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診断のためお医者さんに息子のおち〇ち〇の写真を提供したらGoogleにアカウント永久凍結されたというニュース

こんにちはこぐまです。
興味深いニュースがありました。

コロナ禍でオンライン診療も確立されつつある中での出来事です。
息子の性器に発疹があり、心配に思ったお父さんがお医者さんにオンライン診療してもらったところ、お医者さんから「患部の写真を送ってほしい」と言われ写真を撮り送付しました。
お医者さんの診断の結果、薬も処方され病気は事なきを得ましたが、その2日後に、Googleからアカウントロックのお知らせが届き、永久凍結に至ったという話。
男性はGoogleサービスを10年以上利用しており、写真やメール等、アカウントで利用できるすべてのデータを閲覧・操作することが永久にできなくなったそうです。

お医者さんに写メを送るために撮影した際、Googleは「フォト」というクラウドサービスにスマホの画像データを自動的にバックアップしていました。(「バックアップと同期」っていう部分がデフォルトで有効になっているかと思います。)
そしてクラウドに保存された画像データは、AIがチェックします。
今回はこのAIがアップされた画像データ(お医者さんの診断のために撮影した性器)を「児童ポルノ」と判断し、AIが自動的に警察に通報しているようです。

そしてここからが面白いのですが、このお父さんに警察の捜査が入りました。警察は事件性はない(児童ポルノの容疑はない)と断定しました。まあ、このお父さんが過去にすごいやばいことをしていたのなら別ですが、(もちろんそのあたりも捜査しながらも)おそらくそんなこともなかったので当然の結果と言えます。かわいい息子の診療のためだったので。

身の潔白も証明されたお父さんはGoogleにアカウント復旧のお願いをします。ところが、Googleはこう返してきます。

これは重大な規約違反であると認識している。
アカウント復旧の可能性はない。

そして、お父さんはそれまでGoogleクラウドサービスに預けてきたすべてのデータの利用を禁じられることになります。
過去の思い出もすべて。

警察が無実と言っているのに、GoogleはGoogleとしての判定は覆さず、一人のサービス利用者を永久凍結しました。
警察は、捜査の結果がいくら無実であってもGoogleがあなたのアカウントをどう扱うかについては、あなたとGoogleの話なので、警察からは介入できないとのことでした。(まあ当然ですよね)

さて、ここから皆様はどんな感想を持つでしょうか?

・お医者さんがその危険性を認知しておらず、軽々しく性器の写真を送ってと言ってしまったのがよくなかった

・お父さんがその危険性を認知しておらず、軽々しく医者の依頼を受けて送ってしまったのがよくなかった

・自動バックアップ機能を有効にしていたお父さんがよくなかった

・判定をしているGoogleのAIがよくなかった

・警察の無実の判定を受けて、それでもアカウントを復旧させないGoogleがよくなかった

・そもそもこのような検知システムが厳しく働くようになってしまうような児童ポルノや虐待犯罪が蔓延している社会がよくなかった

・一つのクラウドサービスだけに依存しているお父さんがよくなかった

いろんな「よくなかった」を並べてみました。
感想は人それぞれですし、上記以外にも「よくなかった」要因はあるかもしれません。
人によっては、Google融通聞かないな~って思われる人もいるかもしれませんが、Googleからすれば自分のサービスを利用する人を選ぶ権利もあるわけです。ちょっとでも可能性のある不安要素を排除するのはある意味当然の防衛策(リスク管理)でもあります。

私がこのニュースを聞いて思ったのは、
本当に利用できなくなって困るようなデータは、やっぱり自分で管理しよう」でした。
クラウドサービスはとても便利で効率的なので、依存してしまう部分はとても大きいと思います。でもある日突然、依存していた相手からいわれのない理由で突然絶交を告げられ、いなくなってしまうことがあるということです。(警察等の公的捜査であなたは悪くないと言われたとしても・・です。)

私はAWS関連のインフラエンジニアですが、AWSに人生を預けようとは思っていません(笑)素晴らしい技術の集まりだと思っていますが、
本当に本当に大事なものは、自分自身で管理したいなと思います。
そんな気づきを与えてくれるニュースでした。

読んで下さってありがとうございました!

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