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タイの県名、その由来(5)

สิงห์บุรี (シンブリー)=獅子の街
 สิงห์ [sĭŋ] は「獅子」のこと。
 
シンブリーはバンコクの北にある小さな古都で、チャオプラヤー川の西岸に位置している。元々インブリー、プロムブリー、シンブリーと3つに分かれていた軍事要塞都市であったが、ラーマ5世の時代に、3都市が融合して、現在の県を形成している。どうして獅子という名がついたのか?はっきりとはわかっていないが、獅子のような血気果敢な男たちが、沢山いたのかもしれない。
 
県章
県章はカーイバーンラチャン砦が描かれている。この砦は1765年ビルマ軍が攻めてきたときに建設された。当時、ビルマの侵略を受けていたが、バーンラチャンの村民9人が志願して兵に加わった。激戦の中、5ヶ月間砦を死守したという。後に、この砦は陥落、アユタヤ王朝もビルマの手に落ちた。毎年2月4日にはこの9人の英雄を祝い、祭りが行われる。なおこの話は2000年にタイで映画化された。

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