うつ病になる前の自分に回復することにはリスクがある

病気になる前のようにバリバリ働けるまで回復したい、そこまでいかないと回復したとはいえない。回復はしてきたけど元のように仕事ができるのだろうか、など回復についていろいろと思い悩む方もいらっしゃると思います。

私は、病気になる前のようには戻れない。ただし戻る必要もない。と考えています。

感覚的な話になりますが、私は病前ほどバリバリ仕事をできる感覚を取り戻すことはできませんでした。
うつ病で何らかのダメージを負っているので完全に元に戻ることはできない、という記載のある本を読んだこともあります。
#一説だと理解していただいたほうがよいかもしれません

さて、元のようには戻れなかった私ですが、それに加えて戻る必要もないと考えます。なぜなら、元に戻ってしまうと、また病気になってしまう可能性が高いからです。
元のように仕事ができる作業的な能力が回復ことは大事かもしれません。
ただし、ストレス耐性（強いか弱いかは別にして）や、認知（物事の捉え方や考え方）までもが元に戻ってしまうとどうなるでしょうか。

たとえば元の自分が、業務はテキパキこなせるけど、ストレスにかなり弱かった、物事を悲観的に捉える自分だった、としましょう。それが元通りに戻ったらどうなるか。おそらく再発しそうですよね。
業務はテキパキこなせるし、ストレスに強かった、他の人に任せず自分だけで仕事を進めるタイプだった、としましょう。やっぱり、しんどくなりそうです。
業務もテキパキこなせる、ストレスにも強かったはずだけど、なぜか休むことになった、としましょう。それでも、やっぱり元通りはしんどくなりそうです。

つまり、病気になる前と同じ自分に戻ることは、もう一回病気になってしまうリスクが高いといえると思うのです。では、どうすればよいか。

私は、新しい自分を手に入れる、という考えをもつことをおすすめします。

たとえば、業務は前ほどこなせないかもしれないけど・・・
ストレスの受け流し方を覚えた、仕事でがんばりすぎていたけど、仕事も趣味も楽しめるように生きようという考えになった。
ストレスにはまだ少し弱いけど、一人でなんとかするのではなく、他の人に協力を得られる自分になった。
ストレスには弱いけど、身体が発するサインに気づくことができるようになったので、早めに休んで回復できる自分になった。など。
こうなると、もしかしたら再発しないかもしれません。

元の自分に戻るという考えを手放し、新たな自分を手に入れるとして、過ごしてみてはいかがでしょうか。

みなさまのうつがよくなることを願っています。
最後までお読みいただきありがとうございました。

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