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思い出の海外オーケストラ (1)

私は世界の名門オーケストラをそんなには聴いていない。ベルリン、コンセルトヘボウ、シカゴといったいわゆる一流どころだ。

そのかわり、1.5流というのか、多少お手頃価格で聴ける世界のオケはいろいろ聴いてきた。
当時の鑑賞日記を振り返りながら思い出を書いてみたい。

1997年

1  ベルリン放送交響楽団 (ラファエル・フリューベリック・デ・ブルゴス)

最初の海外オケ。宇野さんの影響で前橋汀子を熱心に聴いていた時期で、ブラームスの協奏曲を弾くので行った。メインはブラ2。
当時の記録によると、首席チェロの男女がイチャついてたらしい🤣

公演がよかったので、バシュキロワのベートーヴェンのピアノ協奏曲第4番、ベト7の別プロも行ったが、そちらはいまいちだった。
この頃はコンサートに行くたび毎回有料パンフレットを買っていた。

2  モスクワ放送交響楽団 (ウラディーミル・フェドセーエフ)

当時話題になっていた樫本大進を聴きに(グラズノフ)。
メインは悲愴で、第3楽章でシンバルが鳴りまくり凄かった😅
来月N響でくるみ割り人形全曲を振るので行きたい。もう91歳の御大である。

1998年

3  アムステルダム・バロック・オーケストラ (トン・コープマン)

モーツァルトの29番やヘンデルの水上の音楽。
あっさりしすぎで物足りなかったらしい😅

4  ラ・プティット・バンド (シギスヴァルト・クイケン)

ブランデンブルク協奏曲の3〜6番。音の拡がりに欠けていたらしい😅
私はクイケンのロンドンでハイドンの面白さを知ったが、クイケンってクラオタには地味な存在かもね🤔

5  ハンガリー国立交響楽団 (小林研一郎)

マーラーの復活。合唱はハンガリー国立合唱団とコバケンが音楽監督を務めるアマチュアの武蔵野合唱団の混成だった。まあまあ。

1999年

6  ハンガリー国立歌劇場  (ヤーノシュ・コヴァーチュ)

初オペラはフィガロの結婚。宇野さんが褒めてた歌劇場だから行ったんだったかな。

7  ウィーン・フォルクスオーパー管弦楽団 (アッシャー・フィッシュ)

メリー・ウィドウを見たのは覚えてたが、てっきりルーマニアのオペラハウスだと思っていた。

8  フィンランド放送交響楽団 (ユッカ=ペッカ・サラステ)

パルジファル前奏曲、前橋汀子のメンデルスゾーン、エロイカ。
メンデルスゾーンはいまいちだったようだが、ワーグナーの弦は清澄で、ピリオド・アプローチのエロイカは一音一音に魂が通っていたとのこと😂

9  チューリヒ・トーンハレ管弦楽団 (デイヴィッド・ジンマン)

オネゲルのパシフィック231、竹澤恭子のドヴォルザーク、運命。
当時、新ベーレンライター版のベートーヴェン交響曲全集を出して、大きな話題になっていた。これこそ運命!と感じたようだ。
以降、対向配置による古典派が流行ったが、最近はやや下火ですね。

10  モントリオール交響楽団 (シャルル・デュトワ)

ほとんど忘れてるのだが、この黄金コンビを聴けたのは自慢。
フィンランディア、諏訪内晶子のスコットランド幻想曲、牧神の午後への前奏曲、展覧会の絵。
ブルッフだけよくて、他は覇気がなかったらしい😅

11  ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団 (ダニエレ・ガッティ)

メインがブラ2で、チャイコフスキーとプロコフィエフのロメオとジュリエット。
ブラームスは流れが重くていまいちだったらしい😅

12  アニマ・エテルナ・オーケストラ (ジョス・ファン・インマゼール)

こちらも当時シューベルトの交響曲録音が話題になっていた。運命とグレート。

「しかし、徐々に気になってきたのが、音の背景にあるはずの彼(注:ベートーヴェン)の情熱、気持の昂りなどがまるで聴き取れない。空虚な音が連続する。目玉のシューベルトも、管が全く冴えず。細かいミスが続出するので音楽に集中できない。“斬新”であるはずの古楽器演奏が音楽を矮小化させてしまっていた」

当時19歳なのに生意気すぎ!🤣

13  チェコ・フィルハーモニー管弦楽団 (小林研一郎)

聴衆にスタオベを呼びかけた伝説のわが祖国🤣
熱演、美演だったようだ。

2000年

14  キーロフ歌劇場管弦楽団 (ワレリー・ゲルギエフ)

「復活」のリハーサル。ネスレの企画に当たったらしい。
ゲネプロなのに流さずに細かい直しをしてたみたいで当時の自分には退屈だったようだ。

15  フィルハーモニア管弦楽団 (ウラディーミル・アシュケナージ)

初アルゲリッチでショパンの1番。「キャンセル魔」と言われていたが、私はキャンセルに遭ったことはない。
チャイ5は記憶に残る凡演だった。第4楽章のゲネラルパウゼ後の主題の空虚さをよく覚えている。

「このショパンは彼女ならもっと出来るはず、という感じだった。『参りました!』とは言えなかったのだ。『八方美人』『没個性』の象徴であるアシュケナージ。第5番からも全く『ハミダシ』が見られない。その意味で恐ろしい指揮者だ」

昔に比べたら今の方が丸くなってる?😂

まだまだありますが、夜更かししないようにしたいので今日はいったんこのへんで。

口が悪いのは昔からだね😂

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