#226 プロフェッショナルの仕事とは〇〇である
こんにちは。ITベンチャーエンジニアのこへいです。
プロフェッショナルの仕事と聞いてどのような仕事を思い浮かべるでしょうか。
特別な専門性を持ったスペシャリストでしょうか。どんな難題でも解決してしまうスーパーマンでしょうか。自分の周りでも圧倒的な課題解決能力や仕事の速さ、仕事量で高いパフォーマンスを発揮されている人はいます。
果たしてその方々はプロフェッショナルなのか。という疑問を持っていのたですが、山口周さんの外資系コンサルの知的生産術-プロだけが知る「99の心得」を読んで一つの考えを得られました。
◯プロフェッショナルとは
本書で山口周さんはプロフェッショナルを下記のように説明されています。
なるほど。
これは、圧倒的な仕事量で課題を解決するアプローチとは全く異なることが示されてます。
更に、下記のように続きます。
いわば短距離走の高校球児とは違い、プロは長距離走で価値を提供し続けることが求められることが示されています。
求められる水準が非常に高く、ハードワークを用いてなんとかやり遂げないといけない場面は必ずあります。
しかし、毎月のレポート出力のような定型業務などはどんなに労力を費やしても提供出来る価値は変わりません。そのような業務は自動化するなど手を抜く方法を構築するのがプロの仕事というのは納得です。
◯仕事の失敗とは
山口周さんは知的財産における失敗を下記のように説明されています。
求められている水準をギリギリ最低限の労力でクリアする人がプロフェッショナルであるというのは、顧客の期待値を正確に把握し成果物とのギャップを埋める事に労力をかけられる人ということと同義かと思います。
どんなに労力をかけても期待値を下回るとその仕事は失敗です。
期日に間に合わなくても失敗。求められる機能が提供出来なくても失敗。
そしてよくある失敗は、「思っていたのと違う」という認識の違いから生まれます。
◯プロフェッショナルの仕事は期待値コントロール
顧客の期待値を超える成果を出す人はプロフェッショナルです。冒頭で挙げた課題解決のスペシャリストも顧客の期待を超えたらプロフェッショナルですし、期待を下回ればプロではなくなります。
つまり、取り組む課題によらず、顧客の期待値を必ず超えられる高さに設定をできる人が本当のプロフェッショナルである。というのが山口周さんの意図するところかと思います。
この期待値のコントロールが軽んじられ、ハードワークでプロジェクトを完遂すれば良いということへの違和感が、自分の周りの高いパフォーマンスを発揮している方がプロフェッショナルなのか?という疑問の正体でした。
顧客が無邪気に言い出した要望に違和感を感じずにやるべかと判断したり、明らかに前提条件が変わっているのに当初の期待に応えるためにハードワークでカバーしようとしたり。
求められている水準をギリギリ最低限の労力でクリアする。というプロフェッショナルのあり方とは真逆です。
弊社のように受託のシステム開発をしていると、発注をいただくためにひとまずやると宣言することはやむを得ません。
が、その後のプロジェクトの進行に合わせて、現実的な期待値のコントロールをしていくことがプロフェッショナルの仕事であると腹落ちしました。
課題を解くことより、正しい課題を設定することの方が難しいといいます。正しい期待値にコントロールすることも非常に難しいですが、そこを諦めたらゲームオーバーです。
ということで、今回はプロフェッショナルの仕事とは期待値コントロールである。ということを山口周さんの著書から学んだという話でした。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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