未来をつくる会社のビジョン01【WEB3】
とある雑誌を読んでいたらEthereum Foundation(イーサリアム・ファウンデーション、以下EF)の宮口あやさんにとってのビジョンは「Infiniite Garden(無限の庭)」であるという記事に出会いました。かっこいい。気になったのでEFのサイトにいったらやっぱり素敵だなぁーというわけで、いきおいで他の会社も調べてみたので記事にしてみます。ちなみに、ビジョン、ミッション、バリューの定義論に踏み込むつもりはないので、会社が目指すべき方向性を表現している言葉をビジョンとしてゆるく紹介していくつもりです。では、はじめていきましょう。
▼とある雑誌
01.「The Infinite Garden」 : Ethereum Foundation
01にも関わらずいきなりタイトルに偽りありで会社ではなく非営利団体なのですが、この記事のきっかけとなったEFです。EFはブロックチェーンのオープンソースプラットフォームであるイーサリアムの開発と普及を推進しています。基本的なリサーチ、開発、教育などの活動によりエコシステムを成長させ、その革命を支援することを主目的活動しているコミュニティ(自らもエコシステムの一員)です。そんなEFは「The Infinite Garden(無限の庭)」というめちゃめちゃすてきなビジョンを掲げています。
Vision -ビジョン
僕的なポイント
自分たちが勝つためではなくみんなで遊び続けるために活動する、イーサリアムは単にテクノロジーではなく人間の協調のプロトコルであるという趣旨のビジョンはオープンソースプラットフォームであるイーサリアムらしいと感じます。なにより僕がめちゃめちゃスキな方向性ですw。そして、未来をつくる会社には、EFのように独占ではなく協調・繁栄というスタンス、カルチャーを大切にしてもらいたいと思っています。
02.「Web3 for Billions」 : Startale Labs
02は別のチェーンを比べてみようというわけで日本が誇るパブリックチェーン「ASTAR Network」を開発しているStartale Labsです。Startale Labsはマルチチェーン対応のアプリケーションやインフラを開発するWeb3テック企業です。2023年1月には日本に子会社である Startale Labs Japanを設立しており、日本発パブリックブロックチェーンという強みを活かして日本でのWeb3事業開発と事業コンサルティングを展開しています。
Vision -ビジョン
僕的なポイント
WEB3の可能性を強く信じていて、大衆= Billionsに広げていくことで未来をよりよくしていきたいという想いを感じます。マスアダプションのためには、大衆インフラとしてブロックチェーン技術の課題であるスケーラビリティのトリレンマ(拡張性、安全性、分散化)を解消しつつ、Web2サービスと同等レベルのDAppsのリリースするなどなど、その他にも不可欠なモノはめちゃめちゃありそう。そういったすごく難易度が高いことにチャレンジする覚悟が「Web3 for Billions」というシンプルなビジョンで表現されていてかっこいいですね。
ちなみに、先日9月23日にStartale Labsとソニーネットワークコミュニケーションズが合弁で新会社を設立すると発表されていました。Web3キラーユースケースの創出に向けてがんばってもらいたいですね。
03.「Inspire and empower the builder in everyone」 : ConsenSys
そして最後にマスアダプションには欠かせない、ということでおそらく最も利用されているノンカストディアルウォレットである「MetaMask」のConsenSysを紹介します。ConsenSysは、イーサリアムの分散型アプリケーション、エンタープライズソリューション、および開発者ツールの制作に注力しています。主な製品には、Infura(ノードサービス)、MetaMask(ノンカストディアルウォレット)、Truffle(Dev向けのフレームワーク)などがあり、イーサリアムエコシステムの中心的な役割を果たし、その拡大のために必要なインフラサービスを提供しています。
VISION -ビジョン
僕的なポイント
煽ってきますねー。すべての人に潜在的な「創造者」や「ビルダー」という能力や精神があることを強調して、その能力を刺激して引き出す重要な役割を自分たちが果たすと宣言をしています。その結果、一緒にモノゴトをよりよくするための大きな力をつくっていこう、と革命へのお誘いですね。ワクワク。
まとめというか感想
WEB3、特にチェーン、ウォレット、ノードなどインフラとなりうる会社のビジョンを眺めてみましたが(本当はまだたくさん紹介したい会社あったのですが…)、WEB3の可能性を信じ未来をよりよくしていくというエネルギー、覚悟が強く感じられました。印象的なのは、会社単体でできることを超えて、エコシステム、みんなと一緒だからこそ到達が可能な「未来をつくる」という視座からビジョンをつくっていると感じたことです。すごくWEB3的でいいですね。
では、第2回目もどこかで。
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