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【超短編小説】11月11日、雨(300字)

毎年7月7日しか、織姫と彦星は会えずにいた。

同情した神は11月11日にも会えるよう提案した。

神「お前達も反省したようだから、年に2回会えるようにしてやろう。」

織姫「えっ、マジで?」

織姫(心の声)「デートに来ていく服がない。もうGパンとTシャツでいいかな。でも、レストラン予約してたらどうしよう? ああ、会うのめんどくさい。」

織姫「えっと、彦星さんにお任せします。」

彦星「えっ、こういうときだけ。」

彦星(心の声)「今月、金ピンチなんだよね。でも、松屋ってわけにも行かないし、ああ、会うのめんどくさい。」

彦星「あのまだ早いと思うので、現状維持でお願いします。」

こうして例年通りの七夕が行われるのであった。

【超短編戯曲】11月11日、雨(300字)

これは以前連載していた300字戯曲を大幅にリメイクしてみました。

雨が降ったことを断る理由にするようになったら

もう終わりは近いです。

雨も悪くない。

乙なものです。


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小川 功治朗
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