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【番外編】3ヶ月で-9.9kgのダイエットをしてみた!

筆者のTwitterアカウント@kojiraseaaaにて、#こじらせ筋トレとして展開してきた筆者のダイエット体験であるが、ついに3ヶ月で9.9kg減量の成果を達成した。この成果をツイートしたところ、色々と反響をいただいたので、法務に関する記事を掲載することを目的としたこのNoteにて、番外編としてダイエットの経緯や方法について述べてみたい。

はじめにダイエットや筋トレについて考える上で、姿勢の問題として筆者が大切だと思う名言を二つ取り上げたい。
“If I had an hour to solve a problem I’d spend 55 minutes thinking about the problem and 5 minutes thinking about solutions.” – Albert Einstein
問題解決するのに1時間あるとしたら、55分を問題を考えることに使い、残りの5分で解決方法を考える。

“Not everything that is faced can be changed, but nothing can be changed until it is faced”. James Baldwin, a social justice activist.
直面しているもの全てを変えることができるとは限らない、しかし、問題に向き合うまでは、何も変えることはできないのだ。

さて、それでは早速本題に入るとしよう。2022年11月26日、65.6kgで開始した筆者のダイエットは、3ヶ月後の2023年2月23日に無事55.7kgとなり、9.9kg減量という成果を達成した。法務界隈は長時間労働や顧客等関係者との頻繁な会食など、職業柄不健康な生活を強いられる方も多い業界でもあり、ダイエットや筋トレに興味がある方も多いものと理解している。そこで、法務に関する情報を発信することを目的とした当Noteの番外編として、筆者が行ったこのダイエットに関する経緯や方法について記載してみたい。

1.ダイエットを行うきっかけ

数年前から下腹が出てきて、9号サイズの服を着ることができなくなり、さらに11号サイズの服すら危うくなってきた。パンツのファスナーが下腹に阻まれて上がらないのだ。「腹筋がないからこうなるのだ」、と誤った認識に基づき腹筋などをしていたが、一向に解決しない。そこで、Google Mapで探したところ自宅から100メートルもないところにパーソナルトレーニングのジムがあることを知り、2022年11月26日にあまり深く考えずに飛び込んだのがそもそものきっかけである。しかし、後述するようにここで、筆者は自らの課題認識がそもそも誤っていたことに気付かされることになる。

2.筆者が約10年間で15kg増量するまで

そもそもダイエットなど行う必要がない状況を保つことが望ましいことは言うまでもない。ダイエットは時間もかかるし、短期間で大きな成果を狙えば狙うほど、身体への負担も伴うからだ。今後自分が同じ過ちを繰り返さないためにも、また、読者の方にも同じ道を歩んでいただきたくないので、余談だがここで筆者が2011年からの約10年間で15kg増量した数字の推移と、その原因・経緯に簡単に触れておきたい。

(1)10年間の体重の推移

健康診断の記録から抜粋したのが以下である。増量幅に各年違いはあるものの、年に数kgずつ順調に増えていっていたような状況だ。
2011年12月     50.3kg
2012年11月     52.7kg
2013年12月     53.9kg
2014年12月     56kg
2015年12月     58.1kg
2016年12月     58.9kg
2017年12月     63.2kg
2018年12月     63.2kg
2019年12月     64kg
2020年            記録なし
2021年12月     63.2kg
2022年            記録なし
2023年11月     65.6kg

(2)増量の原因

約10年で15kgの増量の原因だが、暴飲暴食に尽きる。筆者の場合、「1人分だけデリバリーを注文したら1人で寂しく注文しているように見えて嫌だから」などというこじらせ特有の謎理論で寿司やピザを2人前注文して1人で全部食べるという暴挙が全ての始まりだったわけだが、ポテトチップを2袋同時に食べてみたり、豚バラ肉をほぼ毎日大量に食べたり、ひつまぶしを食べたた直後に大きなケーキを食べてみたり、ホールケーキにチャレンジしてみたり、日本酒を大量に飲んだりと一つ一つ例を挙げていけばキリがない。そもそも、なぜこのようなことをするのか。米国の組織犯罪研究者ドナルド・R・クレッシーが提唱した「不正のトライアングル理論」を聞いたことがある方は多いだろう。企業不正の発生原因には、①動機②機会③正当化の3点の要因が存在すると主張するものであるが、こうした暴飲暴食についても同じことが言えるように思う。仕事のストレスがあるから、などと理由をつけて、無闇に大量の酒を飲んだり大量の脂質や糖質を含む食べ物を食べたりする。しかし体は若い頃のように代謝が機能するわけでもなく、それらは結局体内で脂肪として溜め込まれ、美観を害するのみならず潜在的に様々な病気や体調不良の原因ともなり、結局自らを傷つけることになる。そもそも仕事のストレス、などというのが自分の身体を敢えて傷つけることについての正当化理由になるのか、よくよく考えてみるべきだ。仕事は自分が生きていくためにやっているわけであって、自分以上に仕事が大事などということはあり得ないのだから。

3.減量の経過とフェーズ

下記写真が、これまでの減量の経過を記録したものである。ご指導いただいたパーソナルトレーナーの方の許諾をいただき、ここに転載するものである。フェーズ1を開始した2022年11月26日時点で体脂肪率29.8%、女性の場合目安は30%以下などと言われているものの、その上限ギリギリまで来ている(なお、下記記録のとおりさらにその後31.1%と上昇し、肥満と言われる領域に足を踏み入れている)状況であった。 

職業柄ついやってしまうプロジェクト的な整理の仕方をすると、今回の試みは下記のようなフェーズに分けられる。主に食事制限のみのフェーズ1では、体重は減少しているが体脂肪率の減少はわずかであるのに対し、有酸素運動と筋トレを加えたフェーズ2では、さらに体脂肪率の現象幅が顕著に増加しているのが特徴と言える。ざっくり計算して体脂肪率1%あたり脂肪0.6kgとすると(なお、計算の仕方はここでは詳述しないが、こちらなどご参照いただきたい)、フェーズ2では落とした5.6kgのうち約4kgが脂肪ということになり、脂肪を効率的に減らせていることがわかる。これは筋トレ&有酸素運動を行ったということが一つの原因であろうが、もう1つ、2月4日からエネルギー源を糖から脂質に変えるケトジェニックダイエットを実践していることも関係しているかもしれない。これについては後述する。

フェーズ1
期間:2022年11月26日-2023年1月2日
概要:食事制限がメインのフェーズ
アクション項目:
・パーソナルトレーニング指導に従った食事制限(PFCバランスダイエット)
・月4回のパーソナルトレーニング受講
成果:減量4.3kg 体脂肪率1.5%減
課題:運動が足りていないためか、体脂肪率の減少幅が低い。
フェーズ2
期間:2023年1月3日-2023年2月23日
概要:食事制限に加えて、有酸素運動&筋トレを集中的に行ったフェーズ
アクション項目:
・月4回のパーソナルトレーニング受講
・パーソナルトレーニング指導に従った食事制限(PFCバランスダイエット→ケトジェニックダイエット)
・24時間ジムでの毎日の筋トレ&有酸素運動←New
成果:減量5.6kg 体脂肪率6.7%減
マイルストーン:
・2023年1月5日に9号サイズのパンツが履けた。
・2023年1月5日に体重が60kgを切り、50kg台に突入。
課題:
有酸素運動で毎日トレッドミルをあまり良くないウォーキングスタイルで激しくやり込んだところ、膝下の余計な部分に余計な筋肉がつき、これを整える必要性が生じた。
・反り腰が治りきっていないため、若干下腹部の膨らみがまだある。
フェーズ3
期間:2023年2月24日-現在
概要:ダイエットを継続しつつ、ボディメイクを行うフェーズ
アクション項目:
・パーソナルトレーニング指導に従った食事制限(ケトジェニックダイエット)
・24時間ジムでの毎日の筋トレ&有酸素運動
・ボディメイク専門のパーソナルトレーニング指導受講←New
成果:減量1.8kg (体脂肪率は体組成計で計測していないので不明)

4.技術的な方法論の前にーダイエット・筋トレへのアプローチを考える上で筆者が重要だと考えること4つ

日本人はついつい技術的な方法論に走りがちだ。ケトジェニックダイエット、PFC、スクワット、ベンチプレスetc、ダイエットや筋トレなどに関するこれらの名詞は、日常において書籍やインターネットに溢れており、ダイエットや筋トレ経験などなくても一度は目にしたことがある方も多いだろう。しかし、どんな方法論も、間違ったところにそれらを適用しては意味がない。ということでまずアプローチを考えるに際し、重要だと思うこと4つを挙げておきたい。

(1)問題を正しく理解するー本当にそれは筋トレが解決する問題なのか?

1.で述べた通り、2022年11月に上記フェーズ1を開始する前は、筆者は下腹が出ている原因が腹筋がないためだと考え、ひたすら腹筋を行なっていた。しかしパーソナルトレーニングに通い始めて、トレーナーの方から、「下腹が出ているのは反り腰だから」と指摘され、従前の自分の誤りを知ることとになる。反り腰とは長時間のデスクワークをする人などに多くみられる骨盤が前傾している状態で、これにより腹圧が弱くなり内臓が下垂して下腹が出てしまうことがあるという厄介な状態だ。確かに内臓の下垂はインナーマッスルの問題でもあるのだが、既に内臓が大幅に下がってしまっている状態を筋トレだけで何とかするのは難しい。そこで「反り腰 改善」などでネットで検索すると、整体の情報が山ほど出てきた。そこで近所の整体にも通い始め、イケメン整体師さんの数回の施術で無事下腹の異常なまでの膨らみが解消し、ついに2023年1月5日に9号サイズのパンツが履けるようになるに至った。

(2)複数のエリアの専門家の支援を受ける

上記4.(1)の通りなのだが、問題は複数のエリアを跨いでいる、あるいは、特定の問題が当初想定していたエリアに属する問題ではないことがあり得るため、問題を正しく特定したら、当該問題が属するエリアの専門家の支援を受けることが重要だ。なお、パーソナルトレーニングに通うタイミングについて議論があるらしいが、迷うことなくダイエットや筋トレを始める最初の段階で行くべきだ。ここで第三者の客観的な目で見てもらって課題の特定をし、アプローチを定めることをしなければ、上記4.(1)で記載したような、誤った方向に猛進する危険が出てくる。

なお、課題の特定、という意味では、何もパーソナルトレーニングだけが手段ではないことも指摘しておきたい。この点、パーソナルトレーニング以外で筆者がおすすめしたいのは、上記4.(1)で記載した整体もそうなのだが、「エステの体験コース」を受けてみることである。ここでプロの方に体を見てもらい、体の歪みなどの問題点を客観的に指摘してもらうことができる。もちろんその後に受ける施術が、当該問題に対応しているものなのかどうか、医学的根拠があるのかどうか、これは当該エステ自体の問題でエステ業者のビジネスモデル上の限界がありうるわけで、これは自分で慎重に吟味するしかない。ただ、とにかく、今後エステを受けるかどうかは別として、エステでの体験コースを「自分の体の問題点、現状を把握する」という観点で利用するのは非常に有意義なことだ。特にエステの場合、「美観」という観点からの容赦ないプロの指摘が頂けるため、実際に入会するどうかは別として、今後のアプローチを定める上での大きな原動力になる。

そしてこれら複数のエリアの専門家の支援を受ける時、重要なのは自らが抱える課題を正確に把握し、それを解決するためにそれら専門家を選択し、コントロールし、その有用性・合目的性をモニタリングし、タイムリーに関係性を変更する判断をするのは自分だということだ。このあたり、インハウスロイヤーとして複数の外部の専門家を日常的にコーディネートするような仕事をしている人は、その経験が役立つかもしれない。

(3)自分にとって「成果」とは何かを定義するー継続することが自己目的化していないか?

始める前に、自分が達成したいものが何か、具体的にすることが必要だ。そのような考慮の上で、もちろん「運動を継続する」こと自体が自分が達成したいものであるということが明確になるなら、それはそれで問題ない。その場合は自分が無理なく継続「できる」ことをしていけばよい。例えば、「超浅くしゃがむスクワット」のようなものを毎朝何回かやるとか、庭を3周するとかでもいいかもしれない。しかし、短期間でdisruptiveな進歩を達成したいならもちろんそれではいけない。もし体重を大幅に短期間で減らしたいなら、それ相応の負荷への覚悟が必要だ。

なぜこの点を強調するかというと、昨今のフィットネスブームで、パーソナルトレーニングの事業者も増加しており、筆者の見るところマーケットが熾烈なフィーの値下げ競争になっている部分があると思われることと関係する。そしてこれに伴い、従前のような、当初だけ高額なフィーを支払い指導を受けて自分で筋トレや食事管理ができるようになったら卒業する「卒業型」ビジネスモデルから、長期間比較的安価なフィーで通い続ける「サブスクリプション型」のビジネスモデルの事業者が主流になってきている印象であり、特にdisruptiveな成果を短期間で出したい人にとっては、このような「サブスクリプション型」のパーソナルトレーニングを上手く目的に合った形で活用できるように注意する必要がある。「サブスクリプション型」のパーソナルトレーニングに月何度か通っただけでは、できる運動量や強度に限りがあるからだ。このような場合、トレーナーの方に対し、自分の目的が何で、想定期間はどれくらいで、自分の必要とする支援が何かを明確に表示し、必要な支援や知識を引き出す必要があるし、また、自らもさらに24時間ジム等に通うなどして日常的に身体に負荷をかける必要もあることは言うまでもない。

(4)ダイエット・筋トレは、「情報戦」である

上記4.(3)で述べたような、パーソナルトレーナーに対し、自分の目的が何で、想定期間はどれくらいで、自分の必要とする支援が何かを明確にするにも、また、自分が常に正しい方向で努力ができているかを検証するにも情報が必要であり、ここに積極的に座学を取り入れる必要性が出てくる。情報源は色々あるが、簡単にできるものとして下記のようなYoutubeチャンネルをお勧めしたい。細部の違いは色々あろうが、ダイエット・筋トレの方法論は大筋でかなり確立されてきており、概ねそれらチャンネルが言っていることに大差はないという印象だ。暇な時に自分の感覚として「とっつきやすいな」、「フィーリングが合うな」、と感じるYoutuberのチャンネルを流して見るだけでも、ダイエットや筋トレの考え方を理解するのに役立つはずだ。

5.超簡単にーダイエット・筋トレの方法論をまとめると

詳しいダイエットや筋トレの方法については、上記4.(4)でご紹介したYoutubeチャンネルなどをぜひご覧いただきたい。ボディビルダー、パーソナルトレーナーなどその道の第一線で活躍されるプロの方々が有益な情報を多く発信されている。また、パーソナルトレーニングに通う方はトレーナーさんのご指導をお受けいただくことはもちろんである。ここでは簡単に、distuptiveな変化を短期間で達成するための必須要素と言われる、(1)有酸素運動、(2)筋トレ、(3)食事管理についての要点だけを簡単にまとめたい。

(1)有酸素運動
痩せたいなら筋トレだけでなく有酸素運動を組み合わせる必要がある。残念ながらフィットネス後進国である日本では、アメリカで利用されているような有酸素運動のための最新の効率的なマシンはまだ利用できず、バイクやトレッドミルのようなマシンが主流となっている。屋外でのランニングやウォーキングより、屋内のジムでマシンを使うのが効率的だし、さらにジムのマシンの中でも効率的にはトレッドミルが一番良いように思われる。トレッドミルは、傾斜と速度で負荷を調節できるようになっており、これらの値が大きいほど、短時間でより多くのエネルギーを消費することができる形となっている。自分が可能な範囲でこれらの値を調整し、最も効率的にできるところを探ることになる。筆者の場合は速度を上げ過ぎると走らなければならなくなり呼吸が乱れて苦しいので、歩くことを前提に速度と傾斜を限界まで高めることで、効率アップを狙っている。トレッドミルの画面に表示される消費カロリーが目標値に達するまで行うわけだが、この消費カロリーの想定を、自分が目指す成果をベースに設定する必要がある。計算方法はこちらに説明があるのでご参考まで。筆者の場合、上記フェーズ2では、1日500kcalを目安にトレッドミルを毎日行った。但し、トレッドミルは、上記2.でまとめた通り、狙っていないところに筋肉がついたり、前ももが張ったりすることがあるため、正しい歩行姿勢で行うことや、筋膜ローラーなどを用いて前後に筋膜をほぐすなど適切なケアをする必要があると思われる。なお、筋トレと有酸素運動の順序については、筋トレを先に行うのが効率的であるようだ。

(2)筋トレの方法
筋トレについては、自重(マシンを用いない)か、マシンを使って行うか、というのがまず最初に来る疑問かと思うが、運動が苦手な人ほど、24時間ジムなどに通いそこに設置されたマシンを使うことをお勧めしたい。パワーラックその他のマシン類は、筋肉ムキムキのボディビルダーを連想させ、女性には特に近づき難いイメージがある。しかし、マシンを用いない自重の動きは、自分でYoutubeを視聴したり、あるいは指導者の指導を受けて床の上で自分で動きを作り出す必要があるところ、これは筆者のような運動神経の悪い人にとってはまず精神的な負担になる上、十分運動ができないことに繋がりかねない。例えば筆者は、左右の手足で違う動きをする場合等、お手本の動きを瞬時に理解できず、ついていけずに時間を浪費してしまうことがしばしばある。Youtubeで様々な自重の動きを組み合わせて音楽と共にやっている動画をよく見かけるが、正直これらは筆者には全くワークしない。筆者が画面の動きがようやく理解できたと思ったら、画面のお手本はもうあっという間に次の動きに移っているからだ。これでは体を動かすことすらできない。さらに、指導者がいる場合でも筆者の場合、長年の運動への苦手意識のため、「うまくできるかな」などの精神的な負担がかなり生じる。その点24時間ジム等に置いてあるマシンは、機械を動かす、という感覚で入ることができるため、筆者が好きな車の運転等の延長線上の感覚で入ることができ、心理的抵抗が少ない上、大きな負荷をかけやすく効率的である。もちろん、マシンでのトレーニングも最終的に正しいフォームで行わなければ適切に筋肉に作用してこないので、Youtubeの解説動画を観たり、パーソナルトレーニングで指導を受けたりして調整する必要があることには、注意が必要である。

1日の筋トレのメニューの組み方は、上記紹介したYoutubeにたくさん情報があるし、パーソナルトレーニングに通う方は、トレーナーさんに積極的に質問して指導してもらうべきことの一つとなるだろう。筆者の場合、当初は毎日全身の種目をやり、その後上半身と下半身の2日に分けてやっていたが、なぜか時々会う外国人(中高年、笑)に付きまとわれるなどしたことから(笑)、通っていた24時間ジムの店舗を変えたところ変えた先の店舗のマシンの種類が豊富で種目数が増えた関係で、現在は、背中+腹筋、肩・胸+腹筋、脚+腹筋、お尻+腹筋の4日に分けて回す形を採っている。筆者の日々の筋トレ内容は、恥ずかしながら筆者自身の記録目的でTwitter@kojiraseaaa(#こじらせ筋トレ)にて発信しているが、いかんせん筆者自身も初心者でありあまり参考にならないと思われる。ぜひ上記4.(4)にてご紹介したYoutubeチャンネルをご視聴いただいたり、パーソナルトレーニングに通われてアドバイスをお受けになることをお勧めしたい。なお、上記Twitter@kojiraseaaa(#こじらせ筋トレ)では、筋トレの記録の他、今後ともお役立ちグッズやウェア等のご紹介もしていく予定であるので、適宜お役立ていただければ幸いである。

(3)食事管理

①1日で摂取するカロリーの上限値の設定
痩せたいと思ったら、まず摂取する食品の量を適切にコントロールする必要がある。このため、1日で摂取するカロリーの上限値を決め、それを遵守することが超重要である。パーソナルトレーニングを受ければ、これについての指導も受けることができるであろうし、また、ダイエットアプリなどを用いるのも効率的だが、大まかな考え方としてはこちらをご参照願いたい。上限値を決めたら、日々それを超えないように食事を調整する必要がある。その上で、上記5.(1)の有酸素運動を行い、より多くのカロリーを消費するほど、体重減少につながるというメカニズムになっている。この大前提のメカニズムは、現在メジャーになっている2つのダイエット方法「PFCバランスダイエット」と「ケトジェニックダイエット」のいずれを採るにしても共通のものだ。「入るを量りて出ずるを為す」とは、収入額をきちんと把握してそれに応じた支出をしようという意味の言葉だが、ダイエットについてはこの逆で、一日の食事は基礎代謝(生命活動を維持するために自動的に行われる必要最低限のエネルギー)に充当し、その上で有酸素運動により可能な限り大きなエネルギーを消費することを日々実現していく、ということになる。

②PFCバランスダイエットとケトジェニックダイエット
PFCバランスダイエットというのは、エネルギーを糖から摂ることを前提に、炭水化物を50%-60%、タンパク質を13-20%、脂質は20-30%程度とする食事管理方法なのだが、筆者の場合留学時代以降もともとあまり白米を頻繁に食べる習慣がないところ、この方法を採る場合、日々の食事における炭水化物の目標値を割ってしまう上、脂質も抑えるという食事となるため、食事が大幅に制限されとても辛い結果となる。他方で、では白米を食べるかというと、茶碗一杯で200kcalを超える白米を摂るとそれが一日の摂取カロリー上限の中の大きな割合を占めてしまい、他のものが食べられず結局辛いこととなる。そこで途中から糖質を制限し脂質を多く摂ることでエネルギー源を糖から脂質に変えるケトジェニックダイエットに切り替え、これがさらに効率的なダイエットにつながっている。ケトジェニックダイエットでは、体質的に脂質をエネルギー源にするように変えていくため、結果として体に蓄積された脂肪がエネルギー源として使われ、効率的に体脂肪を減らすことが可能となる。糖質を抑えて脂質を十分に摂取する方法であるため、チーズや肉など自分の好きなものが食べることができ、もちろん摂取カロリーの上限値の制限の中ではあるが、筆者としては快適な生活となっている。また、もちろん量は加減しないといけないが、麦焼酎など一部のアルコールを飲める点もこの方法の良い点と言える。当然のことだが個人の体質の問題もあるので、実際に取り入れるに際しては医師などの専門家と必要に応じて相談の上でされることをお勧めしたい。

③置き換え&16時間断食
さて、ここで筆者自らが経験して減量に効果的であると思った食事方法をご紹介しておきたい。16時間断食というのは、1日の食事を8時間以内で済ませ、後の16時間を断食する方法であるが、昼食をまずプロテインバーなどのダイエット食品で置き換え、さらに夕食をサラダにした後、16時間断食を行うと非常に効果的だ。最近はサラダのチェーン店や、サラダをメインにしたカフェなども見られるようになり、それらの多くはメニューにカロリーを明記しておりダイエット中の人も利用しやすい。筆者の場合、長距離の日帰りドライブに出かける時などはよくこの方法を実践している。SAなどのレストランではカロリーの高い、糖質の多い食事が提供されていることが多いためダイエット中は使いにくいことが多いし、また、筆者の場合運転に集中するためあまり空腹を感じにくいということもある。但し、これも個人差があると思われ、空腹時に運転に集中できなくなるなどする人の場合は特に、自動車運転の安全面への配慮が必要となるだろう。

5.モチベーションについてー美しさが失われるということ

ここから先は、モチベーションなどダイエットを行う上での精神面について記載するので、ご興味のある方だけお読みいただければと思う。

ダイエットを開始した時、筆者は現実に直面しなければならなかった。若い頃のような美しさは失われていくということだ。弁護士登録後15年を超え、ずっと法律という、言葉に大きく依存した世界で生きてきた。その中では、容姿の問題は多くの場合力を持たない。契約なら紙の上に閉じた精緻な世界を作り出すことが求められるし、紛争や交渉なら論理の説得力が問われる。それだけだ。取り扱い分野にもよるが、特に筆者のようなインハウスロイヤーという仕事の場合、業界や会社にもよるかもしれないがそもそも対面でのコミュニケーションを伴わない仕事も多く、これに従事する人間の見た目、というのが意味を持つことはあまりない。

そんな中で、筆者は慢心していたのだろうか。少なくともキャリアで積み上げられた経験に寄りかかって、そうしたことに疎くなっていたとは言えるかもしれない。それがダイエットを始めて「見た目」の問題にフォーカスせざるを得なくなり、怖くなった。そこにはキャリア上の経験も磨いてきた言葉も通用しない。一瞬相手をパッと見たときの「見た目」だけの勝負なのだ。筆者はここで、突然暗い冷たい海に放り出されたような感覚に陥った。でも、筆者には状況に太刀打ちするための精神力とでも呼べるものがあったのかもしれない。

高校の頃、私立の進学校にいた筆者は、成績は常に上位にはいたものの、その中でのトップではなかった。でもね、

「負けてなるものか」。

そんな反発するものを原動力に、勉強に励んだものだ。

そしてその反発するものが、今回鮮やかに蘇ってきた。確かに若い頃の美しさは色褪せたかもしれない。でもね、

「負けてなるものか」。

そして従前の9.9kgに加え、さらに1.8kg減量した今、そんなことをつらつらと考えていると、春の訪れを予感させる光の中、どこからか声が聞こえてくる。「傷ついた分だけ、優しくおなりなさい」と。

今後も鏡の中の自分としっかり向き合っていかなければならない。そして何より、優しくあらねばならない。

最後に現在の筆者の姿を。最後までお読みいただきありがとうございました。

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