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書くことと考えることは一体。書かなければ考えられない。

2021年11月29日(月)

自分の研究をまとめる段階になって、けっこう苦しんでいる人がいます。「いろいろ悩んでしまって」とか「迷っています」という人ですね。素材としてのデータもあるし、整理も進んでいる。でもなかなか文章にまとめることができないというケースがあります。

そういうケースに共通しているのは、書いたものがないことです。「迷っています」というので聞いてみると、話すことはできるのです。でも文章にまとまらない。それは自然なことです。なぜなら、話すことと書くことはかなり違う活動だからです。

話す場合は、いろいろと話題がとんでも、聞き手の方がそのストーリーを補完して聞いてくれるので、何となく伝わってしまうのです。「いろいろ聞いた。何となくわかった。では、それを文章にしてみて」というと、「書けないんです」ということになる。

書くための第一歩は、メモをしたり、スケッチやマップを描いたり、誰かに話すことです。そんなふうに手や口を動かして考えていく。メモやスケッチやマップは手元に残りますが、話は残りません。ですので、誰かに話を聞いてもらったら、すぐにその内容をメモすることが必要です。話しっぱなしは良くないです。何も残りません。ただ話したという満足感が残るだけなのです。

悩んだら書くことです。迷ったときも書くことです。それで道は開けます。書くことと考えることは一体なのです。書くことによっていつも頭はクリアな状態になります。

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