KoizumiToshiyuki

週刊誌記者。最近、どうすれば「いい文章」が書けるのかという相談をよくされるようになりま…

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週刊誌記者。最近、どうすれば「いい文章」が書けるのかという相談をよくされるようになりました。いい文章がなんなのか、自分が書けているのかわかりませんが、書くことについて書いていきたいです。

最近の記事

「はあちゅう」と答えなければ、たぶん書く人にはなれなかった

「どうすれば、“書く”を仕事にできますか?」 こんな相談をよくされます。 「書くといっても具体的になにがしたいんですか?」と聞くと、ライター、コピーライター、記者、翻訳家、放送作家、脚本家、小説家などと答えがかえってきます。書く仕事をしたいという相談の奥には、自己表現がしたい、作品を完成させたいという願いがあります。そして「まあライター(小説家)ぐらいなら自分にもなれるだろう」と思っているわけです。 一緒に仕事をしているカメラマンに「どうして写真なんですか?」と聞いたら

    • 雑誌記者が書けないときに使う3つのツール

      突然、文章は書けなくなります。 さっきまでいい調子で筆をすすめていても、ピタッと手が止まると、もうそこから一文字も浮かび上がってこなくなります。 書けないときは、ほんとうに書けません。とくに夜は、悩むだけムダなような気がします。同僚のエース記者Tさんは「夜に進むのは時間とお酒だけ」といって、さっさと帰宅します。 しかし、仕事には必ず「締切」があります。「書けません」では済みません。どうにかして、書かなければならない夜があります。そんなとき記者はどうしているのでしょうか。ぼ

      • 朝に記事を書いただけで褒められた話

        雑誌記者といえば、いつも締め切りに追われ、深夜のオフィスでカタカタとパソコンに向かい記事を執筆しているイメージがあります。映画やドラマでは、ややデフォルメされていますが、おおむねその通りです。しかし夜遅くとも朝も遅いので、実際にはそれほど長時間労働ではありません。ですから夜型の生活が苦ではない人にとっては、理想的なワークスタイルかもしれません。 最初、編集部に配属されたときは驚きました。研修のため午前中に編集部にいったら、誰一人いないのです。数十人の席がからっぽです。それで

        • なぜ記者は「いい文章が書けない」とよく相談されるのか

          週刊誌の記者をしていると、「どうすればいい文章を書けますか?」とよく相談されます。 毎日のように文章を書いているのに(だからこそ)、多くの人が「うまく言葉にできない」「いつも誤解されてしまう」と悩むのかもしれません。悩みの内容やレベルは多岐にわたります。 企業広報のSNS投稿、謝罪の手紙、転職活動の職務経歴書、別れた恋人へのヨリを戻すためのメール、小説を書いてみたい……など。 これらは、まったく別の目的のための文章です。購買意欲の刺激、人間関係の修復、自らのキャリアの体

        「はあちゅう」と答えなければ、たぶん書く人にはなれなかった