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冬季うつ真っ只中の私が、手にしたもの。


いつでも楽しい自分でいたい。

そんな願望が、自分の中にずっとあるように思う。


それは、自分のためでもあり、他人のためでもある。

親が自分の不機嫌を撒き散らす人だったから、不機嫌を撒き散らされた側の不快感を嫌というほど知っている。


だから『自分のために、楽しい自分でいたい』ではなく。
『他人のために、楽しい自分でいなければならない』という

義務感のようなものを、ずっと持ってたんだと、気づいた。




冬の寒さからくる冬季うつ症状から、なかなか抜けられない。
抜けられてる日もあるけど、またどんより、重い気持ちが心を覆う。

・・・最近、その繰り返し。


この状態から早く、綺麗さっぱり抜けたくて、必死に楽しいことを探した。でも、何をやっても楽しくない。


なんでだろう。なんでなんで。


そんなことばかり考えて、楽しめない自分を無意識に責めた。



なんで、楽しいはずのことが、楽しめないの・・・?



そう何度も自分に問いかけて、やっと辿りついた答えは単純だった。


楽しいことを、自分に『強制』していたからだ。


落ち込んでちゃダメダメ!!前に進まなきゃ!!

ほら、楽しいことして元気だしなって!!!


と、無理やり引っ張り出して、連れ回していたのだ。

本当は、目立たず小さくなって、部屋の隅にいたい私を。


落ち込んで、不安定な私を、何より『私』が許してない。

そりゃしんどいよね。何しても。


だって本当は、何もしたくないんだもの。


でもずっと、『何もしたくない』を許してこなかった私は、何もしないの過ごし方がわからない。

ただぼーっと過ごしていても、不安や将来についての考え事が、心を覆う。


・・・堂々巡り。
何かをしてもしんどいし、何もしなくても、しんどい。


はぁ・・・。もう疲れた。何しても無駄じゃん。

と一種の諦めのような境地に辿り着いた先、私はどうしているかというと・・・



結局こうして、文章を書いている。


書いてても別に楽しくないけど、それでも書いている。

自分でもよくわからない。でも書いている。



前と少し違っているのは、楽しくない文章書いている自分も、許すことにしたこと。


本当は、誰かが読んで元気が出るような文章が書きたい。
こんな落ち込んだ文章なんて、書いてちゃダメでしょ・・・。

の、『ダメでしょ』の部分を、許すことにした。


この『許す』が、私にはなかな難しい感覚だった。
元気に動けている時は、特に。


もうどうやってもダメだ・・・。という、底辺まで落ち切った『諦めの境地』に達した時に、やっと。許すという感情が湧いて出てきた。


何をしても、楽しくない。
もうどうしていいか、わからない。

・・・そんな状態の自分でも、得られるものはあったのだ。


本当に、人生において無駄な時間というものはないんだなと、つくづく感じます。
しんどいものは、しんどいけども。


でも、そんな中で。

砂粒くらいの『許す勇気』を手に入れた私に目を向けて。


これからも、自分を許しまくった文章を、書いていきたいと思います。




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