はやぶさのサンプルで地球外からの生命誕生説が・・・
小惑星探査機はやぶさ2号から持ち帰ったサンプル解析から、新しい成果が論文に掲載されました。(この結果は複数のうちの1つ)
その前に、以前の投稿からサンプル元である小惑星「リュウグウ」に関する状況を2つほど時系列で整理しておきます。
ようは、
サンプルにアミノ酸が見つかり、これが地球上同様偏った(左きき)ものかどうかが注目される、
ということです。
もう1つ、そもそもサンプル元の小惑星リュウグウの起源についてです。
ようは、
8億年前の隕石シャワーの時に分裂した1つがリュウグウで、その時に地球にも(生命に必要な)リン酸が外から大量にもたらされたかもしれない、
という話です。
なんとなく繋がってきたと思います。
論点は1つ。
「今の地球上の生命起源は、外なのか内なのか?」
です。
上記で触れた「左利き(左手)型」かどうかですが、ちょっとイメージしにくいかもしれないので、冒頭記事からわかりやすい図を引用します。(興味持ったら記事閲覧を推奨)
結論として、
「右手・左手ほぼ同数含まれていた」
ということでした。
勿論これが決定打とはなりませんが、少なくともリュウグウ(またはその母星)から生命がもたらされた可能性は低そうです。
その他、今回米サイエンス誌で特集されており、複数が掲載されており、下記サイトでその目次を確認出来ます。
あくまでタイトルだけをざっと見渡すと(有料で中身までは見れてないです)、他に気になったのはこちらの記事です。
過去投稿で触れた「リュウグウの起源」に関するモデルです。下記に上記記事から重要な図を引用しておきます。
超ざっくりと意訳すると、下記の流れでリュウグウが形成されていきます。
1.親天体小惑星が太陽系外縁部で形成され、そこでは豊富な氷を含んでいます。
2と 3.放射性加熱により氷が溶け、水の変質反応によって鉱物が変化します。
4と5.衝撃は母体を破壊しますが、広範囲に加熱することはありません。6.リュウグウが、衝突点から離れたところから放出された物質の再蓄積から形成されます。
過去記事で引用した下記図の「リュウグウの直接の母天体?」からの流れかなと思いましたが、本文詳細まで見れてないのであくまで推測です。
ということで、リュウグウの生成モデルがより精緻に予測できたが、地球上での声明由来とは関係がなさそうだ、
というのが現状言えることのようです。
まだまだ研究は続いているので、今後の新しい発見が待たれます。
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