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#35 理論を実践する楽しさ ~蹴球学より~ (2024/02/09)

サッカー日本代表のアジアカップ敗退。残念でした。
イラン戦は先制したものの、攻められないのに攻められ続けている状況が続き、逆転されるだろうなと思っていたら案の定でした。
日本代表を応援していたのでとても悔しく、悲しかったです。

私は社会人チームに所属するサッカープレイヤーであり、趣味として個人戦術・チーム戦術を学び、実践しています。
試合を見ながら戦術の修正を考えることを楽しんだりもします。

〇理論を学べる蹴球学のすゝめ

最近はYoutubeのサッカー戦術チャンネルで最新の戦術を学べるのがありがたいです。
その中でも、今最も優れた戦術解説をしているのが、レオザフットボール(Leo the football)さん。
レオさんが書かれた蹴球学がこれまた面白い。

蹴球学の副題「名将だけが実践している8つの真理」の通り、ヨーロッパのリーグで実績を残している名将が実践している戦術を非常にわかりやすく、体系的に言語化されているのが素晴らしいです。

サッカーを学問として扱い、原理原則が語られているので、サッカー以外のスポーツにも役立ち、ビジネスマンが読んでも面白い読み物になっていますのでおすすめです。

〇実践の難しさ

さて、蹴球学やYoutubeで戦術を学んでいるだけの、私のような趣味サッカープレイヤーでもフィールド全体が見えるテレビ越しであれば、このポジションに立って、こういうプレーをすれば良い。ということを考えられます。

例えば、アジアカップのイラン 戦ではビルドアップ(攻撃時にボールを前線に運ぶこと)時にフリーで前を向ける選手を作る配置を整えられていなかったので、初期配置の4バックを3バックに変えてパスコースを確保するなどのアプローチが出来ます。(実際はそこまで単純ではないのですが、詳細は省きます。)

それがピッチ上の選手たちは表現できない。監督・コーチは改善の指示を出さない。見ていてもどかしさを感じてしまいました。
ただ、プレーしている選手目線に立つと、選手の判断で状況を変えるのは非常に難しいということもわかります。

テレビで引いた視点からフィールド全体を見るのと違い、ピッチの中にいると状況を正しく認識するのはとても難しいのです。
プレーの連続で息は上がっていて、相手選手の激しいプレッシャーの中で冷静に状況を分析出来る選手はそれだけで特別です。

私も試合が終わってから、あの時はこういうプレーをすればよかったなぁと振り返ることで色々見えてきたりします。

また、ピッチの中で状況を認知出来たとして、即興で改善策を考えチームで実践するのは不可能ではないでしょうか。
個々人の判断で良かれと思って実践しても他の選手が違うアプローチを考えていれば、ピッチ上はぐちゃぐちゃになってしまいます。

普段から共通言語を用いたシンプルな原則を浸透させ、こういう時はこうするという共通認識を作っておかなければいけません。

それを体現しようとしているレオさんを今後も応援します!

〇理論を実践に活かす楽しさ

スポーツをやっている人達は思っている以上に感覚でプレーをするものです。
私自身も学生時代から感覚でプレーしていて、チームでの戦術的な話も「広いスペースを使おう」という非常に抽象的なもので、全く理論のないものでした。

20代前半までは感覚のプレーを続けていたのですが、20代後半に怪我をし
て復帰した際に、運動能力がガクッと落ちてしまい思うようなプレーが出来なくなってしまいました。

その時期から、運動能力でなく知性を使ったプレーに切り替わっていきました。
レオさんのYoutubeなどで仕入た知識、適切なポジショニングを、正対理論、ポイント論など実践していくと、運動能力で太刀打ちできない相手に対しても通用するのです。
まだまだサッカーは楽しくなる!!と35過ぎても引退を考えず、少なくとも40歳まではサッカーを楽しもうとしています。

サッカーに限らず、理論を学んで実践できる環境があるのはありがたいことです。
所属している社会人チームには感謝しかありません。


ということで、レオザフットボールさんの蹴球学の紹介でした。
最後までお読みいただきありがとうございました。


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