覚醒を高めて適応行動を増やそう!〜ADHDの覚醒を高める5つの技法〜
ADHD児(注意欠如多動症)の共通点として「覚醒が低い」ということが挙げられます。
覚醒とは「頭がどれぐらい回転しているか?」を表す考え方であり、
例えば、
▶︎ 覚醒が低い=眠い、疲れている(頭が働いていない)
▶︎ 覚醒が適度=集中して取り組める
▶︎ 覚醒が高い=興奮している、頭に血が上っている(頭が働きすぎている)
という状態です。
この覚醒は主にドーパミンという神経伝達物質を通して、覚醒をコントロールしています。しかし、ADHD児はこのドーパミンの調節が難しく、覚醒が低くなってしまう傾向があります。
そのため、
▶︎ 勉強に集中できない
▶︎ 疲れて姿勢が崩れやすい
▶︎ 朝、頭が働かずに遅刻しやすい
などの行動が見られます。
そこで、日常的に覚醒を高める取り組みをすることで、ADHD児も行動が改善しやすくなります。
代表的な覚醒を高める方法
覚醒を高める代表的な方法はメチルフェニデート/コンサータという薬物治療です。(コンサータについてはこちら)
コンサータは覚醒を高める作用があるため、周囲に合わせた適切な行動がしやすくなるという仕組みです。
しかし、薬物治療は副作用もあり選択肢としては後になります。そこで、今回は、薬物以外の方法で覚醒を高める方法を5つ紹介します。
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