タイの県名、その由来(14)
นครนายก ナコーンナーヨック
県名の由来は諸説あるようだが、ある1節を紹介しよう。
同県は、もともと、”บ้านนา”(バーンナー)水田の村、と呼ばれていたらしく、稲作が盛んだったようだ。ただ、アユタヤ時代、この地一帯は深い森に覆われており、多くの野生動物が生息していたことから、農耕に不向きな土地であったようだ。
このため、住民たちが移住し、街が廃墟化したようだ。これをみかねた当時の王様が、”นายก”(ナーヨック)水田税を免除したことで、住民たちが戻り始め、より大きな集落を形成するようになった。
その集落は”เมืองนายก”(ムアンナーヨック)と呼ばれ、これが、後に現在のナコンナーヨックになったといわれている。因みに、現在は、稲作や果物の生産が盛んなことで有名だ。
県章
県章は象が稲を鼻で持ち上げている様子が描かれている。これは、米がよく採れ、森林には象が多く生息していることを表している。背景には藁を固めたものが二つと木、雲が描かれているが、どれも農業や自然の豊かさを表している。
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