小磯通信
小磯通信で投稿した短歌をまとめています。
小磯通信で投稿した詩をまとめています。
日常に現れた美しい女性について、あれこれ自由に文章を書いてみました。
・ 好きだから 一緒にいたいと 思うのは エゴですか 私 勝手でしょうか ・ あなたには 愛する私が いるから スマホはいらない ここに居ればいい ・ 「けど、それも愛」 だと今まで思ってて、 涙を拭いて、 また大人になる。 ・ 「腹が立つ」 それはあなたに 期待した 未熟で若い 昔のわたし ・ もう少し遊んでいたい 午前二時 布団を出たくない 午前七時 ・ 夢で見た 君に会おうと あの街へ 外套を手に サドルを跨ぐ ・ 「いい加減、
・ さあどうだ 行くも 帰るも 自分次第 これからの生を 如何に使わん ・ 一度きり 刹那に散りゆくも いいさ 紛れない 「今」を 感じながら ・ 「運が悪けりゃ死ぬだけさ」 また明日も そう言いながら 生きていくのさ ・ 大好きな 歌を歌おう 公園で 下手くそだって かまわないから ・ 将来も 何も得てない 僕だから つくれる歌を 歌っていきたい ・ 宵の更け 漆黒に揺れる そのほとり 吸い込まれ 僕は 水になったよ ・ うとうとと 眠るように 人生
・ スマホから 顔上げ慌て 飛び降りた そこは 最寄りの隣の駅さ ・ 館内を 出た後も続く ストーリー 映写機になった 僕の目が映す ・ 雨道で 傘をステッキに ステップを 踏みたくなるのは 映画のせいかな ・ ネオン街 曲がった 地下の小舞台 夢見る彼女は 命を燃やす ・ 新しい 喫茶店探し 街歩き それが密かな 冬の楽しみ ・ 街を行く 体も心も 財布まで 寒い背中を 風が吹きゆく ・ 大学の 昼すぎごろの 食堂で コーヒー、 小説、 曽我部恵一 ・ 外灯が
・ 昔嫌いだった ラブソングを聴く スキップなんか しちゃったりして ・ 酔いさましがてら 押してる自転車が 君とちょうど良い距離を保つ ・ 夕暮れに 火照る体 灯を消した その温もりを 感じるために ・ 今日 明日 明後日 明々後日 1日ずつ紡いでく 僕たちの日々 ・ イヤホンのコード を伝って 僕の耳 だけに 一足早いクリスマス ・ 急に 寒くなったら ちょっぴり 不安で あなたに 連絡取ることにした ・ この白い吐息が 澄んだ空を越え 君に届くころ また会え
・ 瞬間の快楽 のため 肝臓を 悪魔 に差し出す 21歳 ・ 週末の 眠らぬ街の どん底で 踊り狂って 朝を迎えた ・ 今日の日を 受け入れたくはないけれど 明日に進むため 捧げる一杯 (あとがき) 読んでください。 これからもいっぱい作ります。 2019/11/12 ケビーン
・ 昼に起き 1日潰した気になって 今日を諦め 布団をかぶる ・ 尊厳を 失うばかりの 日々があり 人間になる 努力をしている ・ 「本当の愛」 を求めて わからずに 「True Love」 を聴き込んでいる (あとがき) 久しぶりに短歌を投稿しました。 趣向を凝らしてみたので、是非読んでね。 2019.10.28 ケビン
短歌6首 祈りでは足りず 涙を流す夜 あなたも同じ月を見ている 「譲る」の言葉の意味を考えながら それを眺めて 握るつり革 宵(酔い)更けに 友の本性垣間見て 驚き半分 ガッカリ半分 睡魔と闘いながら握るページから 逃げてく文字に 追いつけぬ僕 寝不足の瞳が疲労を伝えても タイプやめられぬ 4回の冬 読み終わり 筆者が僕に語りかけ 君は誰なのか 何して生きる (あとがき) 短歌を作りました。今回はいつもより多めにしています。是非ご一読下さい。 (2019.10
祝日、昼間の住宅街。それにとても似つかわしくない、爆音をたてて走る二輪車。誰がどう見ても二人乗り用でないそれは、原付二輪車くらいの大きさで、少し古びたアンティーク調のボディには、日の丸がはためいていた。乗車しているのは細身の黒いパンツに白いTシャツ、黒いキャップといった、いかにも現代風の若者。私の目に映る光景の中で、その日の丸二輪車だけが圧倒的に浮いていた。きっとあれは老人を祝うためのもので、彼らはタイムマシーンを使って、大正か昭和そこらから持ってきたのだろう。 ー「祝日」ー
心の悪魔に襲われ 家を飛び出し 季節が変わっていたことを知る 宙ぶらりんな自分はソーダかグレープか すら選べない 自販機の前 街の灯が 一番綺麗に見えるのが あの坂だから 君も行こうよ (あとがき) 最近は風が強くなってきて、あっという間に秋が近づいてきたように感じます。 私は季節の変わり目には、体調を崩すことがしばしばあります。 夏の疲れもそろそろ出始めてくる頃だと思います。 皆様も体調にはお気をつけて、素敵な秋を迎えたいですね。 (2019.9.13 ケビン)
①ボトッという音がした。立ち止まって足元を見ると、さっきまで右手に持っていたはずのペットボトルが転がっていた。やってしまった。ペットボトルの中身は炭酸飲料である。しかも未開封。未開封の炭酸飲料を振ってから開封すると、悲惨な結果が待っている。そしてこの悲惨な結果というやつは、うっかり地面に落としたくらいの衝撃でも、十分に起こりうる。これは私の経験則である。つまり、これでしばらくこのペットボトルを開封することができなくなってしまった。あー、こんなことなら買ってすぐに、さっさと飲ん
哀愁を 暑さに垣間見たならば セミの声すら 惜しくなるのか 僕のいる 道はどこにもつながっていると 気づいて また歩き出す 踏み外し 道から逸れた人生も 文字に変わって 趣となる (あとがき) 9月に入りました。 まだまだ暑い日が続いていますが、朝晩の涼しさからは、秋の始まりがチラリと見えてきているのではないでしょうか。 今回のテーマは「スタート」となっています。 秋のスタートを存分に味わいたいですね。 (2019.9.7 ケビン) その他に投稿している短歌です。ご
ぼくはプールで彼女と一緒にご飯を食べることを夢見ていた。四時間目の授業の間はそのことを主に考えていた。夏の強すぎる日差しが、窓際に座るぼくのその考えの爽やかさを増した。自分に青春みたいなものは縁があってはならないと考えているからか、空想でさえめまいがしそうだった。しかもその空想のせいで、苦手な数学の授業の理解は、高二にして、少なくともすでに一時間分遅れたことになる。 妄想のなかでぼくは、購買で買ったメロンパンを食べていた。メロンパンの食感は嫌いだったはずだけど、もそもそし
花火の音も止んだこの頃はいつも 取り残されたあの日を暮らす 縁取られ笑うあなたはお星さま さっき空から帰ったんだよね 知っている匂いに気づき振り返り 誰もいなくて涙が溢れた (あとがき) ご無沙汰しています。 まだまだ暑く汗がにじみますが、夏の終わりを意識し始める頃ではないでしょうか。 お盆に実家に帰省して、田んぼに囲まれたあの家で畳の匂いと風鈴の音を思い出しながら書きました。 (2019.8.21 ケビン) 他にもいくつか短歌を投稿しています。ご覧いただけると
横並び泳ぐ水中は冷たく 息継ぐ横目に沈む人見る 朝焼けの陽が眩しくて悲しくて 夜の欠片を探してしまう 瞳はとうに光を捉えないのだ だから残酷さを喜び味わう (あとがき) 実は毎回テーマや歌ごとのまとまりはなく、思いつけば書いているのでした。 苦しいときこそその苦しさを味わい、これが苦しみの味なのかと感慨にふけるのはどうでしょうか。 それも一つ生きるということではないでしょうか。 日々の失敗や後悔に対する、そういった接し方もあると思います。 (2019.8.11 ケビン
中学を卒業するとき、ユウトは、恩師と呼んでいいような関係の教師から、つぎのように声をかけられた。すなわち、「酒は呑んでも呑まれるな」と。 その恩師というのは、酒でよく失敗をしていた。その例のうちの一つは、ユウトが所属する水泳部が地元の小さな大会に参加するというときに、二日酔いであらわれたことだ。そしてそのあと、プールサイドの片隅に、遠慮がちにではあれなにかの液体で水たまりをつくったことだった。 ユウトにとっての恩師が、その件によって保護者による批判にさらされ、クラ
生まれ落つ小さな星に一粒の 痛みに悶え苦しみつつも 振り返り何度も何度も振り返り いつかの道を ぐるぐるぐるり 信ずるは救われますか どんぐりが坂を下るのをゆっくり眺め (あとがき) こんにちは。 遅めに入った梅雨はなかなか明けませんね。 以前は濡れるのが鬱陶しくて、雨の日が死ぬほど嫌いでしたが、最近はそうは思わなくなりました。 人は気持ちや考え方が、些細なことでも180度変わるので不思議でもあり、面白くもあります。 そんな自分を変えるきっかけにたくさん出会えると、人生