カレンのこぼれ話
シルバーの旅路
皆様、ご機嫌いかがですか?
カレンです。
先日は、ひっそりとお送り致しましたが、実はわたくし、いえ、わたくし達、お喋りするのが好きなんです。私たちがいるアトリエ愛芽には、意外と、お話がしたい!とワァワァ言うものたちがたくさんいます。
アトリエから出ていなくてもこのアトリエを通過点として出入りする人々や、様々な生き物、そして、たまに…パソコン…あの機器を用いている時に、そおっと聴いていると初めてのお話や懐かしく思うお話なんかも聴けるんです!あらぁ!まぁ!と、心が跳ね上がることを、ソッと胸にしまっておけるものなんて滅多におりませんのよ?
そんなふうにアトリエの中、外で起こること起こった事なんかを、アトリエのみんなで教えあったりしています。
先日、シルバーのネックレス等が旅立つ前に、みんなでお喋りをしてから送り出しましょう、となりましてね、なんとなく…「ナニがどうなったらヒトの為かしら?」と聞いてみたのです。何かに変わったり、もう一度使えるようにしてみたり、主人を変えたり、行き先は私たちには選べませんからね。
そんな中、やはりシルバーは歴史が長いからでしょうか、かい摘んで教えてくれました。
シルバー(銀)は、「金銀財宝、大判小判」なんて謳われるように、価値がずーっとあるのです。人間の世界は、以前は物と物、欲しいものをお互いに交換したりしましたが、それを同等にする為に「価値の変わりにくい物」を基準にしたようです。
国は別れ、人間の世界のルールも共通点はあっても大小様々な違いが出ました。
何か必要なものを揃えるためには、お金、というルールは多少同じです。しかし、なかなかその勉強をする機会は少ないそうです。
お勉強する機会…わたくし達の身近だと…例えば「お手伝い」は始まりとしてはよくありそうですね。
畑のお手伝いをして、300円。朝ご飯のあとからお昼ご飯までお手伝いをして、天気が良ければ汗もかきます、座ったり立ったり運んだり。遊ぶのとは違う疲れ方をしますよね。すると子供たちはこの300円というお金が、自分にとって「特別な300円」となる経験をします。
…あらあら、お喋りが横道に逸れたかしら。今回はシルバーから聞いたお話なのでわたくしもまだ理解したわけではないのです、ごめんなさいね。
シルバーは、「通貨」という名前に変わって、人々の中をグルグル巡っているそうです。さらに、衣服に変わり、また食べ物や、モノを動かすエネルギーに…。
でも、「なにがどうなれば人のためになったのか」迄は、シルバーは辿り着いてないようです、使っているのは人ですからね。
ヒトが考える事が最良だろうと信じているから、と言って旅立ちました。
それはわたくし達送る側も、同じです。
わたくし達には正解はわかりません。
しかし、人は見えない部分で他人の事を気遣うことも存じています。
ですからね、今すぐでなくても、そんな遠くない先で、誰かは誰かを思い遣って考えた何かを、実践したり、或いは、たまごのように大切に温めたりしているんだな、と見守っております。
焦らずに、自分のタイミングで、お勉強したり考えたり、全てが循環している世界をご覧になってくださいね。