとうに悲しい気持ちになるから不思議。
「1日の中で、てがみを待つ時間が1番悲しい。なぜなら、てがみをもらったことがないから」と言う、がまくん。
そんながまくんのために、かえるくんは、いったん自分の家に帰って、がまくん宛ての手紙を書いて、かたつむりくんに手紙をがまくんまで届けるようにお願いをする。
かたつむりにお願いしたら、手紙が届くまでに時間がかかり過ぎてしまうではないか!!
なんで、かたつむりにお願いする訳!?
と、ツッコミを入れたくなってしまうんだけれど、ここがミソなんですよね。ここが、ポイント。
※ここから先はネタバレ※
(と言っても、覚えている方も多いかもしれない)
かえるくんは、手紙をかたつむりくんに託した後、がまくんのお家へ戻り、「きょうも てがみ きやしないよ」という がまくんに、てがみを待つように伝える。
「だって、ぼくが きみに てがみ だしたんだもの。」と。
「ああ、」
「とても いい てがみだ。」
その手紙を、かたつむりくんが届けてくれるまで、ふたりは4日待った。
4日も待ったんかい!!
と、言いたくなるのも山々だが、
ふたりはそのてがみを待つ4日間、
とても しあわせな きもちで そこに すわっていました。
なるほど。
そういうことですか。
かたつむりくんに、お願いしたからこそ、てがみが届くまでの長い間、ふたりはずっと幸せな気持ちでいられたということなんですね。
お願いした手紙や荷物は、早く届くのがいいに決まっている
と、思いがちな私。
がまくんと、かえるくんに、
ゆっくりの方が、幸せな気持ちを感じられることもある、ということを思い出させてもらったような気がする。
(とはいえ、やっぱり即日配達は助かるんだけども)