感情に振り回されないメッセージの伝え方
こんにちは。コウです。
今回は、番外編ということで、「感情に振り回されない伝え方」について発信します。
最近のニュースでは、教室での体罰の動画がSNSにアップされたり、パワハラなどの録音が公開されたりと、コミュニケーションの取り方が間違ってしまっていることが多く見られます。
そこで、感情に振り回されないようにするにはどうしたら良いのかを、まとめて解説します。
怒りが与えるメッセージ
例えば、部活指導等で体罰を起こしてしまうケースです。
最近ある高校で、野球部の監督が部員の頭を小突く映像が某動画サイトにアップロードされました。
具体的には部員の頭を掴み壁に打ちつけたという内容でした。
監督側の理由は「指導中に部員の態度が悪いと感じた」ことだったそうです。
同校の校長は謝罪。処分を検討するとのことでした。
監督としては、「指導されているときの態度を直してほしい」という目的があったはずです。
しかし、その目的を達成する手段として、「頭を掴んで壁に打ちつける」方法がとられたわけです。
ここまでが監督側からの視点です。
では部員はこの指導を通して、何を学ぶでしょうか。
・怖い
・逆らえない
・何するんだよ(反発の可能性)
・この監督の前では、指導されているときは真面目な態度をとろう
・怒らせてしまった
・態度がまずかった
といったところでしょうか。
確かに監督の目的である「指導中の態度の悪さ」は改善されるかもしれません。
しかし、監督が怒っているというメッセージは大きく伝わりますが、「何か教わっているときは真剣に聞かなきゃいけないんだよ」という一番大事なメッセージが伝わっていません。
これが感情に振り回されて、正しいメッセージが伝わっていない例です。
怒りと指導
怒りというのは完全に自分の都合です。
自分は大人として監督として舐められたらまずい。こんな態度で聞かれたらこっちは真剣なのに腹がたつ、といった具合に自分が中心となって引き起こされる感情です。
こんな自分本位の「感情」と、相手中心に考えて行う「指導」を混同してしまっては、目的達成は難しくなってしまいます。
この場合は、
部員が「指導されるときの望ましい態度を身につけていなかったこと」が課題であり、その課題を抱えていたということは、そもそも監督自身が指導できていなかったことが原因ということです。
真剣に聞いてほしいなら、そのための環境作りや、話し方や内容、部員の考えを聞く、態度に対する指導を徹底しておく、などいくらでも工夫ができたはずです。
怒りに頼ってコミュニケーションをとることは、とても容易で、相手をねじ伏せられる方法です。
相手に対して正しいメッセージを伝えるためには、感情に振り回されないことが大事です。
では感情に振り回されないためにどうするか?
おすすめの方法は、
①メタ認知的に考える
②自分の目的と手段を整理する
ことです。
①メタ認知とは
簡単に説明すると、自分が何かをしているのを、もう一人の自分が冷静に見つめて分析しているような状態のことです。
その上で状況を整理して、自分はなぜ怒っているのか、相手はどんな目的でこのような行動を取っているのかを、分析することです。
こうすることで、自分の感情と行動が引き離され、冷静な対応をとることができます。このメタ認知は、訓練すれば誰でもできるようになってきます。
②自分の目的と手段を整理する
例えば、自分がいじめの被害にあっていて、「やめさせたい」という目的があった場合「怒りの感情を表現する」ことは、有効な手段かもしれません。
怒りを感じた時に、「自分はこの相手に対して求めているものは何なのか」という目的(ゴール)を考えることです。
そして目的(ゴール)に合った手段をとることです。
怒りの感情
「怒り」というのは人として生きる上で当たり前のことです。
うまくコントロールをして、自分を高めたり、活動のエネルギーにできるといいですよね。
最後に
最後までご覧いただきありがとうございました!
僕のnoteでは伝え方やコミュニケーションについて、いくつかご紹介しているので、他にもぜひご覧になってください!
みなさんが、怒りの感情をうまくコントロールして、相手に適切なメッセージを伝えること、そして人間関係をうまく気づき、幸せに人生を送っていくことを願っています。
ではまたヽ(^^)