復職前のリハビリのすすめ
私は復職前の数ヶ月、リワークプログラムに通っていました。
それまでは、カウンセリングに通い、公的施設の自習室でひとりでリハビリをして、復帰しようと考えていました。しかしながら、なかなかそれらだけではよくなっている感覚が得られず、主治医に勧められたリワークに通うことにしました。
その決断の背景のひとつは、休み始めて4か月後に自習室での自習に取り組んだのですが、一週間自習を続けることができなかった、ということです。数日がんばると、ぐったりしてしまい、次の日に起き上がることができませんでした。そして自習の際、当時やっていた仕事の専門書がどうしても読めなかったのです。
#本能が拒否していたのかも
うつで休職された方の中で、休んだ後に何もリハビリせず復帰できると思っている方は結構多いのではないかと思います。もちろんその方の状況によるので、一概には言えないのですが、思った以上に「何もできない自分」になっている可能性があります。
#あくまでも可能性です
#脅すつもりは全くありません
というのも、仕事って結構いろいろな能力を使っているんです。
例えば、私が当時やっていた研究開発の仕事であれば、実験やそのデータのまとめ、他社の情報調査、部署内外とのやり取りなどがあります。それらの仕事をこなすためには、業務の計画、実験の計画と遂行そして実験データの整理、情報の整理や記憶、パソコン作業、会話やメールでのコミュニケーションなどなど、様々な能力を使う必要があります。
#至極当たり前のことなんですけど
#当たり前すぎて気づいてない
そして、それらの能力は、病気で休職したことでかなり鈍っています。厳密に言えば、休職前の時点ですでに鈍っています。
私はリワークに通い始めたころに、全然本も読めない、頭も回らない自分に愕然としました。Oh,No!って感じです。
#急な外国人
例えて言えば、プロスポーツ選手が故障明けにいきなり試合に出るのは無理です。怪我の具合をみながらリハビリに取り組み、練習試合で感触を試すなど、回復にはステップを踏んでいくことは容易に想像できるかと思います。もしいきなり試合に出ると、また怪我をしてしまいます。
うつで休職した方の復職もよく似ていて、病気の程度をよく考慮し、リハビリを行い復職することをおすすめしたいです。おそらく多くの方は、自分が思っている以上にダメージを負っています。復帰できないと言っているのではなく、自分に無理なく復職するために、いきなり復職することができるかどうかをよく検討してほしいなと思います。
今は、医療機関のリワークプログラムだけでなく、会社が設定している復職支援のプログラムがある会社も多いと思います。復職しようと考えたときには、主治医やご自身の会社の復職窓口になる方とよく相談してみてください。
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