「時間という薬」を使うしかない時あるよね
皆さんに、1つ質問です。全く同じ状態が継続しているものってあると思いますか?
ちっちっち。。。
ないんです。そう、これは物理の法則。全ては波と粒でできていて、それが常に動いている。そう、全ては、今この一瞬も変化している。全てです。例外はありません。
さて、今日は、そんな時間のお話。「時間という薬」を使っていいじゃん!っていうテーマ。
私は実は、作家の伊集院静さんのファンでした。つい先日お亡くなりになり、そのニュースを目にした時に叫んでしまった。ちょうど今読んでいた本が『さよならの力』
だれ???
て思った方は、ぜひ1冊手にとってみてくださいね。なんとも言えない哀愁深いというか、味わい深いというか、地に足ついているというか、なんか、いいのよ。彼はかつて若い時に、夏目雅子さんという俳優ですごく美人の奥さんと結婚したんだけど、白血病で亡くなってしまって、その後再婚はするんだけど、その時の衝撃が彼の作家としての根底として流れている気がするんです。中高生の時には、弟を海で亡くしていて、彼の人生はほんと別れのドラマで埋め尽くされている感じ。
でね、人生、生きていれば、色々なことがありますね。私も20歳で母を亡くし、え、こんな近くの人が亡くなるんだって、悲しい以前に、驚きと衝撃。そして、noteでは初めて書くけど、一番仲の良かったいとこが交通事故で高校生と言う一番輝いているセブンティーンの時に、天国へ。そして、父も母の死後6年後に他界しました。
当時は、両親が亡くなってしまっている友達や知り合いはいなかったし、かわいそうって思ってくれる友達や親戚がたくさんいたのを覚えている。
その時の悲しみは、今でも忘れていない。はっきりと記憶に刻まれている。いまだに夢に出てくることがある。小学校の時に家族で海に行った時の楽しい時間が夢の中で流れるの。。
でもね、全ては、時間と言う波が少しずつ、少しずつだけど、悲しみという感情をさらっていく。そうやって、人は前に進んでいけるんだっていうことを学んだ。
皆さんにも、悲しい思い出や辛いこと、いじめられていたこと、ショックを受けたこと、たっくさんあるでしょ。
そしてね、自分の周りでは、色々な励ましや、応援や、アドバイスをくれる。本当の渦中には、実はあまりそんな言葉が、癒しになることはないんだよね。
そんな、壊れかけた自分を癒してくれる薬は、やっぱり「時間」。時間という薬に頼る他ない。もちろん、トラウマっていう形で残ることがあるけれど、きっとその硬い岩も、時間と言う波が、少しずつ削り取って、いつか海の砂たちと一緒になって、忘れさせてくれるはず。
だから、今、すごく辛い人はね、頑張る必要はない。とにかく、待つの。時間が過ぎるのをただ待つの。