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精神科入院に対する間違った知識

最近、ほとんどの精神科入院が自分の意思ではない強制的なものである、という旨の記事をみました。
これは誤解を生じるのではないかと心配になりました。
実際は以下のとおりです。

「日本弁護士連合会 精神障害のある人の強制入院をなくそう」より

任意入院:本人の同意と主治医の判断による入院。退院も本人の意志により可能
医療保護入院:医療と保護のために入院の必要があると、精神保健指定医1名の診断で 判断され、家族などが入院に同意した場合の入院

つまり、患者本人の同意に基づかない強制的な入院はおよそ半数なのです。
これはぜひわかっていただきたい。
もちろん半数だからいいなどと言いたいわけではありません。他国に比べて強制入院の割合が多いことは明らかであり、それは改善する必要があるでしょう。

もちろん精神科であれば、任意入院といえども、閉鎖病棟(鍵がかかり自分の意思で外にでることができない)に入院することはあります。その環境がいかに患者様にとって辛いものであったり、嫌な思いとしてこころに残ることがある、ということは、私も精神科の端くれで働いている以上、知っています。

しかしながら、強制入院はほとんどではなく半数であるということは、事実として知っておいてほしいのです。
むやみに「入院は悪だ」ということを思ってほしくないのです。

何をそんなに意地になっているのかと思う方もいるかもしれないけど、事実は事実としてお伝えしたい。それだけです。メンタルの病気は偏見もあるし、治療が難しい側面もある。
だからこそ、事実をしっかりとみていく必要があります。

最後までお読みいただきありがとうございました。
短文ですが、今日はこのあたりで。

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こじまぐん@あなたのうつ病からの回復スピードを亀からうさぎにします
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