外山雄三の思い出
先ごろ亡くなった日本の偉大なマエストロ、外山雄三の思い出を書きたい。
外山雄三を生で聴いたというクラオタは案外少ないのではないか。
N響の正指揮者ながら同じポストの尾高忠明と違って定期演奏会を振らせてもらえていなかったし、クラオタの評価は必ずしも高くなかったはずだ。
指揮者より作曲家としての評価が高い。「管弦楽のためのラプソディ」はいまも頻繁に演奏される名作だ。
日本のオーケストラが海外公演するとよくプログラムに上がるので昔はネタにして笑っていたのだが、日本の伝統的な祭りの音楽をふんだんに盛り込んだこの作品はエンターテイメント性もありながら聴く者の心を深く揺さぶる力も持ち備えている。
いまや武満徹の作品以上に取り上げられる機会が多いのではないか。
その外山雄三を生で聴きたいという思いがあった。
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