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多くの人は「自分で決める」ということが苦手

「親に敷かれたレールなんてまっぴらだ!」
こういったセリフはよく見ますが、現代社会において、自分自身の意思で決断することを放棄している人は多く見ます。
多くの人はこのプロセスに苦手意識を持ち、他人の意見に依存することが多いようです。

有名な何かが言ったことを信じる

テレビの有名人やネットのインフルエンサーの意見は、多くの人に影響を与えます。例えば、あるダイエット方法がテレビで紹介されると、瞬く間にその方法が広まり、多くの人が試すようになります。同様に、インフルエンサーが特定の化粧品を推薦すると、その商品は売り切れになることがよくあります。

これは、有名人やインフルエンサーが信頼されているからです。彼らが言うことに従うことで、自分自身で考える必要がなくなり、安心感を得られるのです。しかし、これにはリスクも伴います。彼らが紹介する情報が必ずしも正しいとは限らず、そのまま信じてしまうと誤った情報に振り回される可能性があります。

専門家と素人の断定

専門家は、その分野において多くの知識と経験を持っています。しかし、そのために影響範囲や関連事項を深く考慮する必要があり、断定することが難しい場合があります。例えば、医師がある病気の治療法について語るとき、様々なケースを考慮し、慎重な言葉選びをします。

一方で、素人は自分の経験や限られた情報に基づいて断定的な意見を述べることが多いです。例えば、ある健康法について「これが絶対に効果的だ」と言い切る素人がいるかもしれません。その断定的な意見は、大衆にとってわかりやすく、受け入れられやすいのです。

例えば、インターネット上で見られる健康情報の例を考えてみましょう。ある人気ブロガーが「毎日レモン水を飲むと健康に良い」と主張すると、多くの人がその情報を信じて実践し始めます。しかし、医師は「レモン水は一部の人には良いかもしれないが、全ての人にとってベストな選択ではない」と慎重にコメントします。
当然ですよね。確かに効果がある人もいると思いますが、何らかの疾患を持っている人には推奨できないといったことはあり得ます。

また「毎日30分太陽に浴びるといい」と言ったことも、真夏の12時と真冬の12時では異なりますし、天気によっても当然変わります。

それでも判断が苦手な人は、ブロガーの断定的な意見が広まりやすく、多くの人に受け入れられるのです。

まとめのようなもの

多くの人が自分で決めることに苦手意識を持ち、有名人や素人の断定的な意見に依存する傾向があります。しかし、これにはリスクも伴うため、自分自身で情報を見極める力を養うことが重要です。

信頼できる情報源を見つけ、慎重に判断することで、より健全な選択ができるようになるでしょうし、インフルエンサーが言った意見に振り回されるのではなく、「親に敷かれたレールなんてまっぴらだ!」と言っていたころのように自分で考えて選択しても良いのかなと思います。

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