見出し画像

自分はなぜしんどかったのか~視点を変えてみる~

たしかに仕事はしんどかった。毎日残業が多かった、職場環境がよくなかった、異動したばかりだった、転職したばかりでなかなか雰囲気ややり方がつかめなかった。でも、なんで休職にまで至ってしまったのだろう。そんな思いでいるあなたへ。

今日のポイントは、ネガティブなことだけがストレス要因になるとは限らない、です。

私は、休職当初、過重労働が自分の休職要因だろうと考えていました。休職する前にいた部署が、とてもハードな部署で、あまりにもしんどいので異動をお願いし、異動先の部署でしばらくして休職となりました。
#異動先の部署の人には本当に申し訳ない限りです

さて、今日はひとつの資料をお示しします。それは、ライフイベントにおけるストレス強度という資料です。「配偶者の死」を100として、その他の出来事におけるストレス強度の点数を示しています。

画像1

引用:下園壮太『うつからの脱出』(日本評論社,2004)

私はこれを見たときに、とても驚きました。まず、ポジティブだと自分が捉えている出来事も、大きなストレス要因になるということ。そして何より、休職前におきていた自分の出来事について計算していくと、とてもハイスコアになったことです。
#ありがたくないハイスコアです

私たちは、ネガティブな出来事が自分にとってストレスになる、ということは認識していると思います。
でも、ポジティブなこと、たとえば、自分が望んでいたことが叶ったり、今よりよくしようと思ったことが実現したことなどが、実は自分にとっては知らず知らずのうちにストレスになっている場合がある、ということです。
リストでいえば、結婚、生活状況の変化、転職、仕事上の責任の変化、個人的な輝かしい成功、個人的習慣の修正、住居の変更などがあてはまるでしょうか。

みなさんも、一度この評価尺度をご覧いただき、もし余裕があればやってみてください。ご自身に一年間に起こったことに対して考えるものです。300点以上であれば健康被害を生じるリスクが80%、150~299点であればリスクが50%と言われています。当然点数高ければ高いほど、その分だけストレスがかかっていたということです。
まずは、その事実を知ることが大切だと思います。そして、今後どうしていけばよいかをゆっくり考えていきましょう。

この記事が少しでもみなさまのお役に立てばうれしく思います。
そして、みなさまのうつが少しでもよくなることを願っています。
最後までお読みいただきありがとうございました。


☆よかったと思う記事にスキを押していただけると励みになります!☆
☆記事に関するご質問やご感想があれば、コメント欄にご記入ください。「こんなこと取り上げてほしい」といったご希望も、コメントいただければ、できる限りお答えします☆
☆個別にご相談にも乗ります。仕事の合間になってしまうかもしれませんが、駆け込み寺として使ってください。コメント欄、もしくは「クリエイターへのお問い合わせ」のDMをお使いください。お待ちしています。☆

いいなと思ったら応援しよう!

こじまぐん@あなたのうつ病からの回復スピードを亀からうさぎにします
お読みいただきありがとうございました。サポートも励みになります!