映画スラムダンクから考えるモーションキャプチャの活躍
私の通っているnests creative academyのXRコースの授業内で、手づけアニメーションを学ぶとともに、モーションキャプチャについて興味が出てきたので今回は、最近のモーションキャプチャについてお話しいたします!
まずモーションキャプチャとは、
人やモノの動きをデジタルデータにする技術のことです。2009年に公開された映画『アバター』で脚光を浴び始めた技術になります。顔の動きや体の動きをカメラで撮影し、CGキャラクターに同じ動きをさせる技術です。
このモーションキャプチャは、CGアニメーションにおいてキャラクターのアニメーション制作の効率や表現の幅が格段にアップしました。
身近なもの
映画スラムダンク、ウマ娘、プリキュアのエンディングなどのアニメーションは、好きなキャラクターたちが実際に動いていて感銘を受けますよね。
映画スラムダンクのモーションキャプチャがスゴイ!
映画の感想
ちなみにスラムダンクの漫画とアニメのファンである私は、映画館へ足を運び大きなスクリーンで「THE FIRST SLAM DUNK」を鑑賞しました。
本作では語られていなかった物語を回収でき、新たな視点にスラムダンクの物語の緻密さを感じられるストーリーは大変面白かったです。
そして何と言っても、CGアニメーションによる湘北対山王戦の描写が大迫力!まるで観客席から試合を見ているような手に汗握るほど臨場感満載!
とても素晴らしい映画体験でした、、、
映画でのモーションキャプチャ
そんな「THE FIRST SLAM DUNK」のCGアニメーションでもモーションキャプチャが使われており、モーションアクターを務めた方がYouTubeに動画を上げていました。
また、キャラクターの個性をより引き立たせるためにキャラクターの動きを手づけアニメーションで調整をしているそうです。
モーションアクターさんによる制作秘話
演出を務めた宮原直樹さんによる制作秘話
モーションキャプチャ技術
アニメでのモーションキャプチャ技術
今では、CG映画だけでなく「THE FIRST SLAM DUNK」含めアニメにも多く使われており、アニメ独特タッチ(セルルック)でキャラクターが動いていてキャラクターやアニメのファンとしては、非常に頼もしいです。
モーションキャプチャという技術が使われない場合、手づけのみでのアニメーション制作になります。そのためかなりの時間と労力がかけられて作られていました。
モーションキャプチャを使うことで、スポーツシーンやプリキュアのエンディングや、ウマ娘などのダンスシーン、映画「BLUE GIANT」での演奏シーンなど、細かい動きや専門性のある動きをするコンテンツをコストと時間と労力を抑え効率的で繊細に描くことができるそうです。
モーションキャプチャの限界点と現状
モーションキャプチャだけでは、モーションアクターとの体格差による違和感や、握手などの接触する表現をすることが難しいので、どうしてもアニメーターによる修正が必要になります。
モーションキャプチャは、リアルな動きの表現には長けています。
しかし異次元極まりない動きやスピード感のあるシーンを作る場合は、
モーションキャプチャで制作する方がお金がかかる上に、ポージングが決まりにくいため手づけアニメーションを行います。
またセルルックでの作画はCG特有の立体感とかけ離すべく、平面にするため、情報量を落とした状態に揃えなければなりません。
そのため、不必要な動きを省くためにも手づけアニメーションを行う必要があります。
そのため、現在はモーションキャプチャありきで手づけアニメーターが修正を行なっています。
個人利用の壁
XR制作でアニメーションにも力を入れていきたい私にとってモーションキャプチャを活用することは金銭的にも技術的にも難しいのか、、
と思っていたのですが、モーションキャプチャのアプリやグッズは思っていたよりもたくさんあったので紹介して今回は終わりにしたいと思います。