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#161 チーム改善のためのメタ認知思考 〜チームの悪化を防ごう〜(2/2)
こんにちは。ITベンチャーエンジニアのこへいです。
昨日の記事では、日々の運用はテコ入れしないと段々と悪化していく。その原因について、具体的な事例を交えて紹介しました
また、テコ入れをして悪化を防いだり、改善をしていくために必要な現状把握のための『メタ認知』についても触れています。
今日は、メタ認知という概念を取り入れることで、現状の問題把握と改善への一歩が踏み出せるということをお伝えします。
〇違和感と向き合うのがメタ認知のキッカケ
前回の記事で毎朝のスタンドアップミーティング(朝会)で問題が起きていたことを紹介しています。
この時、朝会の運用が何かしら上手くいっていないという違和感を感じ始めていましたが、何が原因なのかが自分の中でも明確にはなっていませんでした。
そのため、自分がファシリテーターの当番の時に「こういうことを確認していきましょう!」と確認観点や確認方法を共有したり、他のメンバーがファシリテーションする際に「ここも確認したいですね」と声をかけたり、日々の朝会の中で指摘していましたが、特に改善せずで、根本的な改善に動けていませんでした。
ここで、メタ認知についておさらいです。
メタ認知(Metacognition)とは、自分が思考していることを、もう一人の自分が、より高次から客観的に捉えて把握し、活動に反映させることです。
朝会で目に付く目の前の違和感に対して反射的にアプローチするのでなく、状況を俯瞰して考えてみみました。
すると、朝会はチームが受け持つプロジェクトの状況に応じてアジェンダが増えていったことで、それぞれの項目の目的が不明瞭になり、ファシリテーターが確認のためにどんなアクションをとればいいのかがわかりにくくなっている事に気づけました。
そこで、アジェンダを棚卸しし、不要な項目を削り、各項目の目的を文章化してチームに共有するテコ入れをすることができました。
〇中長期の視点で客観視する
今回は朝会が形骸化し時間の無駄になっていたため、アジェンダを改善するというテコ入れをしました。
何が問題で、どれを優先して、どのようなテコ入れするべきかは文脈によります。
良い悪いが文脈によって変わるからです。
そのためメタ認知思考で物事を考える時は広い視野で俯瞰的に物事をみるだけでなく、中長期の視点を持つことも重要です。
この状態を1ヶ月後放置したら、蓄積されるメンバーの無駄な時間は膨大になり、せっかくファシリテーターの役割を任せているのにその効果も得られなくなってしまうため、優先度をあげてテコ入れをしました。
(本当ならもっと早く手を打つべきでした。)
また、1ヶ月後にチームがどんな状態になっていれば目標の達成に近づけるかという視点で考え、逆算でアクションしていくというアプローチもあります。
中長期の視点を持つことで、『良い』とはなにかを考えやすくなります。
〇メタ認知のための問いかけをしよう
今回はメタ認知思考に立つことで、テコ入れをすることが出来ました。
今後はメンバー自身が違和感に気付いて改善出来るようになってもらえるように働きかけることがマネージャーの役割です。
しかし、メンバーに『メタ認知だ!』と言ってもなかなか難しいのではないでしょうか?
1on1や日々のコミュニケーションの中で、違和感を感じていることをヒアリングし、その違和感を掘り下げたり、1か月後この状態だったらどうなりそうか、どうすればこの状態を改善できそうかを問いかけて、考えてもらう機会を作ることが大切だと思います。
メタ認知をする機会つくり、自身で問題点や改善方法に気づいてもらい、改善活動を促し、成功体験と出来れば、自発的な動きを引き出しやすくなります。
そのような訓練をすることでメタ認知思考を身につけることが出来るはずです。
ということで、チームの状態の違和感から改善に繋げるためのメタ認知思考、メタ認知思考を鍛えるための1on1での問いかけの大切さについてお伝えしました。
違和感に気付いたら一度立ち止まり、メタ認知思考を活用きてみてください!
最後までお読みいただきありがとうございました。