#77 また行きたいお店を分析してみる~ワインと鍋 編~(2024/05/02)
水天宮にあるワインと鍋というお店、まだ2回しか行ったことがないのですが、また行きたいお気に入りのお店です。
前回は妻と行き、今回はワインが好きな私の両親を連れていき喜んでくれました。
ワインと鍋のようにまた行きたいお店は、どうやってまた行きたいと思わせる価値を提供しているかを考察します。
〇まずはワインと鍋のおいしさをおすそ分け
前回に続き、ポルチーニ鍋コースを頂きました。
■冷菜
レバーパテのシュークリームは癖がなくレバーが苦手な私もこれは大好きです。大きなトマト丸々一個をセミドライにしたカプレーゼ、牛の生ハム。どれも見た目もキレイで美味。
■温菜
ビッグマッシュルームのフィルム蒸し。フィルムを開けた瞬間の香りが最高で旨味がガツンときます。フィルムで隠れているパンにマッシュルームの出汁を浸していただきます。
■ポルチーニ鍋…キノコと野菜、お肉盛り合わせ
ポルチーニでとった旨味たっぷりの出汁に、珍しいキノコ5種類、お野菜、鴨肉が入っています。ポン酢、花椒油につけていただきます。
キノコは柿の木茸という茶色いえのき、プリップリの食感が美味しい山伏茸、朱鷺の羽の色に似ている朱鷺色平茸、火を通すと食感がアワビに似ている黒アワビ茸、京丹波の本しめじと、それぞれの食感と味が楽しめます。
火を通すとお出汁の色を吸って見た目が残念になるので、写真を撮るならお早めにw
脂にまで甘味があって、臭みがないため、豚肉が苦手な方でもおいしく食べれるホエー豚。旨味たっぷりの出汁でしゃぶしゃぶしていただきます。
■〆のリゾット
ポルチーニ鍋がこのリゾットのための仕込みと言うこのリゾット。旨味たっぷりの出汁を吸わせた大粒のお米に、24ヵ月熟成したパルミジャーノ・レッジャーノがかかっており、旨味爆発で本当に美味しかったです。
■デザート
抹茶のケーキは特に説明はいただけなかったのですが、これまた美味しい。
■ワイン
常時300種類を用意しているというワインから、ワインマニアの店員さんに提案いただきながら選ぶことができます。
こちらは白ワインでありながら、どしっとした美味しさもあり、両親も絶賛していました。
クラフトビールのような味わいが楽しめるオレンジワイン。
バニラのような甘い香りが特徴的な、こちらもオレンジワイン。
どれも飲んだことのない(ワインに詳しくないだけですが。。w)味が楽しめて会話にも花が咲きました!
〇また行きたいと思う3つの要素
料理もワインも全て美味しかったワインと鍋ですが、また行きたいと思わせる要素は美味しいことに加えてあと二つあります。
それぞれについてワインと鍋に当てはめてみます。
①美味しい
ご覧いただいた料理やワインの写真の通り、見た目もキレイでどれも美味しかったです。
②ここでしか感
料理に使われている食材がどれも希少なものです。
朱鷺色平茸などは全国チェーンのスーパーではお目にかかれないですし、ビッグマッシュルームやホエー豚、通常の12ヵ月の倍の期間熟成させたパルミジャーノ・レッジャーノと、普段出会えない食材をふんだんに使用し、店員さんが一つ一つ丁寧に説明してくださるので、美味しいだけでなく楽しい。
また、常時300本以上のワインを置いているとのことで、他では飲めないワインに出会えるかもしれません。
私のようにワインに詳しくなくても、ワインマニアの店員さんが楽しそうに丁寧に説明してくれます。
(1本のボトルを注文するのに10本以上のワインを紹介してくれました!!)
この希少さ、楽しさは「ここでしか感」に繋がります。
③一期一会感
お店に置いている300本以上のワインから、好みやその時の気分に合わせて選ぶことができます。
また、スタッフさんがお店に合うワインを選んで仕入れ、お客さんの反応を見ながら入れ替えをされるとのことです。
そのため、常に新しいワインに出会える。一期一会を楽しむことが出来ます。
〇仕入力でつくる魅力
ワインと鍋にまた行きたいと思ってしまうのはこれらの三つの要素によるものかと思います。
では、この要素をどのようにして実現し再現性を高めているかというと、「仕入力」なのかなと。
美味しく頂いた料理はいずれも希少な食材を使っており原価率高めな一方で、シンプルな調理のモノが多く、料理人としての高い技術では勝負しないスタンスに見えます。
一方で、希少な食材、希少で豊富な種類のワインが常に確保できる仕入の力によってこれだけの魅力を生み出し、その仕入ルートの確保や、ワインの仕入れを担うワインマニアの店員さんの力によって魅力の再現性を担保しているのかなと。
ワインと鍋でクオリティの高いワインを用意出来る理由については、ワインと鍋の店員さん自ら紹介されていますので、こちらもぜひ。
ということで、お気に入りのお店の魅力とその魅力を生み出す要素について勝手に分析してみました。
また行きます!
もう一つのお気に入りのお店についても考察しています。アプローチの違いが面白いかもしれません!
最後までお読みいただきありがとうございます。