湖はんリトリート×ききじょうずコラボイベント「ライター二人がリアルな発注側と受注側目線のお話します」を開催しました
2024年1月18日にたかしおが主宰するコミュニティ『湖はんリトリート』と取材ライターとして活躍されている仲奈々さんが主宰するコミュニティ『ききじょうず』がコラボし、コミュニティメンバー限定のクローズドイベントを開催しました。(クローズドにしたのは参加者の参考になるため“リアル”さを重視したかったからとのこと。今後はオープンなイベントも企画される予定だそうです!)
テーマは、「ライター二人がリアルな発注側と受注側目線のお話します」ということで、発注側と受注側と両方を経験されて、ご活躍されているお2人からリアルな話が聞ける貴重すぎる機会になりました。
モデレーターは、数々のイベントを仕切ってきたなりーさんが担当。私自身、このイベントのサブタイトルにある「お仕事の”ご縁”ってどうつくればいいの?」が「まさに!」の状態だったので、どんなお話が聞けるのか楽しみにしていました!
きっと「どうしたら次に繋がるのか」と思う方も少なくないのでは?そんな悩んでいる皆さんのお役にたてる情報がお届けできたらと思い、イベントに参加した私、久保田まゆ香がイベントの様子をご紹介します。
登壇者
仲 奈々さん
フリーランスのインタビューライター。エンタメ、キャリア、ビジネス、食、インテリア、ホラーなど他ジャンルでインタビュー記事を執筆中。
掲載メディア、企業(敬称略):文春オンライン、ITmedia ビジネスオンライン、となりのカインズさん、味の素、SHE、CRAZY、YOUTRUST、ココナラ、10Xなど
大久保 崇(たかしお)
2020年10月、在宅ワークをするためにフリーランスのライターとして独立。2023年1月、クライアントの重要なパートナーとして伴走するべく法人化。歩くこと、食べること、我が家の猫と過ごす時間が好き。外国の文化に興味があり、フランス語や英語をのんびり勉強中。
なりーさん
1991年生まれ、一児を育てるフリーライター。会社員として2社で働くも、「今の仕事をしている自分が好き」と胸を張って言えない自分を無視できず、妊娠の重なった折に退社。キャリアスクールへの入会を機に、フリーライターへの舵を取る。インタビュー・エッセイを書いていたい人。
トークテーマ① ライターさんがお仕事を得るための方法おさらい
このイベントのゴールは「案件獲得のためのヒントを持ち帰っていただく」というところに繋がればというところ。
そこに繋げるためにはということで、まずは「ライターさんがお仕事を得るための方法」というテーマにスタートしました。
ライターさんが仕事を得るためには、多岐に渡りあると思います。
主なチャネルには
クラウドソーシング(PF)
SNS
コミュニティ
紹介
直営業
などがあります。
それぞれに特徴があり、合う合わないもあります。どう活用するかは自分で選べるところなので、まずは始めてみて獲得する経験をすることで見極められるのでは。
トークのなかで奈々さんは、クラウドソーシングからスタート。でも合わずその後は、SNSで自主企画やコミュニティ繋がりでお仕事を獲得。今では紹介で繋がることが多く、フェーズによってもお仕事の取り方が変わってくると実感したとのこと。
一方、たかしおさんもクラウドソーシングからスタート。クラウドソーシングの中ではプラットフォーム内でしかやりとりできないところもあり、その後に発展した際には難しくなるところもあったとか。入りやすい面もありつつ抜けにくい面もあるというのが、所感であるとのお話でした。
私自身、クラウドソーシングで始めた身だったのですが、抜けられないという面に関しては、違う視点だったなと聞きながら驚いた話でした。案件が欲しいからと片っ端から応募していた時期もあったのですが、闇雲に応募してしまうのも考えものだな……と。規約などもきちんと読みつつ、自分に合うチャネルを早くみつけたいなと思うトークパートでした。
トークテーマ② 具体的にどう行動するべきなのか?
誰しもが悩み、いいご縁を繋げたいと思う部分ではないでしょうか。私も知りたすぎる内容でした。では実際にはどうしたのかここでは「ご縁をつなぐためのポイント」にスポットをあて、2人が行ってきたことをもとにトークを展開していきました。
ご縁をつなぐためのポイントには
プロフィール・ポートフォリオを充実させる
オンライン上で発信・アウトプットする
人と会う(オンラインでもオフラインどちらでも)
があります。
たかしおさんからのお話しには、自分をどう見せたいか一概には言えない部分もあるのですが、自己プロデュース的なことをライター自身も必要になってくること。
その中でnoteを1年近く更新し、自分の書いた文章を発信していくことで、「積極的にやっている人」という印象になるように作り上げていたそう。固まらないと何も発信しちゃいけないという気持ちになることもあったのでXの肩書もコロコロ変わり、探しながら進んだとのお話しが。試行錯誤しながら発信することでお声がけいただくことも増えたそうです。
奈々さんも、力入れていた部分のベースは、たかしおさんと似ていると。これは果たして成功する日がくるのかと思うときもあったとのこと。答えがみつからなくとも、模索しながら発信していたことや、発信し続けたことで、反応がいいものがあったり、自分の中で「あ!これは」と思う部分があった。人の話しを聞くのが好きだったり、インタビューのいいね数が増えたことで、インタビューの道へシフトしたりと、模索しながらだったと経験を振り返ってくださいました。
お互いが模索して迷走している時期を知っていて、まさか発注・受注する人になるとは思わなかったとしみじみ話す場面もありました。その時につながり、頑張っていたことも知っていたこともあったからこそ、今の仕事にもなっている。それを思うとやっぱり”人との繋がり”が重要になってくるなという言葉も。
実際、交流をつくるにも人間性がわからない部分も多いSNS。
「SNSではあくまで仮の姿でいるからこそ、良く見せないことも大事かも」という言葉が印象的でした。SNSで良いことを言っていても実際はその逆なことがあったりとか……(そうでない方ももちろんいますが、めっちゃ私、SNSで発信する言葉に踊らされることもあるので、「おお!」となりました!)
今ご活躍されている2人にも、そんな時代があったのかというところから、0からいきなり10に飛ぶことはないこと。やはり人との繋がりが大事なことが沁みたトークテーマでした。
ちなみに余談ですが……夜中の連絡はOKなのか?というテーマに盛り上がりが!
フリーランスとなると、”即返信”がステータスというか、”やらないといけない”という暗黙の了解なところがあります。そんな中、土日・夜中に連絡が来たり、連絡することはどうなんでしょうか?というお話しも展開。
お2人からは「会社員同士なら時間内に連絡すべきだと思うが、ライター同士はありなのでは?」という意見が。「特に強制されるわけではなく、返信するのは受けた側なので、それこそありなのかな?」という見解になりました。
ここで、さらにお2人がこういった場面になったときに、実際にされていることも教えていただきました。
連絡する際には、「返信するのは週明けで大丈夫です」と入れるようになったとか。お互い気持ちよく仕事ができるように、一文を伝えるなど人としていると配慮なアドバイスが。
チャットでも大盛り上がりになり、「配慮人間」という言葉が生まれました。配慮ができる人は、人としても愛される人であり、それが仕事にもつながっているんだろうなとすごく伝わるお話でした。
トークテーマ③ 発注者のリアルな思惑・気持ちとは
ここでは「発注者はどういうライターを探しているのか?」を軸にトークが展開。
どんなライターを探しているのか?
事業者・企業(自社のオウンドメディア・プレスリリースなど)
→企業のミッションに共感し、一緒に取り組む気持ちが必須
メディア(ニュースメディアなど)
→メディアの読者層に響く記事が書けそうかどうか
個人(個人で抱えきれない案件の相談をもらった場合など)
→安心して紹介(もしくは再委託)できる人がいる心強さ
ベースはそれぞれ企業やメディアで違うこと。
しかしどういう目的で達成したいかは共通する部分かなと思うとのこと。
コンテンツを作る目的も違ってくるので、企業がメディアをつくるのは、メディアを通して商品を購入できる導線であること。メディアは、そのメディア自体で稼がないといけない部分があるので、とにかくPV数がとれるように書いてくれる人を欲しがる。その目的によって、ゴールの置き所によってライター自身の関わり方も変わってくる気がしているというお話しがありました。
重きをおく部分も違ってくるし、探しているライターも変わってくる。自分が何を書きたいのかを理解することも重要になります。
メディアは、読む読者に近づいた感性がある人が書いてほしい人に通じるという部分があるのも納得でした。
執筆力やコミュニケーション力など基本スキルは求めたうえで、それぞれの立場で+αは変わってくることもあるそうで、発注者側のたかしおさんからすると、いかに自分のリソースを使わず楽をさせていただく人とか、意図をキャッチアップしてくれる方にはすごく単価を上げてたくなるし、そういう人は、企業側も欲しい人材になるのではというお話しもありました。
イベントを終えて――
一緒に仕事する人に興味をもつこと。
人たらしになること。
など、ライターはスキルも大事ですが、人間として愛されることも大事になってくるなと思った今回のイベント。
「この方に連絡していいのかな?」
「どんなことは発信しよう……」
など迷うことは多々あると思います。
悩んでそこで止まってしまうのではなく、まずは「やってみよう」と行動することで次につながるのだなと強く思いました。
そして、ライターはただ書くだけではないことを改めて思い、スキルアップは大事ですが人間力を上げ、まさに「配慮人間」として相手の方にも気持ちよく仕事がしやすいように、気配りできる人間になりたいなと思いました。
登壇してくださった3人が、仕事が途切れることなく飛躍されているところが垣間見れた気がします。
素敵なイベントに参加させていただきありがとうございました!
『湖はんリトリート』では、こうした学びの企画・おもしろ企画を不定期に開催しています。
コミュニケーションは基本はSlackをつかったテキストベース、定例のオンラインイベント(毎月の振り返り「リフレクション」会や、ゆるっと相談会、企画よもやま会など)は、アバターで参加するコミュニケーションツールMetaLifeを使うので、顔出しとかも気にしなくていいので気軽にできます。
コミュニティを無料で運営することで、多様なつながりがうまれ、そうしたつながりで新しいご縁が広がり、ゆくゆくはチームをつくって仕事やクリエイティブな活動をしていく。そんな場になればと思っています。
興味あるという方は、上記ページをご覧いただき、たかしおまでご連絡ください!
執筆:久保田まゆ香
フリーライター。言葉を紡ぎ、誰かの後押しをしたいと取材・インタビュー・イベントレポート・書籍などを中心に執筆活動中。起業家のサポート業務なども担当。やんちゃ盛りな男子2人の母。いつかは推しと一緒に仕事をすることを目標に日々、夢に向かって歩み続けている。
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